ロスカット あの日の涙 虹となる

あなたの損失がFX業者の利益になる

日本の場合、相対取引のFX業者が多く、顧客の注文が必ずしも、世界の為替市場という大きなマーケットに直接アクセスして取引しているわけではない。

一度注文を受けたFX業者はダイレクトにインターバンク市場には流さず、同量の売りと買いの注文があれば、顧客同士の注文をぶつけて相殺するケースもある。

これを”のんでいる”と表現し、業界用語でマリーと呼ばれる。

顧客の注文を取り付け、その注文をカバーしないのであれば、インターバンクの注文コストがゼロになるため、スプレッドや手数料はまるまるFX業者の利益になる。

競馬のようなギャンブルに例えるならば、客に頼まれた馬券を買わずに予想が当たったら自腹で払って、当たらなかったらそのまま自分のふところに入れてしまうということ。

ノミ行為が暗黙の了解として横行しているといったらいいすぎかもしれないが、仕組みとしては、顧客の注文を“のむ”ことによって、一部のFX業者はトレーダーが負ければ負けるほど儲かるということになる。

悪質な業者になると、相場が激しく動く指標時には約定力をあえて低く設定し、スリッページが起こりやすい状態を作って負けやすくしているという噂もある。

スプレッドの狭さを売りにしているFX業者にとって、エッジを持ったスキャルピングを駆使する勝ち組トレーダーは厄介な存在でしかない。

FX業者がインターバンク市場へオーダーを再発注する際、、秒速スキャルピングだとそのカバーディールが追いつかず、トレーダーの利益はそのままFX業者の負担になってしまう。

かっては勝ち組トレーダーの口座凍結ラッシュが相次いだが、FX業者からいわせれば利益にならない客などいらないということなのだろう。

ただ同じスキャルピングでも枚数が少なかったり、儲かっていなかったら放置される。

パチンコ店が負け組を囲い、常勝のプロを出入り禁止にするのと同じ理屈だ。

株式では、東京証券取引所などで、各株式の買い注文と売り注文をつきあわせてレートを決める。

そのため、どの証券会社でも基本的にレートは同じだ。

株式を扱う証券会社の場合、トレーダーが取引すればするほど手数料が儲かり、顧客の利益が証券会社の利益になるという両者の利害関係が一致している。

ところがFX業者の場合、顧客に提示するレートが不透明なうえ、顧客の損失が会社の利益という釈然としない利害関係が一方的に成立してしまっている。

それがビジネスといってしまえばそれまでだが、FXトレーダーは相場だけでなく、FX業者とも戦っているのだと認識しておかなければならない。

最近の仮想通貨の業者もFX業者と同じようなシステムを採用していると思って間違いない。

コインチェックという会社はそれで大儲けしていたという噂もある。

顧客のお金が返せないのは、”のんでいた”という可能性を否定できない。

以上の点からも、我々ユーザーにとって、業者選びがとても重要なポイントになってくる。

約定力、ツールの使いやすさ、信託保全の有無など、総合的に判断して慎重に選ばなければならない。
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[ 2018/02/11 02:50 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

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