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ロスカット あの日の涙 虹となる
月別アーカイブ  [ 2018年05月 ] 

勝てる脳 負ける脳

テニスを主戦場とするスポーツライターの内田暁氏と気鋭の脳科学者の小林耕太氏の共著。

一流のアスリートの脳内で起きていることを、最新の医学的知見によって解説し、どうしたら「勝てる脳」を作り上げられるのかを探っていく。


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ザックリと言ってしまえば、「勝てる脳」とは、真剣勝負の舞台で自分の実力をいかんなく発揮できる脳ということになるだろう。

一流のアスリートが信じられないような技術を使いこなせるのは、脳の領域とそれに対応する体の部位との連携がスムーズかつ高速であるためだ。

では、どのようにすれば、そのような状態を作り上げることができるのかいえば、その答えはいたってシンプルで反復練習に他ならない。

ロジャー・フェデラーのコーチであるトニー・ローチは語る。


「練習で成功したことの無いプレーを本番の試合で出せることは絶対に無い。他の優秀な選手のプレーを見て学ぶことも大切だが、必要なのは反復練習。あらゆる状況を想定し、頭で考えなくても反応するまで練習する。試合で得られた課題を克服するまでひたすら練習する」


本書では、そこからさらに踏み込んで、メンタルプラクティスの重要性について言及している。

メンタルプラクティスとは運動の上達を図るために、その運動をイメージとして再生させるトレーニング方法のことである.

日々の練習の一環としてメンタルプラクティスを取り入れることで、肉体のパフォーマンスも向上するというのだ。

どれだけ反復練習を重ねても、本人の意識によってその成果は大きく差がでる。

いくら自転車を毎日2時間こいで通勤しても、自転車選手にはなれない。

優秀な選手とそうでない選手を分けるのは、克服すべき課題を持って取り組む密度の濃い練習の累積時間による。

練習を始めたばかりの初期段階では、意識や注意を司る前頭前野や前帯状皮質が活発に動き、運動が熟練するにしたがって筋肉の動きや感覚情報に関与する運動野や大脳基底核、小脳などが活発になる。

アスリートが反復練習を繰り返して特定の技を習得したあとは、その一連の動きは小脳や大脳基底核にプログラムされ、前頭前野は関与しなくなる。

これによって困難だと思えたことも、無意識のうちにできるようになったりする。

しかし緊張状態に陥ると、前頭前野が作用しプログラムの邪魔をする。

これがいわゆるイップスという状態だろう。

何も考えないで自然とカラダが動くという状態は、一連の作業が小脳や大脳基底核にプログラムされたということだ。

反復練習は、いわばそのプログラミングの作業ということになる。

損切りもエントリーポイントもいちいち頭で考えるのではなく、無意識のうちにカラダが反応できればもっと楽に稼げる。

その域に到達するには、どれだけの累積時間が必要なのだろうか。

トレーダーもアスリートも、勝負に勝ってナンボの商売であることは共通している。

その意味で納得させられることや、新たな気付きがいくつもあった。

トレードだけでなく、仕事やスポーツなど、脳をうまく活用したい人にはお勧めの書といえる。
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[ 2018/05/30 07:34 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

FXのレバレッジ規制、見送りか?

金融庁のFX規制、証拠金倍率10倍への引き下げが見送りになるというニュースが飛び込んできた。

朗報だが、なんだかすっきりしない。

金融庁内部でも、規制派と規制反対派がいて、何らかの理由で規制派が折れて、規制反対派の意見が通ったということか?

どのようなプロセスを経て、このような結果になったのかが知りたい。

正式に決まったわけではないので、まだ素直に喜べない。
[ 2018/05/30 07:05 ] 時事ネタ | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

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