今年の2月5日、米株式相場は急落し、前日比で1597.08ドル安となった。
これはNYダウ史上で最も大きな下落幅であり、世界中のメディアはこぞって「史上最大の下落が起きた」と報じた。
日経平均株価も前日に比べて下げ幅が一時1600円を超えた。
しかし、インパクトでいえば、2008年のリーマンショックには及ばない。
2008年の10月15日、ダウは733ドル安をつけた。
数字的には2月5日の半分にも満たない。
しかし、下落率はマイナス7.87%で、今回の2月5日の下落率であるマイナス4.60%を凌ぐ。
このときは死者が出ると噂され、実際に多くの銀行や会社が倒産した。
ちなみに過去最も大きな下落率だったのは1987年のブラックマンデーで、マイナス22%という当時としては未曾有のスケールの大暴落だったことがわかる。
ところが下落幅はわずか508ドル安にとどまっている。
これはダウ平均そのものの値段が今の10分の1以下だったためだ。
急落相場で為替や株が下落した場合、日経平均が300円安とかドル円が1円安とか報道されるが、どれだけ市場に破壊的なエネルギーをもたらしたかは下落幅よりも下落率を見て判断した方がよさそうだ。
あのBNF氏が200億もの資産を築いた手法は、25日移動平均線からの乖離率からの逆張りだった。
FXでカウンタートレードを行う場合も、値幅ではなく変動率を考慮してエントリーした方が成功率は高くなると思われる。
もっともデイトレーダーで上手い人はほとんどが順張りなんだけどね。
スポンサーサイト