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ロスカット あの日の涙 虹となる

順張りと逆張り

たとえば直近安値を割り込んだり、年初来安値を更新しているような通貨ペアがあるとする。

順張り志向のトレーダーであれば、そうした局面ではロング・ポジションでエントリーすることはない。

なぜなら値動きがあきらかに下降トレンドにあるからだ。

積極的にリスクを取っていくトレーダーであれば、逆にショートで入る絶好のチャンスととらえるかもしれない。

一方で逆張り志向のトレーダーなら、ロウソク足の値動き、ボリンジャーバンド、乖離率やオシレーター系のインジゲーターの「買われ過ぎ」、「売られ過ぎ」のシグナルを見ながら、反転するタイミングを狙って仕掛けてくる。

彼にとって直近安値割れとか、年初来安値を更新したという事実は関係ない。

このように「順張り」と「逆張り」とでは、エントリーするタイミングが全く異なる。

なぜこのような両極端な2つのスタイルが存在するのか。

それは、為替の値動きに対するトレーダーの根本的な考え方の違いに理由がある。

順張り志向のトレーダーは、価格は一方方向に大きく振れやすいという前提で考えている。

つまり、狭いレンジでもみ合っている局面でも、いずれどこかでブレイクアウトするという仮説をもとに戦略を立てる。

したがって、順張り志向のトレーダーは値動きの激しくなるNY時間を得意としていることが多い。

反対に逆張り志向のトレーダーは、大局的には価格はレンジで推移し、大きく動いてもいずれは元の位置に戻ってくるという仮説をもとにして戦略をたてる。

いずれにしても、実際の相場ではトレーダーの思惑通りに価格が動かないことが多い。

致命的な損失を避けるには、ミスをした場合の対処法をあらかじめ準備しておく必要がある。

この点で圧倒的に対処しやすいのが「順張り」だ。

「順張り」の場合は、移動平均線の位置関係などからトレンドの強弱を判断し、その方向性に沿ってのみエントリーするので、価格が逆方向に転換したら躊躇せずに損切しやすい。

したがって、自分の決めたルールを破らない限り損失は限定される。

「逆張り」の場合はトレンドとは逆方向でエントリーするために、ある程度の含み損は覚悟しなければならず、ナンピンという誘惑にも勝たなければいけない。

つまり、勝率は高いが1回の負けが大きいという、いわゆるコツコツドカンな取引になりやすい。

そのあたりを考慮すると、やはり「順張り」の方が退場するリスクが少ないといえるだろう。

マーケットでは、ときおり大きなトレンドが生まれる。

順張り志向のトレーダーは、その波にサーフィンのように乗っかって利益を出す。

今、波が来ていたとして、その波がどのくらい続くのかはわからない。

もし上手く波に乗れなかったら、すぐに降りればいいだけのハナシだ。

「順張り」であれば、今回のトランプラリーのようなビックウェーブが来たら、予想もしなかったような大きな利益を獲得できる。

「逆張り」は波に逆らって利益を出すやり方なので、タイミングを誤ると大怪我をしやすい。

しかも、ランダムな動きをする細やかな波をリズミカルに乗りこなす高度なスキルが必要で、エントリーの精度をよほど高くしないとあっというまに収支がマイナスになってしまう。

成功しているトレーダーの多くが順張り派であることは決して偶然ではなく、むしろ必然といえる。

そして、自分が派手に負ける理由も逆張りという悪癖があるからなのだ。
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[ 2016/12/18 12:58 ] ストラテジー | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

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