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ロスカット あの日の涙 虹となる

マーケットから退場しない為に

ウォール街では、持ち金のすべてを失い破産することを「ブローイング・アップ」という。

莫大な資産を築いた経験豊かなトレーダーでも、マネーマネジメントプランの計算ミスからほんの何日かの取引ですべてを失うことが起こりうる。

それは全米屈指の大学を卒業し極めて高いIQを持つクオンツを擁したヘッジファンドといえども例外ではない。

トレーダーが最も慎重にくだすべき判断は、相場の方向性を予想することではなく、リスクのある取引にどれだけの資金をつぎこむかだ。

どれだけ大きな儲けが得られる可能性があっても、虎の子の資金を相場につぎ込むようなことは絶対にやってはならない。

トレードは「勝つこと」以前にまず「生き延びる」ことが大切だ。

口座の資金の大半を失って後で追加の資金を入れているという経験を持つ人も多いだろう。

トレーダー仲間のあいだでは、入金投資法と呼ばれるものがあるが、資金管理のノウハウを学習しないままFXを始めると、破産するたびに入金するという入金投資法を繰り返すことになる。

恥ずかしながら、ボクも最初の頃は何度も口座を破産させ、そのたびに資金を入れていた。

入金してはお金を失うという負のスパイラルにハマらないよう最初に資金管理の大切さをしっかり学んでおくことだ。

マーケットから退場しないためには、手持ちの資金量に応じた損失許容額をあらかじめ決めておかなければならない。

デイトレードだったら、一日にどれだけの損失にとどめておくか最初から計算しておくのだ。

その損失額を超えたら、その日はもう一切トレードをしないと決めておく。

そうすれば、一日ですべての資金を失うといった一発退場という最悪の事態は避けられる。

例えば300万円の資金があるとして、それを12カ月に分けると1ヶ月に25万になる。

それをさらに4週に分けると1週間で6万2千5百円になる。

さらにそれを5日間に分けると1万2千5百円になる。

つまり、一日の最大損失額を1万2千5百円に設定する。

この1万2千5百円の損失を超えないようにトレードすれば、スプレッドなどのコストを省略するとしても、少なくとも1年間は相場で生き残れるということだ。

300万を証拠金として口座に預けておけば、レバレッジ25倍で取引するとして7500万円相当までの取引ができる。

ドル円が120円であれば、62万5千ドル相当の取引が可能だ。

しかし、レバレッジを最大に利かせて62万ドルもの枚数を一度に持ては、1銭動くと6千2百円、10銭動けば6万2千円、およそ20銭程度動いただけでその日の損失許容額を超えてしまう。

仮に10万ドルで取引すれば、1銭動けば1000円なので、1円以上思惑と反対方向に動いたとすると10万円の損失になる。

1万ドルで取引すれば、1円動いたとしても1万円の損失ですむ。

1万ドルを取引する場合は、1ドル120円で、レバ25倍であれば、「120×1万÷25=4万8千円」の証拠金が必要になる。

最初から大きな量で取引するのではなく、ある程度感覚が慣れるまで1万ドルで取引するのがベターだろう。

しばらくして慣れてきたら、徐々に一日の取引量を上げていけばよいのだ。

もちろんこれはあくまでも一例であって、かなり保守的なトレードプランといえる。

損失許容額や損切り幅はトレードスタイルによって異なり、人それぞれ自分に合ったやり方がある。

最初のうちは誰でも大きく稼ぐとはりきっている。

だが、短期間で大きく稼ごうと思うと当然リスク管理がおろそかになる。

熱くなりすぎると見境なくポジションを持つようになり、衝動に任せたイージーなミスが多くなる。

1ヶ月コツコツと稼いできた大切な資金があっというまに口座から消えてなくなるケースは珍しくない。

トレーディングは今日頑張ったから、明日から急に上手くなるというものではない。

なかなか思うように口座の資金が増えていかないと焦るのが一番よくない。

資産曲線の上昇のカーブが急激にあがるのは明らかにリスクの取り過ぎである場合が多く、どこかで派手なドローダウンに遭遇する可能性が高い。

いずれにしても、自分の決めた損失許容額を上回った場合は必ずロスカットするというのが、相場で生き残る為の原則になる。
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[ 2016/02/21 04:09 ] 資金管理 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

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