ロスカット あの日の涙 虹となる

年間の方向性が予測できる1月の為替相場の値動き

1月の為替相場の動きを見れば、その年の相場動向が読み取れるというアノマリーがある。

日本が変動相場性に移行した後の1974年から2014年まで40年間のデータを調べてみると、このアノマリーが当てはまった年は34回、当てはまらなかった年は6回で、的中率は80%を超える。

当てはまらかった年は、リーマンショックやプラザ合意などの予期せぬ大きな出来事があり、相場のトレンドが途中で変わってしまったためである。

なぜ1月の為替相場がその年の相場動向と似たような値動きになるのかは諸説あるが、一部の市場関係者のあいだではヘッジファンドなどの機関投資家のポジション動向を反映しているという説が有力だ。

メジャーなヘッジファンドの年間売買方針が1月に決定され、彼らがそのプランに沿ってポジションを作っていくのだという。

いささか信憑性に欠ける説だが、1月の為替相場がその年のトレンドを示唆するような値動きになる確率が高いことは疑いようのない事実なのである。

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↑はドル円8時間足。

四角いボックスで囲んだところが今月の為替相場のチャート。

これを見る限り明確な方向性がなく、120円台から115円まで上下に振れながら緩やかな下落基調になっている。

年末には1ドル=130円と予想するアナリストもいるが、過去の1月効果のアノマリーを当てはめるならば、今年いっぱいは上値が重くもみ合いが続くということになる。

ここ数年ドル円は異常ともいえる暴騰相場が続いていたので、市場は潜在的に大きな調整を待ち望んでいるようにも思える。
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[ 2015/01/30 13:19 ] アノマリー | TB(0) | CM(0)

今年最初のFOMC

本日午前4時、6週間ごと、年に8回行われる米連邦公開市場委員会(Federal Open Market Committee、略称:FOMC)の金融政策が発表された。

アメリカ経済は目先堅調で、金融政策に変更なしとし、大きなサプライズはなかった。

しかし、声明発表後、しばらくしてリスク回避の動きが強まり、クロス円が買われた。

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↑はFOMCの声明直後のドル円1分足。

画像では逆張りで取りやすそうな値動きだが、実際は激しく小刻みに乱高下し、個人投資家が手を出す相場ではなかった。

したがってノートレード。
[ 2015/01/29 04:50 ] イベントドリブン | TB(0) | CM(0)

情報カスケード

情報カスケードという単語はあまりは聞きなれないかもしれないが、欧米では群集心理を説明する言葉としてよく使われる。

カスケードとは階段状に連続した滝を意味する。

つまり、水が上から下へ広がりつつ流れるように、情報が伝達するプロセスを表したものだ。

情報カスケードの例としてよく取り上げられるのが、飲食店に人々が行列を作るケースだ。

最初に行列に並ぶ人はその飲食店がおいしいと知っている。

しばらくして大勢の人が行列を作るようになると、実際にその飲食店がおいしいのかどうか知らなくても、行列ができているという事実だけでその行列に並ぶ人が出てくる。

このような情報連鎖で、噂が噂を呼び、さらに飲食店が行列ができる。

マーケットでバブルが発生するときも、似たような情報カスケードが働いている。

会社の業績を知らなくても、その会社の株価が上昇していること自体が株を買う理由になる。

株が買われ始めると、株が買えば儲かるという噂が広まり、人々の射幸心を刺激する。

もはやファンダメンタルは関係なく、普段株に関心のない人まで株を買うようになる。

それがさらに株価の上昇に弾みをつけることになり、テレビのワイドショーや大衆紙に取り上げられるようになる頃に株価はピークに達する。

バブルの気配をいち早く察知し、その波に乗り、バブルが弾ける直前の最も価格が騰がったところで売り抜けることができる人が一番儲かる。

辣腕トレーダーと呼ばれる人達の多くは、長年の経験則から情報カスケードの仕組みを理解し、トレードに応用しているといえそうだ。
[ 2015/01/29 02:04 ] 雑惑 | TB(0) | CM(0)

ドラギ砲炸裂!

ECB政策金利発表から45分後、日本時間の22日午後10時30分にドラギECB総裁の会見が始まった。

今年3月から国債など月600億ユーロ(約8兆2200億円)ずつ、2016年9月まで、あるいはインフレ率が2%に近づくまで量的緩和を継続すると表明。

ECBが市場に投入する金額は3兆ユーロ強、日本円にしておよそ411兆円であり、日銀の黒田バズーカ砲のマネタリーベース、350兆円の規模を凌ぐ。

事前にリークされた情報では、月500億ユーロであり、予想を上回る数字にマーケットはジワジワと反応した。

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↑はユーロ円15分足。

ユーロドルは100pips以上売られ、11年ぶりの安値を更新。

ユーロ円も200pips以上売られるという暴落っぷり。

100pips程度下がったら押し目買いするという小生の戦略は見事にハズれた。

ここは素直にショートでエントリーするべきだったのあり、意地になって全力ナンピンしていたらメインの口座が壊滅するところであった。

結局、ユーロ円のロングポジションを大量にロスカットし、ドル円の押し目買いでなんとか利益を捻出する。

ユーロ安というせっかくの儲けるチャンスを、相場の見通しの甘さから、逆に危機的状況を招く結果となってしまったことが悔やまれる。
[ 2015/01/23 00:21 ] イベントドリブン | TB(0) | CM(0)

ECB政策金利発表

日本時間午後9時45分、欧州中央銀行(ECB)は、主要政策金利であるリファイナンス金利を0.05%に据え置いたと発表した。

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↑はユーロドル5分足。

マーケットは織り込み済みであったのか、たいして反応せず。

先週のスイスショックの凄まじいボラティリティを経験しているだけに、なんだか拍子抜けのような相場だなと思いきや、怒濤の暴落はその数時間後にやってくるのであった。
[ 2015/01/22 22:37 ] イベントドリブン | TB(0) | CM(0)

フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち

証券取引所で大勢の証券マンが「売りだ!買いだ!」とときに手サインを送りながら大声をだしていたのは、もはや完全に過去の情景になった。

いまやゴールドマンサックスでも裁量トレーダーは全体の2割程度で、7割以上はプログラム売買がメインといわれる。

昨今のアメリカ金融業界の最上層では、従来の金融業界とはまったく異質な人達が席巻している。

彼らは“クオンツ”と呼ばれ、物理学や数学の博士号を持つが、金融の専門家でも経済学者でもない。

ジェームス・シモンズ氏はその先駆けともいえる人物の一人だ。

彼自身も物理学者であり、MITを出た後、米ソ冷戦時の暗号解読に携わっていたという変わった経歴の持ち主でもある。

シモンズ氏率いる“ルネッサンス・テクノロジー”は世界でもっとも成功しているヘッジ ファンドとして知られている。

運用資産は3兆円にもおよび、そのパフォーマンスも特筆すべきもので、ファンドが創設して以来、平均して年間38%のリターンを維持している。

リーマンショックがあった2008年でさえ、シモンズ氏自身およそ2500億円もの巨額の個人報酬を得ている。

“ルネッサンス・テクノロジー”の中でも郡を抜く成績を残しているファンドが“メダリオン”で、その核となる手法がハイフリークエンシー・トレーディングと呼ばれる超高速プログラミング売買だ。

証券取引所の近くにサーバーを設置し、可能な限りレイテンシーを小さくすることで、ミリセカンド(1000分の1秒)単位での高速な取引を行う仕組みだ。

このコロケーションシステムにより、顧客の注文より数秒前に注文を出し、顧客よりも有利な価格で自分の注文を約定させるのである。

例えば株式であれば、顧客から10万株の買い注文を受けていたときにその注文よりも前に自分の1万株の注文を出して約定させておけば、10万株を出した後に株価が必ず上がることになる。

このように顧客の注文をいち早く察知し、自分の注文を先に出す行為を“フロントランニング”と呼び、市場関係者からインサイダー取引に相当する違法ではないのかと物議を醸し出している。

そうした超高速売買が横行する欧米マーケットの内幕を描いた暴露本が、2014年にアマゾンの経済本の売上でトップになった「Flash Boys: A Wall Street Revolt」である。

アメリカ本国で出版されるやいなや大反響をよび、ナスダックや超高速取引業者は本書の内容を否定するコメントを発表し、ニューヨークの司法長官は調査を約束するという大騒ぎに発展したらしい。


フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たちフラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち
(2014/10/17)
マイケル・ルイス

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著者であるマイケル・ルイス氏は、ブルームバーグのインタビューで、「市場でシステムの抜け穴を利用したフロントランニングが行われていることは明らかだ」と語っている。

本書を読むと、ボリンジャーバンドがどうだの、25日移動平均線がどうだのとトレードしているのがバカらしくなってくる。

今の時代、従来からある古風なテクニカル分析に頼るしかない個人投資家は相場で大儲けできないばかりか、本人が気付かないところで彼らの肥やしとなり、利ざやをかすめとられているのだろう。

そうはいっても、あいかわらずアナログな手法で勝負するしかないんだけどね。
[ 2015/01/20 09:40 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

今週の戦略

スイスフランの暴騰のショックが冷めやらぬ週明け相場。

スイス国民は単純にこの予期せぬ自国通貨の暴騰を喜んでいるようだが、時計などの精密機械や化学薬品関連が多いスイスの企業にとっては大きなダメージだろう。

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↑はCHFJPYの4時間足

個人的には対スイスフラン通貨は、いくらボラティリティがあってもスプレッドがひろいうえに需給の動きが読めず、積極的にトレードする気がおきない。

スイスショックの余波を受けて、16日にスイスの10年債利回りは初めてゼロを下回りマイナスとなった。

10年債利回り、いわゆる長期金利がマイナスとなったのは過去においてスイスが初めてのケースではないだろうか。

よって長期的には “キャリートレード” が行われ、スイスフランは売られると思うが、短期のデイトレードではあまり触りたくない通貨だ。

ブルームバーグによれば、22日に行われる欧州理事会で総額5500億ユーロ(約74兆5000億円)規模の債券購入プログラムを発表する可能性が高いとしている。

日銀クロダ砲ならぬドラギ砲炸裂でユーロが大幅に売られると思いきや、市場はその値動きをすでに織り込み済みで、“噂で買って事実で売れ”とばかり一時的にユーロが買われるといったサプライズな動きになるかもしれない。

もしユーロが騰がった場合は戻り売り、素直に売られた場合は逆張り目線の押し目買いを狙ってみたい。
[ 2015/01/19 23:45 ] 市況 | TB(0) | CM(0)

何故このタイミングでスイス中銀は為替介入を中断すると発表したのか?

スイス中銀(SNB)が、なぜこの時期にフラン高の上限撤廃を決定するという声明を発表したのかといえば、やはり、欧州中央銀行(ECB)の理事会の発表が来週22日に控えていることと無関係ではないだろう。

もしECBが大規模な量的緩和に踏み切れば、日銀バズーガ砲で急激な円安が進んだように、大幅なユーロ安に傾く可能性がある。

SNBは、ECBが思い切った緩和策に打ってでると予測し、もはやユーロを買い支えることは財政的に困難であると白旗をあげたわけだ。

ECBの量的緩和が本当に実現するのであれば、クロスユーロが下落するあおりを受けて、さらに円が買われる動きが加速する。

原油安の影響もあり、来週以降の株価の上値も重くなることが予想される。

今回のスイスフランの急騰によるマーケットクラッシュで学ぶべきことは、中央銀行の市場介入によって為替レートを操作しようとしても限界があるということだろう。

日本でもSNBと同様に、日本の中央銀行にあたる日銀が人為的に相場を動かそうと大量に国債を買い入れている。

近い将来、その歪みが思わぬかたちでマーケットに影響を与え、個人投資家に甚大な被害を及ぼしそうな予感がしないでもない。
[ 2015/01/18 08:22 ] 市況 | TB(0) | CM(0)

“殺人通貨”としてのスイスフラン

スイス・フランの歴史的な急騰を受け、各方面に巨額の損失が発生しているようだ。

ドイツ銀行やバークレイズなどのメジャー大手が、1億ドル前後の損失を被る恐れがあると米メディアが報じている。

日本にも子会社があるFXCMも、顧客に約2億2500万ドルもの損失が発生し、同社が肩代わりする状況が続いている。

個人投資家サイドからも、阿鼻叫喚の悲鳴が聞えている。

FX会社では、顧客の損失が保証金維持率をオーバーした場合、自動的に強制ロスカットになるのだが、今回のような極端な為替変動ではサーバーダウンで値がつかなかったり、ストップロスの逆指値にひっかからないといった不測の事態に陥る。

となると、想定を超える損失が待っているわけで、いわゆる“追証”が発生してしまうケースもありうる。

実際に、YJFX!が提供するファイナンススタジアムを見てみると、大きく稼いでいる個人投資家がいる一方で、資産残高がマイナス域に達している方々がいることがわかる。

たとえば“Nさん”のケースでは、スイスフランが急騰した1月15日の午後6時55分からその1分後に強制ロスカットされたが、600万あまりの資金が瞬時に溶け、まさかの1,400万円のマイナスになってしまった。

口座残高以上の損失が発生した場合、FX会社に借金している状態になるが、本人に返済能力がない場合どうなるのか。

背負った借金が全てチャラになる自己破産という制度があるが、破産には「免責不許可事由」があり、それに該当する場合は免責が認められない。

FXや株のような投資よる借金もギャンブルによる借金と同等とみなされ「免責不許可事由」に含まれまれるため、基本的に自己破産が適用されなく、生涯にわたって借金を返していかなくてはならないのだ。

今回の件に関しては本当に想定外の値動きで、改めてFX投資の怖さの一端を垣間見た気がする。

過去に何度も派手なセリング・クライマックスを経験しているが、この先これ以上の暴落に立ち会うことはないかもしれない。

しかし、スイス国民も一夜にして自国通貨の価値が30%も上昇して、驚いているんではないだろうか。

スイスフランは来週以降も乱高下する可能性が高く、リスク覚悟で高収益が狙うトレーダーも多いだろうが、個人的には手を出すのを控えておく。
[ 2015/01/17 23:11 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

スイスフラン暴騰!

15日の欧州市場では、ここ10年あまりの為替相場の歴史に残るであろう大きな“事件”があった。

SNB(スイス国立銀行中央銀行)が、スイスフランの対ユーロの上限、1ユーロ=1.20フランを下限撤廃を決定するという声明を発表したのである。

これを受けて、マーケットはスイスフラン買い一色となり、わずか30分のあいだにユーロが対スイスフランで40%近く下落。

壁となっていた1.2000フランをあっさり割り込むと、0.82フラン前半までいっきに約3800pipsにおよぶ大暴落となった。

例えば、1ドル=120円であったのが、1ドル=80円まで瞬時に暴落したようなものと考えると、その凄さがわかる。

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↑はユーロ/スイスフランの週足。

一日でこのような極端に暴落するチャートを見るのは2011年のギリシャショック以来か。

もっとも変動幅はこちらのほうがずっと凄まじいが。

FX会社では一応逆指値注文に対応しているが、今回のような極端な暴落ではとんでもなく滑ったところで決済されてしまう可能性があり、このような事態は個人投資家だけでなく、プロのディーラーのディーリングでもおこりうる。

たとえストップロスが指値と異なるレベルで実行されても、これは為替取引の避けられないリスクとして受け入れなければならない。

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↑はスイス円の日足チャート。

115円台半ばから160円台まで暴騰し、過去最高値を突破。

こちらも日足の為替チャートと思えないほどの急騰である。

一方、ユーロスイス急落に伴い、スイス円を除くクロス円も急落。

ドル円も一時116円台の前半まで下げた。

かって、SNBはリセッションとデフレを回避するため、2011年9月6日にスイスフランの対ユーロレートの下限(ユーロ安・スイスフラン高)を1ユーロ=1.2000フランに設定し、これを割りそうになった場合、あるいはそこを割り込んだ場合は無制限の市場介入を行うとの声明をだしたことがある。

ことのきはわずか2時間足らずでスイスフランの対ユーロレートで1100pipsあまりも大暴騰したわけだが、今回はまったく逆の値動きになったわけだ。

現場となった欧州市場では、宝くじに当たったかような爆益を手にした人がいる一方で、死にたくなるような大損ブッこいた人もいるだろう。

しかし、何の前触れもなくサプライズともいえる突然のSNBの声明だったわけで、これがあるからFXは恐ろしい。
[ 2015/01/16 07:18 ] 時事ネタ | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

賢者のつぶやき