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ロスカット あの日の涙 虹となる

トレーダーが反面教師にするべき東芝の経営

天下の東芝が抜き差しならない状況になっている。

原発事業を手がける米ウェスチングハウス社への出資が失敗し、最大7000億円にものぼる巨額損失、さらに米国で手掛ける液化天然ガス事業も頓挫しているようで、「1兆円」という途方もない額の隠れ損失があると噂されている。

経営陣は収益の柱であるフラッシュメモリー事業の株式売却を通じてある程度の資金を調達するらしいが、爆弾を抱えている原発事業は引き続き継続していくつもりらしい。

利益の出ているポジションを手放して、損の出ているポジションを放置する。

これはトレーディングでいえば、絶対にやってはいけない確実に負けるやり方である。

国際的な企業間の契約に慣れてない東芝が、米国企業に最初から不利な契約を結ばされたとはいえ、経営陣が最初に素早く損切りしていればこのような大きな負債を抱えることはなかった。

今回の件では、「何としてでも原発事業を復活させたい」という東芝側の必死な思いが、とんでもない負債を抱える結果になってしまった。

含み損が含み益になるまで損失に耐えるという愚行はトレーディングの初心者がよく犯すミスでもある。

「最高の成功をおさめるトレーダーは、人間的性質に逆らってトレードできる者だということです」とはアメリカの投資家であるチャーリー・ライトの弁だが、トレードでも会社の経営でも失敗を認め、負債をリセットすることは心の痛みを伴う。

しかし、切るべきところで切る決断力がないといつまでも含み損を抱え、市場から退場ということになる。

トレーダーも企業も損失を受け入れ、敗北の痛みを消化する力を身につけて強くなる。

東芝は日本を代表する巨大な企業であるため、上場廃止になると社会的な影響が大きいかもしれないが、ここは日本の企業のコンプライアンスを徹底させるために、やはり厳格な処分を課してもらいたい。

そして、不正な会計に手を染めた東芝の幹部は責任をとって法で裁かれるべきだ。

でないと、同じような粉飾決済で逮捕された元ライブドア社長の堀江氏の処遇があまりにも理不尽ということになってしまう。
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[ 2017/02/23 14:01 ] 時事ネタ | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

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