ロスカット あの日の涙 虹となる

トレ-ド本の紹介

日本にはFXに関して書かれた本はたくさんある。

しかし、名著として後世にまで読み継がれるような作品はいまのところ皆無といっていい。

「FXで○○○円儲けた私の方法」とか、いかにも売らんかなといった投資家の射幸心を煽るようなタイトルも目立つ。

残念なことに、著者は本当にトレードをして収益をあげているのかと信憑性を疑うような内容の本も少なくない。

実際、こうしたトレードの本を執筆している人のなかにはFXの収益で生活しているのではなく、メインの収入は印税や講演といったケースも珍しくないのだ。

FXに関する本を読みまくって、どんでもなくトレーディングが上手くなったという話は寡黙にして知らない。

まったく本を読まないで勝てているトレーダーさんも多いし、本を読んだら勝てるというものでもない。

だが、玉石混淆あるなかで、やはりこれだけは読んでおいたほうがいいという定番というべき書籍も存在する。

ラリー・ウィリアムズの短期売買法、ピーター・リンチの株で勝つなど海外の名著と呼ばれる投資本には著者であるトレーダー本人の矜持が漲っている。

優れた投資本はトレーディングのヒントになるだけではなく、人生の指南書としても読むに値するものだと確信している。

ここでは独断と偏見で、これからFXを始めようとする皆さんにとくに勧めたい良書を厳選してリストアップしてみた。


勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 (小学館101新書)勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 (小学館101新書)
(2012/10/26)
梅原 大吾

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「10年に一人の天才」と称され、日本人で初めてプロ・ゲーマーになった梅原大吾氏の初の著作。

僕は格闘ゲームはやらないので、彼の本当の凄さはわからない。

だが、ゲーム業界に精通していなくても、そのオーラは行間から匂い立つように伝わってくる。

本書は辣腕トレーダーのあいだで極めて評価が高い。

それは、梅原氏の真摯なゲームへの取り組み方、考え方、上達の仕方、変化への対応がそのままトレードの現場でも応用できるからだろう。

FXとは為替相場でいかに収益をあげるか他人と競い合うゲームである。

ゲームで「勝つこと」と「勝ち続けること」は異なると彼はいう。

運よく「勝つこと」ができても、たしかな実力がないと「勝ち続けること」はできない。

「勝ち続けること」ができるのは、ただひたすら常人の域をこえて練習しつづけることができる強い意志の持ち主なのである。

試合前のインタビューで「自分では負ける要素ないと思ってるんで」と言い放てるメンタルの強さ、自信は、圧倒的な練習量に裏付けされている。

世界の頂点に立つということ、究極の成功を収めるにはじつはたったひとつのことにかかっている。

つまり、どれだけ真剣にそれを欲しているかということ。

梅原流にいえば、FXで勝てないのは、単純に勝てるようになるまで努力していないということになる。


デイトレード―マーケットで勝ち続けるための発想術デイトレード―マーケットで勝ち続けるための発想術
(2002/10)
オリバー ベレス、グレッグ カプラ 他

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言わずと知れたベストセラー。

FX、株を問わず、この本を奨めるベテラントレーダーは多い。

10年以上前に出版されたものだが、現在でも決して古さを感じさせない。

手法を真似ても、勝ち続けるトレーダーにはなれない。儲かるために何をすればいいではなく、同じ失敗を繰り返さないためにどうすればいいのか。

何をもって「上手くいった」といえるトレードなのか、心理面から考察していく。

マーケットに臨む心構えや、損切りの重要性、毎日記録をつけることなど、著者自身が自分の失敗を振り返り、トレーダーがスキルアップしていく過程で欠かさない要素、改善すべき点を羅列している。

具体的な手法には言及していないことに物足りなさを覚える人もいるかもしれないが、短期売買のセオリーが文学的な筆致で綴られており、すべてのデイトレーダーにとって必読しておくべきバイブルといってもいい良書。


ツキの法則―「賭け方」と「勝敗」の科学 (PHP新書)ツキの法則―「賭け方」と「勝敗」の科学 (PHP新書)
(1997/07)
谷岡 一郎

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著者は日本におけるギャンブル研究の第一人者として知られる。

賭け事全般において最も重要な概念である「期待値」とその「排除率」について、具体的な数値をあげながらわかりやすく解説している。

ギャンブルでずっと勝ち続けることは不可能であると書いておきながら、なおも著者がギャンブルに魅せられているところが面白い。

『ツキなどというものは存在しない。存在するのは統計上のゆらぎにすぎない』と筆者はいう。

本書で述べられている確率論、統計的事実を知るのと知らないとではトレードに関するアプローチも違ってくるだろう。

書店に山積みにされているへたな投資本よりも、何倍も役立つことうけあい。


ルービン回顧録ルービン回顧録
(2005/07/26)
ロバート・ルービン、ジェイコブ・ワイズバーグ 他

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元ゴールドマン・サックス会長で、米財務長官を歴任したロバート・ ルービンの回顧録。

あのウォーレン・バフェットも株主へ向けて推薦図書に指定している名著。

GSのトレーダー時代に裁定取引で大きく損失をだして以来、ルービンは自分の相場観をまったく当てにしなくなり、マーケットではあらゆる事柄が起こりうるということを肝に命じたという。

「世間において常識とみなされていることに対して、疑問を呈する勇気を忘れてはならない。

健全な猜疑心こそ、ものごとの裏に潜む本質を見極める近道である」。

絶えず自分の考えが間違っていないか疑ってみる。

どれだけ儲かるかではなく、まずどれだけの損失に耐えられるか。

常に最悪のケースを想定して相場を張ること。

トレーダーとして成功する最大の秘訣は、マーケットの予想をすることではなく、そのリスクを正確に見極めることだと説く。人生において確かなものは何もない。

物事はすべて確率論として見るべきで、絶対に正しいということはあり得ない。

いわゆる蓋然的思考“Probabilistic thinking”、それが彼のベースにあり、全キャリアにおいてもその哲学が貫かれている。

特筆すべきは、米財務長官として中枢ともいうべき政治的ポストについてからも、トレーダー的な裁量的判断で意思決定をしていた点である。

金融危機を準備し、シティを破綻の危機に追い込んだと批判されるルービンだが、彼が先物取引の解禁などの金融緩和策を施行しなかったら、今こうして我々がFX取引を行える環境になってなかったかもしれない。


世紀の相場師ジェシー・リバモア (海外シリーズ)世紀の相場師ジェシー・リバモア (海外シリーズ)
(2001/06)
リチャード スミッテン

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今を遡ること80年前、1928年の世界大恐慌のさなかに、漫然と空売りを仕掛け一人勝ちを収めた稀代の投資家ジェシー・リバモア。

彼の投資哲学は現代でも十分通用するばかりか、マーケットで退場を食らわないための重要なエッセンスが散りばめられている。

だが、幾多の修羅場を潜り抜け、相場のイロハを知り尽くしたにもかかわらず彼は破産してしまう。

そして、最後はピストル自殺で自分の人生に幕を下ろした。

ホテルの一室で「自分の人生は失敗だった」と書かれた遺書が悲しみを誘う。

リバモアほどの相場師がなぜ晩年になって破産に至ったのか、その詳細が明らかにされていないのが気になる。

やはり、死ぬまでこの世界で勝ち続けるのは至難の業ということか。

トレーダーとして生計を立てているのならぜひとも読んでおきたい味わい深い伝記。


賭けるゆえに我あり賭けるゆえに我あり
(2009/08/26)
森巣 博

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著者は30余年のキャリアを誇る生粋のギャンブラーであり、カジノで勝つ為のマインド、お金にまつわる感情のコントロール、その規律を守るのがいかに難しいかというギャンブルにおけるさまざまなエピソードが面白おかしく流麗な筆致で綴られている。

氏の説く、賭人の器量を決める四大要素とは、

・勝ち逃げがてきること。

・上手な負け方を学ぶこと。

・ツラが取れること。

・勝負度胸があること。

・資金管理ができること。とある。

「もしゲーム賭博で生き残るための必要な因子をひとつだけ挙げろと問われれば、迷わずにマネー・マネージメントと答える」

「博奕には必勝法や攻略法は存在しないし、もし本当にあったとしたら誰にも売らず自分で大儲けする」

これなどよくトレード本で述べられているセオリーとほとんど同じだ。

なによりも興味をそそるのは、カジノで大金を得たにもかかわらず、それをきっかけに地獄への扉をひらいてしまった人達の逸話が数多く紹介されていること。

破産した人のエピソードは悲惨でありながら、どこか滑稽で笑えてしまうところがある。

そんなカジノで負ける人々を突き放すようにバカだと切って捨てる森巣氏は残酷なまでにギャンブルの世界を知り尽くしている。


賭けの考え方 (カジノブックシリーズ)賭けの考え方 (カジノブックシリーズ)
(2011/08/12)
イアン・テイラー、マシュー・ヒルガー 他

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基本的にポーカーでいかに勝つかという内容だが、トレードに共通する部分は多いし、カジノに興味がない一般の人が読んでも十分楽しめる内容になっている。

トレードに限らず賭け事には偶有性はつきものであり、自分がどんなに正しい選択をしていても、不確実性の波によって損失がでることをがを理解すること。

つまり、短絡的な結果の良し悪しで判断しないこと。想定内のリスクとして受け入れ、一時的な感情にまどわされないこと、などゲームに挑む際の心構えが飾らない筆致で綴られている。

ポーカーやトレードを上手くプレイするために求められる問題処理能力は、ほかの人生でも生かすことができるという著者の言葉には素直に頷ける。

辛口で知られる経済評論家の山崎元さんも「週刊ダイヤモンド」の書評で、「直近数年で断然一番の推薦図書」と絶賛しているのも納得。



ヒクソン・グレイシー 無敗の法則ヒクソン・グレイシー 無敗の法則
(2010/09/25)
ヒクソン・グレイシー

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400勝無敗の格闘家ヒクソンが自伝的要素を絡めた人生観を綴った本。

格闘ファンにだけ独占させるのはもったいないくらい内容は充実している。

「自分の恐怖を理解したことで、確かに私の人生は変わった。」 恐怖というものの正体をどう見極め、どう向き合うか。恐怖は、相手の正体が判れば消える。

だから、恐怖を克服するために最も重要な方法とは、自分の恐怖がどこから生まれたのかを、しっかり理解すること。常に最悪を想定し、その状態になった時には冷静に対処できるように自分を鍛練する。

「恐怖」をコントロールすることができれば「力」になる。ヒクソン常勝の背景には、このような気づきがあった。

彼は投資家マーク・ダグラスが説くところ「ゾーン」の領域に到達したように感じる。

格闘家にとって体力や技術も大切だが、なによりもメンタル、「勝者の心構え」が大切だとヒクソンは説く。

「まず生き延びろ! 儲けるのはそれからだ!」 ジョージ・ソロス氏の有名な投資の箴言だが、本書の帯にも“大事なのは「勝つ」ことではなく絶対にまけないこと”とある。

この言葉をあえて投資家に向けるならば、“大事なのは儲けることではなく、マーケットで生き延びること”とおきかえてもいいかもしれない。

以下、ヒクソン語録。

「人生に「幸運」はない、あるのは「戦略」だけだ」

「人生で重要なのは、知ること、気づくこと、心を開いて向き合うことだ。敗北も悪い経験も、すべて強くなるための力に変えられる」

「やるべきことはをすべてやり、完璧に準備が整い、今日が勝負の日ならこう言うしかない。怖がる理由は一つもない。大事なのは力をすべて出し切ることだ。肝心なのは、立ち上がってもう一度挑戦しようとすることだ」

「意思の力は、感情とは関係なく、論理的に考えることから生まれる」

「なりたいものになれるチャンスがあるなら、少なくとも挑戦してみるべきだ。しかし残念ながら、ほとんどの人が今の自分の枠を超えようとせず、何も手放さないまま安全な場所に逃げ込んでいる」

格闘家として決して恵まれない小さい体の彼がなぜ400勝無敗だったのか、その理由がわかったような気がした。

リスクを恐れず絶えず攻撃的に挑み続けるトレーダーにとって座右の書にもなりうる現代の“五輪書”。


羽生善治の思考羽生善治の思考
(2010/11/29)
羽生 善治

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勝負師という点ではトレーダーも棋士も同じ土俵で戦っている。

本書は若くして頂点を極めて、今なお第一人者として走り続ける羽生善治棋士の発言をまとめたもの。

ページ数こそ薄いが、トレーディングのメンタルトレーニングにも通じる内容であり、心に染み入る言葉がいくつもあった。

以下、抜粋。

“いかに戦うか”は大局観にかかわるが、その具体的な戦略は事前研究が決め手になる。事前にしっかり準備して万全の態勢で対局に臨んでくる人は手強い人だ。

一番いいと思えるものを簡単に、単純に考えることができれば、逆境からの突破口を見出せる。

山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」の方が、重要なことだと思います。

考える材料が増えれば増えるほど、“これと似たようなことを前にもやって失敗してしまった”というマイナス面も大きく膨らんで自分の思考を縛ることになる。そういうマイナス面に打ち勝てる理性、自分自身をコントロールする力を同時に成長させていかないと、経験を活かし切るのは難しくなってしまう。

「プレッシャーはその人の持っている器に対してかかるものだ。器が大きければプレッシャーを感じることがないはずだ」と自分に言い聞かせています。

大事なことは、ミスをしたとしても次のプレーを考えることなんです。いつまでも「ああ、ミスしてしまった」とひきずっていると、その思いにとらわれてプレーの足が引っ張られる。時間はどんどん流れていくのだから、次の展開、その次の展開と進んでいかなければいけない。これは、よいプレーをしたときも同じで、自分のプレーに酔ってはいけないんです。よいプレーも悪いプレーも、すでに過去のプレーになっているんだから。冷静になって次のベストプレーをしていかないと駄目ですね。

勝負の世界では、「これでよし」と消極的な姿勢になることが一番怖い。常に前進を目ざさないと、そこでストップし、後退が始まってしまう。

その他にも、ツキや運にとらわれず自ら切り開いていく力、リスクのとり方、反省はしても後悔しないこと、結果がでないときこそ変化させたほうがよいことなど、さすがと唸らされることばかりだった。

将棋のトップクラスまで登りつめただけあって、やはりどの言葉も重く説得力がある。

もし羽生棋士がトレーダーという道を選んでも必ずや成功しただろうという凄みを感じさせる。

ありきたりな投資本を読むよりはるかに刺激になる。

彼は頭が抜群にキレるだけでなく、その棋風も積極的にリスクを取っていくスタイルで、まさに生粋の勝負師なのであった。
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[ 2018/01/31 19:47 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

深すぎる仮想通貨取引所の闇

まわりに仮想通貨をやってた人がいがいに多くて驚いている。

いったいどれだけの人が凍結されてるのか。

総額を考えるとクラクラしてくる。

預けたお金が引き出せないなんて、たちの悪い冗談としか思えない。

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ビットコイン1時間足チャート

不正流出事件が起こってから一度大きく下落し、その後は膠着状態が続いている。

ビットコインをガチホしていれば貧乏な俺でも人生「一発逆転」できる。

そんな牧歌的な地合いは完全終了した。

これから稼いでいく方法は、将来有望な仮想通貨を絞り込んで低価格で仕込むか、もしくは荒いボラティリティを利用して短期トレードで稼ぐかのどちらかだ。

だが、スプレッドがハンパじゃなく大きいので、よぼどの達人でないと儲けを出すのは容易ではない。

少なくとも自分には難関度が高すぎる。

株やFXは、税率も低いし、取引手数料も少ない。

しかも、データの窃盗や資産の喪失といったリスクは皆無だ。

仮想通貨と比べればかなりハードルが低いのだが、そんなアドバイスは仮想通貨クラスタの耳には馬耳東風だろう。

それにしても、この一件以来、ツイッターには仮想通貨関連の呟きが溢れ、そのニュースを追うばかりになってしまった。

盗んだ犯人は誰か?お金は本当に戻ってくるのか?

もはや推理小説のようであり、どのような結末を迎えるのか最後まで見届けたい。
[ 2018/01/31 04:44 ] ビットコイン | TB(0) | CM(0)

知ってはいけない隠された日本支配の構造

矢部宏治氏による2017年のベストセラー本。

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本書は、アメリカで公開された公文書に基づいて、タブーともいえる事実を明らかにしている。

つまり、日米安保条約と日米地位協定、日米合同委員会で取り交わされる密約によって、米軍は日本を基地として自由に使う権利を有するだけではなく、自衛隊を指揮する権利を有していること。

戦後の日本は、これらの法的根拠によって、ベトナム戦争やイラク戦争などに後方支援という形で参加してきた。

従来、憲法9条と集団的自衛権は憲法上認められないという解釈が、自衛隊を直接戦争に参加させる障害になっていたが、安倍政権が行った集団的自衛権の容認によって、自衛隊は名実とともに米軍の指揮系統の中で行動する軍隊になろうとしている。

著者が指摘するのは、戦後から今日に至るまで、アメリカにとって日本は属国のような関係だったということ。

いくら軍事予算を増加したところで、それはアメリカ軍に貢いでいることと変わらない。

右翼と左翼で世論が真っ二つに割れている日本だが、この事実を無視して建設的な議論はできないだろう。

日米の力関係は、経済指標にも反映されている。

日本の雇用統計はほとんど無視され、アメリカの雇用統計の結果によって、日本の株価や為替は影響を受けるのだ。
[ 2018/01/30 07:40 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

為替の時間帯における値動きの違い

為替相場は、月曜午前6時からオープンし、土曜の午前6時までオープンしている。

会社ごとにメンテナンスを延長しているところもあるが、基本的には24時間月曜から金曜まで取引可能だ。

今回は自分自身の確認のために、時間帯ごとの為替の値動きの特徴と、それに対応するストラテジーを書いてみることにした。



6:00~9:00 シドニー市場

クロス円は市場参加者も少なく、あまり動かないことが多い。

NY市場のトレンドを受け継ぐように、緩やかなトレンドが発生するときがある。

指標によっては、豪ドル、NZドルはボラティリティが高くなりがちなので、安易な逆張りは避けたいところ。

午前7時10分から20分のあいだに多くの証券会社のシステムメンテナンスが行われるせいもあってか、不穏な値動きになることもある。

そこである裏技をつかって利鞘を稼ぐトレーダーさんもいるのだが、その手法が今も通用しているのかどうか不明。



9:00~12:00 東京市場 

9:55までに、銀行が企業や個人との取引に使う為替レートを決める。

いわゆる中値というもので、公示レートと呼ばれることもある。

この時間帯は、輸入企業のドル資金調達の注文が入るため、若干ドル買い傾向がすすむときもある。

とくに5の倍数の「ゴトウ日」にはまとまった買いが入るといわれている。

だいたい凪相場なので、狭いレンジの上下をコツコツと細かく取っていく。



12:00~15:00 東京市場 

特に目立つ動きがなく退屈な時間だが、じつは過去の取引履歴を見ると、この時間が最も効率よく稼いでいるんだよね。

狭いレンジで振動のような値動きが多いのも特徴で、ボリンジャーバンドの1分足の逆張りが比較的うまく機能する時間帯でもある。

たまに中東マネーと思われる大きな動きが突然起きたりする。

でも、すぐもとの値段に収斂するパターンがおおいので、慌てて損切りすると酷く後悔することになる。

この時間帯に限り、含み損が発生したときの、ナンピン、マーティンゲール戦略はアリだと思う。

東京時間の15時は、東京市場の行使期限のオプションが消滅する時間帯だ。この時間を境にいっきに注文がなくなってしまったり、買い優勢の相場が売り優勢になるなど、それまでの相場の流れが変わることがあるので注意が必要だ。



15:00~20:00 ロンドン市場オープン

ユーロ圏市場が動き出す時間。

日本時間の午後4時、ロンドン時間の午前8時の中値決め(略してロンパチと呼ばれる)があり、日本の中値きめと同様に大口注文が入りやすい。

日本市場が終わった直後、午後3時からいっせいに欧州勢が動き出すこともある。

そこから「午前中は円安、15時以降円高」というアノマリーが生まれたのかもしれない。

欧州の重要な指標発表が増えてくるにしたがって、相場の動きが活発になってくる。

ただ、午後7時から8時にかけては欧州地域が昼休みになっている場合が多いので、まれに嵐の前のような静けさになるときもある。



21:00~深夜0:00 ニューヨーク市場オープン

ロンドンとニューヨークが交差する時間。

つまり、一日のうちで最も出来高の多くなる時間帯で、大きなトレンドが発生しやすい。

NY時間のオープンが近づくにつれ、徐々に雰囲気が変わるってくる。

具体的にはボリンジャーバンドの+2の収斂を狙う逆張りが通用しなくなってくるのだ。

バンドウォークが頻繁に現れるようになり、気がつけば含み損みたいなw

なので、最近は午後8時を過ぎたあたりから、意識して移動平均線の傾きの方向に沿った順張りに切り替えるようにしている。

NY時間に入ってからは、東京・欧州時間の高値と安値にレジスタンス・ラインとサポートラインを引き、そのレンジブレイクを狙っていく。

この手法は、ロブ・ロッカーのNYボックスとほぼ同じで、大きなpipsを獲得するチャンスでもある。

これだけ一方方向に動いたのだから、そろそろ戻すだろうと安易に逆張り目線でエントリーすると、その後にさらに加速するパターン多し。

それで過去に何度もブッこいている。

雇用統計など、米国の経済指標の発表が相次ぐ時間帯でもあるので、あらかじめ発表される指標をチェックしておく。

僕はよく羊飼いさんのサイトを見ている。

指標トレードは、ハイリスク・ハイリターンだが、それ専門で稼いでいるトレーダーも少なからずいる。

ここでも順張りが基本だ。

順張りと逆張りと欲張って両方取ろうとすると、先週の僕のように失敗する。

午前0時にはオプション取引の「ニューヨークカット」もあり、ボラティリティ増大に拍車がかかる。

ナンピンはFXにおいては必ずしもご法度だとは思わないが、この時間帯だけはやめたほうがいいと自分に言い聞かせている。

大きな波に飲み込まれ含み損が増大する危険があるので、損切りも徹底するようにしている。



深夜1:00 ロンドンFIX

ロンドンFix(ロンドン現地時間16時)はロンドン時間の「仲値」みたいなもので、世界中の投資家が注目している。

wm社という会社がロンドン16時のレートを参考に、fixレートを発表しているので、別名wmレートと呼ばれる。

大口の機関投資家が投資信託のポートフォリオの組み入れをするのもこの時間帯で、日本の投信会社、年金ファンドもこの時間帯に買ってくるという。

このような外貨買いの動きが原因で、クロス円が円安傾向になるいうアノマリーがあるらしいが、最近はあてはならないことも多い。

この時間はテクニカルよりも需給の動きによって相場が大きく変動しやすく、RSIやストキャスのようなオシレーター系のインジゲーターも、ダイバージェンスがでまくりで逆張りが通用しなくなる。

ボラティリティがあるので稼ぎやすいのだが、個人的にはあまり積極的に参入しようとは思わない。

この時間帯はどうしても苦手意識が拭えない。

もはやトラウマだな。




深夜1:00~早朝6:00 ニューヨーク市場

日本は真夜中だが、NYはランチタイムから午後にかけての時間。

ここからは移動平均線の傾きの方向に沿った順張りから、再びボリンジャーバンドの収斂を狙った逆張りに戻す。

ダウの値動きを横目で睨みながら、細かい振動をスキャでコツコツ取っていく。

ロンドン市場は午前2時にクローズし、値動きが落ち着いてくるが、ウォール街のクオンツの連中が、お小遣い稼ぎに個人投資家からお金を巻き上げようとトラップを仕掛けてくるので最後まで油断がならない(笑)。

今年5月7日の誤発注悶絶セリクラが起こったのもこの時間帯だった。

あのときはまずダウが大きく下落し、それに連動するように為替もナイアガラになった。

基本的にNYの連中が起きている時間帯は、奴らに逆らってはいけない。

ジャイアンに媚びるスネオのように、余計なバイアスを排除し、値動きに従順についていくのが無難だ。


ここで興味深いアノマリーをひとつ。

NY市場が閉まるのは現地時間の午後5時、日本時間の朝7時で、シドニー市場だけが開いている時間になる。

出来高が非常に少なく、大口のプレイヤーが不在な為、NYのトレンドをそのまま追随するケースになりやすい。

午前8時になり東京市場が開くと、NY市場の終値に吸い寄せられていく。

シドニー時間に大きく動いているようなら、東京市場オープン後に逆張りするというのもストラテジーとしては面白いかもしれない。

ゼロサムゲームな為替相場において、時間帯によって異なる値動きの癖を把握し、それに適した戦略で攻めることは、確実に利益を得るための大きなアドバンテージになりうる。

FXと株は値動きのくせがまったく異なるが、コアな部分では共通しているような。

値動きは人々の欲望の動きであり、それゆえテクニカルでは説明のつかない動きをする。

マーケットの需給関係を頭の中に叩き込み、その需給バランスが大きく変化したところをタイミングよく狙ってポジションを取る。

このアプローチは株に限らず、FXでも有効ではないかと。

何度も書くけど、常に再現可能な必然性を持った鉄板ストラテジーなど存在しない。

それよりも、トレーディングに必要なのは、どんな相場が来ても対応できるような柔軟性と想像力だと思う。
[ 2018/01/30 04:14 ] ストラテジー | TB(0) | CM(0)

仮想通貨錬金術の舞台裏

元々ビットコインなどの仮想通貨は、海外へ送金しても手数料が一切かからないというハナシだった。

しかし、現実には送金は遅れ気味で、日本円から仮想通貨に換える際にブローカーに対して取引手数料を払わなければいけない。

コインチェックは顧客預かり資産が数千億、ビットコインだけで月の出来高が10兆円ほどだったらしく、しかも取引手数料として5%以上のスプレッドを抜いていた。

もしそれが事実だとしたら、とてつもない収益を得ていたことになる。

しかも、コインチェックが参入した当時の仮想通貨の価格といまの価格を比較すれば何十倍にもなっており、仮想通貨そのものの含み益は相当な額に膨れ上がっているはずだ。

NEMの価格も返金発表の直前から急騰している。

なにかこれまでの経緯を見ると、昨日の会見が茶番劇のように思えてきてならない。

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昨日の時点で全額補償できるほどの営業利益があるとわかっていたにもかかわらず「最悪返せません」と発言していたのも釈然としない。

この件で仮想通貨のイメージが悪くなると危惧したが、500億円相当を顧客に返金すると発表したことで、かえって新規参入者が増えそうな気がする。

しかしながら現段階において、やはり仮想通貨の取引はリスクが高いという認識は変わらない。

FXや株と比べても取引手数料は高く、圧倒的にハイリスクで、政府に規制されてない分、投資家保護もほとんどない。

1日で30%以上動く恐ろしいほどのボラティリティに加え、危ないサイトを見抜く臭覚も必要になってくる。

仮想通貨の技術は画期的だと思うが、その理念は置き去りにされ、ただの投機対象になっている。

結局のところ、テクノロジーの進化にまだ人間のリテラシーが追いついていないのかもしれない。
[ 2018/01/28 02:35 ] ビットコイン | TB(0) | CM(0)

仮想通貨不正流出事件のその後

28日未明、コインチェックは不正に引き出された仮想通貨XEMの相当額を日本円で顧客に返金すると発表。

支払い額は約463億円に上るとみられるが、原資は自己資金で賄うとしている。

流出時の総額は約580億円だったが、その後の値下がりで返済額は少なくなった。

このニュースが報じられた後に、ビットコインをはじめとするすべての仮想通貨が騰がった。

これだけ敏速に対応できたなら、昨日の仮想通貨終了みたいな葬式のような会見の雰囲気は何だったんだろうという感じだ。

建前上は自己資金で賄うとしているが、おそらく、どこかの会社かお金持ちが出資するようなお約束を急遽取り付けたのだろうと邪推してしまう。

コインチェックは会社としては大きな収益をだしていたみたいだから、バックアップする会社はいくらでもあるだろう。

今回の件は、以前のマウントゴックスの事件と同じくブローカーのセキュリティーの脆弱さの問題であり、これで「仮想通貨は危ない」ということにはならない。

それは銀行から現金が盗まれたからといって「日銀発行券が危ない」ということにならないのと同じ理屈だ。

したがって、仮想通貨市場の熱も完全に冷めたわけではない。

もし万が一、日本のメガバンクで預金の多額不正流出事件が起こったらどうなるか。

明日からどうやって生きていくか路頭に迷う人も出てくるはずだ。

預けていた資産がすべて盗まれたら、顧客の取り付け騒ぎが起こり、日本経済の根幹を揺るがしかねない事態になる。

金融機関の株価は暴落し、時価総額の数兆円が吹っ飛び、かってのアルゼンチンのように日本国債そのものの価値も暴落する。

それがきっかけでリーマンショックのような世界的規模のセイリングクライマックスが起きかねない。

仮想通貨が一般庶民に普及するには、ブローカーの信頼度を高めるために、大手の金融機関並みの強固なセキュリティシステムの構築が必須だろう。

現在の仮想通貨の取引所の多くは利用者の通貨の保全がされていない。

またこれをちゃんとチェックしているユーザーも少ない。

信託保全がなされていないために、今回のコインチェックのようなことがあった場合には救済措置がない。

今のままでは怖くて多額の現金を預けられない。

仮想通貨に手を出すのは、こうしたインフラ環境が完全に整ってからでも決して遅くはないと思う。
[ 2018/01/28 00:48 ] ビットコイン | TB(0) | CM(0)

仮想通貨不正流出事件

国内の仮想通貨取引所大手のコインチェック社で、顧客の預かり資産とみられる仮想通貨「XEM」が5.4億XEM、日本円にしておよそ620億円以上が引き出された。

人類の歴史上、最も高額の盗難ということで、世界の金融の歴史に名を残すことになりそうだ。

1月27日現在、コインチェック社からの入金、出金、そしてビットコイン以外の売買が停止されており、この件が影響して仮想通貨全体が全面安になっている。

コインチェック社の脆弱性は以前から囁かれていた。

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こうしたリスクは黎明期のFX業界にもあった。

仮想通貨を扱っているブローカーの中には怪しいところが多く、セキュリティ問題にも行政のメスが入り、いくつかの取引所が淘汰されそうだ。

今回の騒動を見ていると、億単位の資金でも安心して預けておける証券会社の分別管理システム、信託保全のありがたさが身に染みる。

もちろん、この事件が発生したからといって仮想通貨の未来が危ぶまれるわけではない。

しかし、マ-ケットに与えたインパクトは大きく、一般の人達のあいだではずいぶんと印象が悪くなってしまった。

仮想通貨クラスタ界隈が騒然となっているなかで、狡猾なトレ-ダ-はここぞとばかりビットコインをショ-トして利益を得ている。

今回の件は明日のTVのニュ-ス番組でも大きく報道されるだろう。

結局のところ、仮想通貨のシステムそのものは理解されずに、“楽をして稼ぐのはダメで、人は汗水たらして働くのが一番!”というよくありがちな教訓としてマスコミに消費されてしまいそうでとても残念に思う。

コインチェック社で取引していた顧客の中には、預けていたお金を失ってとてつもなく大きなショックを受けている人が少なくない筈だ。

仮想通貨だけでなく株でもFXでも、かけだしの初心者が大損するケースは珍しくない。

現時点でコインチェック社をいくら非難したところで失ったお金が戻ってくるわけではない。

絶望のあまり何も手につかない精神状態になってもおかしくない。

しかし、そこで心が折れてはいけない。

この失敗をバネにして学習し、諦めずにリベンジを誓う人が過酷な投資の世界で生き残るのだ。
[ 2018/01/27 02:25 ] ビットコイン | TB(0) | CM(0)

レジリエンス

リスクマネージメントや損切りの重要性について書かれた書物はたくさんあるが、結局のところトレーダーとして成功を極めるために重要なのは「メンタル」だとよくいわれる。

しかし、具体的にメンタルをどのように鍛えるのか。

あまりに抽象的な問いかけだ。

つまるところ、地道に勝ちを重ねて自信をつけていく以外に方法がないのではないか。

僕が最近意識しているのは、欧米の投資本に頻繁に出てくる「レジリエンス」という言葉だ。

もともと心理学用語で、「困難な状況にもかかわらず、うまく適応出来る力」を意味する。

今日ブッこいても翌日にはトレードを再開できる回復力。

熱くなって冷静さを失いそのまま負けトレードを続けることではなく、あくまでも戦略的に取引を続けられる精神力。

挫折や失望に直面しても、その負のエネルギーをポジティブなパワーに置き換えられる能力。

僕のまわりの勝っているトレーダーは、例外なく「レジリエンス」の優れた人たちが多いことに気がつく。

「レジリエンス」を習得可能なものにするには、まず「自分の人生は変えることができる」と強く念ずる必要があると、ペンシルベニア大学のK・ライビッチとA・シャテーの両博士は指摘する。

実際のところ、心の問題から派生するネガティブな姿勢がトレーダーの成長を阻んでいるケースは多い。

トレーディングは多くの夢をかなえさせてくれるビジネスであるが、優秀なトレーダーになるために必要な努力を怠るものにとっては、生き地獄でしかない。

規律を持ち、自分の心に潜む悪魔を克服したい。

肯定的な思考なくして相場で勝つことはできない。

トレーダーとしてまだ未熟でのびしろがあるという深い確信をいだいているならば、最終的には自分の持っている最大の能力を引き出せるはずだ。

エッジを探す旅は続く。
[ 2018/01/27 02:25 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

今週の成績

1月22日  +0
1月23日  -50
1月24日  -48
1月25日  +43
1月26日  +114

total +59

為替ってあまり難しく考えすぎると負けるんだよな。リスクを深く考察するとFXなんてやってられないってハナシになる。仮想通貨クラスタが大儲けできたのは何も考えていなかったから。根拠のない楽観性っていがいに大切だと思う今日この頃。
[ 2018/01/26 18:11 ] 今週の成績 | TB(0) | CM(0)

トレ-ダ-廃業宣言!

先週末、関東平野に大雪が降り、交通機関が麻痺して田舎に帰れなくなった。

おかげで予定が狂い、なし崩し的に数日間都内のゲストハウスで暮らすことになった。

毎日のように古い友人たちと会い、昼間から居酒屋で飲んだ。

結果、今週のトレードはお粗末な成績に終わったが、そんなことは問題にならないくらい充実した時間を過ごせた。

だが、本当にストイックなトレーダーは平日のマーケットが開いている時間に飲みに出かけることなんて絶対にしない。

稼げる時間帯に席を外すことは大きな機会損失であり、それをみすみす見逃すことに対してストレスを感じるからだ。

日常生活の限られた時間の中でトレーディングに充てる時間を最優先できる人が大きな成功を手にする。

そういう意味では、自分はトレーダー失格なのかもしれない。

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人生は生きるに値するか?

それはひとえに肝臓にかかっている。

極寒の中、渋谷でこのメンツで飲めたことはいい思い出になるだろう。
[ 2018/01/26 09:24 ] 反省 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

賢者のつぶやき