日本時間午後10時、イギリスのEU離脱交渉における一部報道を受け、ポンドが急伸した。
ブルーンバーグの報道によると、ドイツ政府は将来においてイギリスとの関係に関する具体策への要求を緩和する方針を固めたという。
イギリス政府も将来のEUとの関係に関する不明確な声明を容認していく意向で、市場はこれをポジティブな材料と受け止めた。
ポンドは対ドルでは1.2982付近まで大きく値を上げ、対円では144円97銭付近まで急騰した。
だが、その1時間後、ドイツ政府は「離脱に関する方針は変わらず」と一部報道を否定した。
このためリスクオフのドル買い、円買いに傾き、ユーロ、およびポンドが一転して売られることになった。

ポンド円5分足チャート
後から振り返って見ると、どこまでが信憑性のある報道であったか疑わしいところがあり、政治家の駆け引きによってマーケットが翻弄されたような、まさに茶番とも言える騒動だった。
この時間帯は参入者も多く、突発的なイベントで為替が大きく動きやすい。
個人投資家の阿鼻叫喚の悲鳴が聞こえてくるようなボラティリティが突然発生したわけだが、この波を乗りこなせた人にとっては笑いが止まらないボーナス相場になった。
自分は逆張りで攻めて、ポジションが少なかったから勝てたものの、これ以上のサプライズがあってさらに円売りが加速していたら大損するところだった。
ポンド円を逆指値を入れずに逆張りで攻めれば、いつか必ず破産する羽目になることは間違いないと確信した。