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ロスカット あの日の涙 虹となる

FXにおけるナンピンの是非

FXではセオリーに従って儲けるのが困難であるばかりでなく、そのセオリーそのものが間違っていると感じることさえある。

たとえば、多くのトレードの教科書には、順張りが基本で、いかなる場合もナンピンはしてはいけないとされている。

だが、ナンピンには買ったポジションのアベレージコストを安くするだけでなく、時間的リスクを分散するという効果がある。

市場のノイズを吸収するためにポジションを分割して建てることは、戦略としてそれなりに有効だ。

100万通貨のポジションを一度に建てるより、リスクを分散し、一回につき20万通貨ずつ5回に分けるという考え方である。

高値と安値をピタリと当てることなどとうてい不可能で、とくに逆張りを駆使するトレーダーのあいだでは、ナンピン作戦はオーソドックスな手法として定着している。

だから、一概にナンピンがダメとはいえないのだ。

ただ、どれだけ勝率が高かったとしても、相場の流れに逆らうというストラテジー故に、必然的に一度の負けで破滅的な損失を出してしまう可能性も高い。

逆張りナンピン作戦の根幹をなしているのは、行きすぎたトレンドは必ず元に戻るという相場の習性だ。

伸ばし続けたゴムがどこかでもとの長さに収斂するように、トレンドが強いほとその反動の動きも強烈になる。

だが、ときとして、そのゴムが引っ張られたまま、ちぎれて戻ってこないことがある。

つまり、逆張りトレーダーは資金を大きく増やせるチャンスに恵まれているとしても、しばしば危ない橋を渡っており、常に橋が崩れ落ちる危険にさらされているといっていいだろう。

僕は基本的に逆張り派だが、それが怖くてナンピンはめったにしない。

渾身一滴の力をふりしぼって、「オッシャー!」という掛け声のもとポジションを取り、ダメだったら潔く諦めて損切ることにしている。

もちろん、損切った後に値が戻ることはしょっちゅうだか、そんなことでいちいち落ち込んでいたらトレードなんてできない。

以前はレンジ幅の狭い東京時間に限ってナンピンしていたが、それもやらなくなった。

なぜなら、ナンピンしたときに限って相場が反対方向へ動き、神様どうか戻りますようにと祈りを捧げることが珍しくなかったからだ。

そして、その祈りは決して天に届かず、さらに逆方向へ加速するんだよね。

相場で生き残るのは、勝つことよりも負け上手になることが必要だ。

負け方が下手なトレーダーというのは、ずっと勝ち続けていても、ひとつ負けただけで、その場から退場しなければならなくなる。

いうまでもなく、すべてのトレードで勝つことは不可能といっていい。

勝ちにこだわりすぎるあまり損切りできず、最終的に破綻するというケースは珍しくない。

経験豊富なトレーダーはその負け方が絶妙に上手い。

ナンピンありきのストラテジーでは、最初のポジションはなるべく小さいほうがいい。

大切なのは、どの程度のボラティリティがあるか最悪のケースを想定して、それに耐えられるだけの資金管理をしっかりしておくことに尽きる。

「レバレッジ50倍で10枚ならドル円が70円まで下がっても強制ロスカットされることはない」という具体的な数字を把握しておき、常に担保余力を計算してトレードするべきだろう。

多くの破滅したトレーダーは予想が外れたから退場したのではない。

予想が外れたときの対応の仕方がマズかったから退場したのである。
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[ 2018/02/07 03:28 ] ストラテジー | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

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