ロスカット あの日の涙 虹となる

負けパターンの克服

ある程度トレーディングの経験を積むと、自分の勝ちパターンと負けパターンがわかってくる。

負けパターンは癖になっているので、同じような失敗が何度も繰り返される。

その負けパターンを修正していくことが、トレードのパフォーマンスの向上に繋がる。

コロンビア大学のH・F・スピッチャー博士の研究によると、大多数の人はその日に学んだことを次の日にはほとんど覚えていないという。

一日過ぎると46%、1週間もすると79%、数日後には初日に学習したことのほぼすべてを忘れてしまうらしい。

記憶を脳に定着させるためにも、書いて覚えるという行為は効果的だ。

まず、ノートに自分のミス、負けパターンを書き記す。

それに対する対策、改善の方法も考え、書いておく。

その際、できるだけ具体的に問題点を記したほうがいい。

どの局面で負けたのか当日のチャートをプリントし、エントリーポイントをチェックする。

トレーディングに慣れていないあいだは、初歩的なミスも多く、苛立ちを隠せなかったり、精神的に不安定な状態になりがちだ。

そんなとき、書くという行為はメンタルを整える為にも役に立つ。

できれば、毎日取引が終わった後に反省ノートをつけるのを習慣にしたい。

実際に文字として書き記すことによって、なんとなく考えていたこと、自分の悪い癖、もやもやとしたアイディアが視覚化され、頭の中が整理される。

ノートは知識を蓄えておく自分専用のアウトストレージとしても活用できる。

経験を書き綴ることで、過去に自分の感じたことを読み返すことができ、最初は気がつかなかったことや忘れてしまったことなど、相場に対する理解がよりいっそう深まるきっかけになる。

自分のトレードの欠点を意識し、修正していくのは思ったより簡単ではない。

ノートに書いていたとしても、「あぁ、今回もまた同じミスをしてしまった!」ということが続いたりする。

欠点を修正するのは、そのミスを強く意識し続ける必要がある。

あまりに同じようなミスを繰り返した場合、常に目につくようにモニターの横に戒めとして付箋で張っておいたりするのも手だ。

問題を修正しても、またしばらくすると新たな欠点が浮き彫りになってくる。

そうなったら、また何が問題か考え、対策を講じる。

目標達成の為の行動指標としてPCDAサイクルというものがある。

Plan(計画)、Do(実行)、Check(検証)、Action(改善)の4つの頭文字をとった言葉で、この4段階の一連のサイクルが終わったら、反省点を踏まえて、さらに次の段階のPDCAサイクルを進めていくのである。

トレーディングにも完成形はなく、仮説を試し、検証を重ね、修正していくというプロセスのくりかえしなのだ。

その地道な作業を諦めずに継続していけば、あなたのFXの口座の金額は右肩上がりに少しずつ増えていくだろう。
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[ 2014/11/28 06:15 ] ストラテジー | TB(0) | CM(0)

海外でアベノミクスはどのように評価されているのか

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アベノミクスによる追加緩和によって、株高、円安、若干のインフレが進んだ。

その反面、円安でも輸出は伸びず、物価高が庶民の生活を圧迫しつつある。

実体経済への効き目は薄く、収入格差は広がるばかりだ。

なによりも懸念すべきは、安倍首相が集団的自衛権の行使という、憲法解釈にかかわる重要な問題について、国民に信を問うことなく閣議決定を強行したことだ。

近い将来、国民はインフレに苦しみ、若者は日米同盟下で戦地に送られるという可能性も否定できない。

↑のイラストはNYの経済新聞。

タイヤのない車輪がブロックの上にあり、救急車で運ばれているのは我々日本人だろう。

海の向こうでは、アベノミクスはこのように揶揄されているのだ。

この調子じゃ、円安株高も素直に進むと思えないよね。

しばらくグダグダ相場が続きそうだけど、逆張り派の小生としては望むところだ。
[ 2014/11/27 22:54 ] 雑惑 | TB(0) | CM(0)

FXに勝利の方程式は存在しない

FXや株式投資で大きな資産を築いたトレーダーは少なくない。

筆者のまわりでも、20代の若さで1億、2億の資産を持っている人が珍しくなく、ベテラントレーダーになると総資産100億円を超える猛者もいる。

しかし、その人たちに「どうしたらトレードで勝てるようになりますか」と質問しても返答に困ってしまうに違いない。

トレードで勝てるようになるには、運も含めさまざまな要因があり、一言で簡潔に説明するのは難しいからだ。

人によってさまざまなアプローチがあり、数学のように一つの明確な答えがあるものではない。

結論からはっきりいえば、FXや株式投資に必勝法のようなものはない。

もし、あなたがFXで素早く簡単に稼げる手法を探しているとしたら、他のアルバイトを捜したほうがいい。

投資に確実性を求める読者に、アドバイスできることは何もない。

投資に絶対はないという真理を示すある具体例を紹介したい。

1999年代末、当時世界最強と謳われたヘッジファンドがあった。

ソロモン・ブラザーズの債券アービトラージ部門で大きな成功を収めていたジョン・メリウェザーの発案のもとに設立されたLTCMである。

マイロン・ショールズとロバート・マートンという2人のノーベル経済学賞学者を擁し、取締役に元FRB議長のデビット・マリンズを迎えるなど、その豪華な陣容からドリームチームと称された。

ピーク時には1,300億ドルもの多額の資金を運用し、年間40%ものハイリターンを達成するなど、世界中の金融業界から羨望の眼差しで見られていたLTCMだが、1997年のアジア通貨危機をきっかけに暗雲が垂れ込みはじめる。

翌年の10月に46億ドルという巨額の損失を計上し、実質的な破綻に追い込まれてしまうのである。

LTCMが失墜した原因はなんだったのだろうか。

彼らが目をつけたのは、異なる種類や満期の債券の利回り格差が一時的に変動しても、その後ある程度の時間がたてば、再び一定の水準に戻るという債券の市場原理だった。

実力と比較して割安と判断される債券を購入し、反対に割高と判断される債券を空売りするもので、具体的には新興国のジャンク債を買い、米国債を空売りするという逆張りである。

1998年のロシヤ財政危機のさいにも、ここぞとばかりロシア国債を大量に購入したのだが、それが裏目にでてしまう。

LTCMはロシアが債務不履行を起こす確率は100万年に3回だと試算していたが、リスク回避志向の投資家はより安全な米国債等に逃れ、ロシア国債がすぐに元の水準に戻ることはなかった。

彼らはバリュー・アット・リスク(Value at Risk)というリスク分析の手法を用いていたが、想定外の異常な事態が起きた場合にどの程度の損失を被るのかということまで計算していなかったのだ。

LTCMのポートフォリオを模倣していた他のヘッジファンドもやはり同様に窮地に陥った。

多くのヘッジファンドは世界各国の金融機関と100兆円単位の金融取引契約を結んでいたため、世界恐慌へも繋がりかねない深刻な打撃を市場にもたらすことになる。

そして1998年の10月8日、ついに審判の日が訪れた。

ナイアガラの滝のようなドル暴落が起こり、およそ20円の幅で円高に振れるという前代未聞のセイリングクライマックスを引き起こしたのである。

全米でも選りすぐりのエリートの集まりとして名を馳せたLTCMであろうと破綻が避けられなかったという事実は、マーケットの世界では確実に勝てるという法則は存在しないということを暗に示唆している。

これはなにも投資に限ったことではなく、あらゆるスポーツ、麻雀や将棋のような競技、会社経営のようなビジネスにしても同じようなことがいえるのではないだろうか。

世の中に完璧に成功するセオリーというものは存在しないのだ。

ネット上には「株で1億達成した短期投資法」とか「FXで月1000pips獲得する」といったあたかも必勝法であるかのような商材があふれかえっているが、そのほとんどが詐欺的な内容であり、期待どうりの結果が得られることは難しいだろう。

為替であろうと株であろうと、どんな市場においても完璧にアジャストするようなストラテジーは存在しない。

相場で長く生き延びようと思ったら、一つの戦略ではなく、状況に応じた複数の戦略が必要だ。

絶対に勝てる手法はないが、勝つ確率を高める方法はある。

他のスポーツ競技や頭脳ゲームと同様に、辛抱強く努力できる意志の力があれば、億の資産を築かないまでもおよそ5%といわれる勝ち組トレーダーの仲間入りを果たすことは十分可能だ。

市場は誰に対しても平等に開かれており、無限の可能性を秘めている。

今日では昔ほど機関投資家が個人投資家を上回る優位性はなく、キャリアの浅い大学生トレーダーがプロのベテラントレーダーの成績を凌駕することも決して珍しいことではない。

ただ、その勝てる確率の高い方法、技術は自分で試行錯誤して習得するしかない。

さて、LTCMのボスであったジョン・メリウェザーのその後だが、1999年にはLTCMの負債をすべて返済し、新たにJWMパートナーズというファンドを設立している。

しかし、2008年のリーマンショックによって再び閉鎖に追い込まれ、2010年に3度目となるJMアドバイザーを立ち上げて現在に至っている。

彼は紛うことなき勝者であり、今もなお挑戦者であり続けている。

もし投資の世界で成功する普遍的な原則があるとするならば、最後まで決して諦めないスピリッツだということをジョン・メリウェザーは身をもって教えてくれている。
[ 2014/11/26 01:43 ] ストラテジー | TB(0) | CM(0)

自分のトレードスタイルを決めよう

トレードスタイルは、数週間から1カ月以上を目処とした長中期投資、数日から1週間程度を保有するスイングトレード、日計りと呼ばれ一日でポジションを閉じるデイトレード、数分から数秒単位でトレードを繰り返すスキャルピングなど、取引する時間軸によってさまざまな呼び方がある。

それぞれ一長一短があり、どちらが優れた投資法であるかの判断はトレーダーの個性や性格にゆだねられる。

自分の得意な投資スタイルを見つけ、そのスタイルにフォーカスして腕を磨いていくことが上達の秘訣だ。

同じ陸上競技でも、マラソンがいいのか、短距離走が向いているのかという違いにも似て、持久力があり性格的にのんびりとした人は長めの時間軸でトレードするのがしっくりくるだろうし、せっかちで早く結果を出したい人はスキャルピング向きといえるだろう。

長い時間軸であればあるほどファンダメンタルズを重視した大きなトレンドに賭けるトレーディングになり、短い時間軸であればあるほど相場の大局観よりも直近の値動きを追いかける集中力と利確や損切りを瞬時に行う反射神経が要求される。

具体的にどの時間軸でトレードするかを選択し、一度決めたら変更しないことが鉄則だ。

5分足のチャートでエントリーポイントを判断し、1時間足をみて損切りポイントを決めたのでは、間違いなく損大利小のトレードになる。

長い時間軸と短い時間軸とでは当然利確の幅も損切りの幅も異なり、スキャルピングのような超短期トレードでは証券会社のスプレッドコストも考慮しなければならない。

仮にスプレッド幅が1PIP違っても、大きな枚数で日に何回もエントリーするのであればそのコストはバカにできないものであり、まったく同じストラテジーで比較した場合、月単位のトータルの収支では何十万といった差がついてしまうこともある。

意外に思われるかもしれないが、FXで大きな資産を築いている個人投資家は圧倒的にデイトレードが主流だ。

一般的にデイトレードはギャンブル的な要素が強いと思われがちだが、実際は常にチャートを監視しながらトレードしているためにリスク管理がしやすいのだ。

また翌日にポジションの持越しをしないため、震災や戦争などの突発的な悪材料によるドローダウンも回避できる。

デイトレードは当然ながら長期のトレードよりも売買頻度が多く、そういった細かい作業がストレスになる人は向いていないかもしれない。

しかし、売買頻度が多いということは長期のトレードよりも経験が積めるということでもある。

トレードスキルは一朝一夕に極められるものではなく、上手くなるにはまずは多くの失敗を経験する必要がある。

「成功は失敗で敷き詰められた道」とはシステムトレーダーの著者であるブレント・ペンフォールドの台詞だが、デイトレードの最大のメリットは短期間でより多くの失敗を繰り返せることにあるといってもいい。

失敗を検証し修正していくサイクルが短ければ短いほど、上達のスピードも速くなるのだ。
[ 2014/11/25 02:03 ] ストラテジー | TB(0) | CM(0)

ブラックスワンは忘れた頃にやってくる

ブラックスワンとは文字通り黒い白鳥のことである。、

1697年にオーストラリアで発見されて以来、全ての白鳥は白色であるとしていた鳥類学者の常識が大きく崩れることになった。

金融業界でいうところの「ブラックスワン」とは、従来の常識では考えられない極端な価格変動を意味する。

認識論学者であり、ヘッジファンドのトレーダーとしての顔を持つナシーム・ニコラス・タレブによって提唱されたこの事象は、2008年のリーマンショックの後に俄然注目を集めるようになり、彼の著書「ブラックスワン」は一躍ベストセラーになった。

タレブによれば、ブラック・スワンには三つの特徴があるという。

一つ目は予測できないこと。

二つ目は非常に強いインパクトをもたらすこと。

そして三つ目は、いったん起きてしまうと、いかにもそれらしい説明がなされ、最初からわかっていたような気にさせられることだという。

1929年に発生したウォール街の大暴落以来、マーケットはつねにブラック・スワンの見えざる脅威にさらされてきたといってもいいだろう。

ブラックスワンは予期せぬタイミングで突然現れる。

記憶に新しいところでは、2011年9月に起こったスイスフランの大暴騰の例が挙げられる。


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↑のチャートはユーロスイスの1時間足だが、わずか2時間足らずの間になんと1100PIPSあまりも上昇している。

まったく押し目を作ることなく、ただひたすら一直線に上がるだけの値動きであり、このときは死人がでたという噂がひろがった。

この大暴騰が起こった背景には、スイス中銀総裁のアナウンスがあった。


『ユーロスイスの1.2以下は絶対認めない。もし下回れば無制限介入する』


この声明により、スイス中銀の妥協なき市場介入が行われたのである。

行き過ぎた値動きの戻りを狙う逆張りトレーダーにとってはまさしく身の毛がよだつチャートであろう。

この危険を回避する手立ては、日ごろから逆指値というシートベルトをしっかり締めておくことだ。

市場参加者にとってブラックスワンは脅威であると同時に、絶好の収益機会にもなりうる。

悲鳴をあげている投資家の後ろには、必ずといっていいほど、してやったりとほくそ笑んでいる投資家がいる。

マーケットでは想定外の出来事がいつなんどきでも起こりうるということを肝に銘じておきたい。
[ 2014/11/23 03:14 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

ファンダメンタルズ分析の重要性

経常収支、インフレ率、経済成長率など主要な経済指標を材料に景気動向のシナリオを描き、将来の為替相場を予測しようとする方法を「ファンダメンタルズ分析」という。

FXトレーダーのなかにはファンダメンタルズを一切無視してテクニカルチャートだけを頼りにポジションを取る人もいるが、「ファンダメンタルズ分析」を軸にしたトレード戦略を立てることによって、マーケットのテーマに沿った波に乗ることができる。

ただし、「ファンダメンタルズ分析」だけではトレードはできない。

ファンダメンタルズ要因が実際の為替レートに影響を与えるにしても、市場の反応にはさまざまな時間的なズレが発生するからだ。

たとえば、日銀の金融緩和のニュースがとびこんできたとする。

そのニュースをもとに円安トレンドが進行する可能性が高いと判断し、ドル買い円売りポジションを持つ場合、ニュースを知った時点で売ればいいのか、為替が動き出した後に売ればいいのか、正確なタイミングまでは決められない。

エントリーのタイミングはあくまでもチャートを見てテクニカル分析で判断するしかない。

ファンダメンタルズ分析はスキャルピングのような短期のトレードではなく、長期のトレードにおいてこそ有効になる。

それぞれの経済指標が、どの程度の期間でどれだけ市場に影響を及ぼすのか、その見極めが重要になってくる。

マーケットは、相反するさまざまな材料によって成り立っている。

現時点で存在しているすべてのファンダメンタルズを織り込んでいる一方で、つねに新しい材料を求めている。

マーケットの材料は市場参加者に何らかの期待を抱かせ、その期待度の高さがマーケットの値動きに動意を与え、それが増幅されて大小さまざまなトレンドが形成される。

トレンドを形成する材料は、相場がある段階に到達すると賞味期限切れになり、その効果は薄まっていく。

そのトレンドが継続するためには、元の材料を後押しするような新たな材料が必要になってくる。

強いトレンドが構築される過程では、「都合のよい材料のみを選択しようとする市場の特性」が働いている。

日銀による金融緩和によって今後しばらくは株が買われ、為替は円安方向に動くのではないか。

2012年から始まったアベノミクス相場に乗じて儲けた投資家は、このようなシナリオに基づいてトレードをしていたのはいうまでもない。

ファンダメンタルズを考慮したトレードが上手く相場にハマった場合、テクニカル分析のみに偏ったトレードよりも、より効率的に資産を築くことができるといえるだろう。
[ 2014/11/21 22:09 ] ファンダメンタルズ | TB(0) | CM(0)

負けたときの気持ちの切り替え方

矛盾しているようないいかたになるが、FXでは絶対に勝たねばならないという思考を捨てなければ勝つことはできない。

トレードするうえで負けることは必然的に起こりうるものであり、直近の負けトレードに関してあまり気にする必要はない。

気をつけておきたいのは、おもいがけず想定外の損失を被った場合に動揺したりしないことだ。

それまでの損失をなんとか挽回しようと普段より大きなポジションでトレードすると、かえって危険度が増し、さらに大きなミスを誘発しやすい。

負けず嫌いな人は、目の前の損失をリカバーしようと根拠のないナンピンを繰り返したり、意地になってイチかバチかのギャンブルトレードをしてしまいがちだ。

自分自身の過去のトレードを振り返ってみても、痛い経験が山ほどある。

短期売買で順調に利益を積み重ねていたのだが、たった1回のトレードで含み損のあるポジションの処理が遅れたことををきっかけにリズムが狂い、その後イージーミスを連発してせっかく積み上げてきた口座のお金を大きく減らしてしまうということが何回かあった。

負けトレードが続くことで集中力がキレて、半ばやけくそ的な気持ちになってしまうのである。

将棋でいえば、自分に不利な形勢になり逆転が不可能と感じた瞬間から、将棋盤をひっくり返したくなる衝動に駆られるのと似ている。

頭に血がのぼった状態でトレードしてもロクなことはない。

どうしても歯車がかみ合わないと感じたら、枚数を下げてトレードするか、思い切ってパソコンの電源を切ってしまうのも手だ。

いったん相場から離れて、一呼吸おくのである。

勝てないというジレンマから意識を解放させることによって、冷静さを取り戻すことができる。

FXは運の要素も左右する不完全ゲームであることを忘れてはならない。

規律を守り普段と同じトレードをしていても、収支にブレが発生するのは当然の結果なのだ。

たとえ大きく負けたとしても、「今回は高い授業料を払ってしまったけど、今後の為にいい経験ができた」ぐらいの気持ちでかまえていたほうがいい。

打たれ強さや気持ちを切り替える能力は、長期間トレードしていくうえにおいて最も求められる資質だ。

負けたという事実を受け入れつつ、「こういう日もあるさ」と開き直ることのできる人でなければこのゲームを継続することは難しいだろう。

ミスを犯したときに「なぜそうしてしまったのか?」と突き詰めて考えることは大切なプロセスだ。

しかし、反省が終わったら、きれいさっぱり忘れて次のトレードに集中するようにしたい。

マイナスを取り戻そうとは思わず、目の前の1回1回の取引を真剣に丁寧に行うことだけを心がけよう。

感情に左右されず淡々とやるべきことをこなしていけば、結果はおのずとついてくるはずである。
[ 2014/11/20 23:59 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

トレードの損益は日常の金銭感覚から切り離す

運用する資金が多くなればなるほど、目に見えないプレッシャーが増してくる。

1000円、2000円という少額の単位であれば抵抗なく損切りができるのに、10万、100万という桁が増えていくごとに同じPIPSでも損失を受け入れる耐性にブレがでてくるのだ。

また保有するポジションが多いと、精神的に余裕がなくなり、せっかく含み益が乗ってきたのに引っ張れず薄利で利確してしまうといったことがよくある。

「このお金さえあれば高級車が一台買えるなとか、1年間海外で遊んで暮らせるな」とか考え始めると、冷静な判断ができなくなるのもあたりまえだ。

本来トレードとはお金を稼ぐことが目的であるのだが、お金が欲しい、お金を失いたくないという煩悩がトレーディングの精度を狂わせるのである。

投資は余剰資金でやるべきとよくいわれるが、損切りを機械的に遂行できなくなった時点で、その損失許容額が自分にとって限界を超えているということになる。

この問題を克服するには、トレーディングで扱うお金を日常の金銭感覚と切りはなし、単なる数字、記号として認識することだ。

高所恐怖症の鳶職人が仕事をこなしていくうちに高いビルの作業でも平気になるように、多くの時間をトレードに割かなければ大金を眉ひとつ動かさず運用できるようにはならない。

心臓に毛が生えたような胆力は、大きく資産を築くのに欠かせない資質だ。

まれに何百億と資産を築く人がいるが、そのレベルになるとトレードのスキル云々よりも、持って生まれた器の大きさがモノをいうのだろう。

FXでも株でも人並み以上に成功するには、どこか日常の感覚を麻痺させることが必要なのかもしれない。
[ 2014/11/17 11:15 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

ハイレバレッジは怖くない

FXの大きな特徴がレバレッジを効かせられるということだ。

レバレッジとはもともと、小さな力で重いものを動かす「テコの原理」のことだが、株における信用取引のように、自己資金を保証金として、より多くの金額を運用する事ができる。

2011年まではFX会社によっては400倍までレバレッジがかけられたが、現在は金融庁が投機的な取引を抑制する目的で最大25倍までに規制されている。

それでも、レバレッジ25倍なら、使用証拠金10万円に対して250万円のポジションを持つことが可能だ。


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投資の世界では当たり前のように使用される「レバレッジ」という言葉だが、FX取引においてはどうしてもハイレバレッジは危険であるという先入観があるようだ。

例えば、レバレッジ200倍のFX会社と25倍のFX会社を比較してみよう。

仮に1ドル=100円のレートのとき、100万円の証拠金で取引したとする。

レバレッジ200倍のFX会社で25万通貨のドルを購入した場合、100万で2500万 円分の取引をしたことになるので、レバレッジは25倍だ。

同様にレバレッジ25倍のFX会社で25万通貨のドルを購入した場合も、100万 で2500万円分の取引をしたことになるので、レバレッジは25倍になる。

FX会社の提示するレバレッジはあくまで選択できうる最大のレバレッジであり 、実際に運用するレバレッジはユーザー側のポジションの枚数によって変わってくる。

このような実際に運用するレバレッジを、実質レバレッジと言う。

リスクが高いか低いかの違いは、証拠金維持率を考慮し、実質レバレッジをどれだけかけるかによって変わってくる。

実質レバレッジは保有している有効証拠金に対して、どれくらいのポジションを持っているかで計算される。

証拠金100万円を持っていて、ドル円を1ドル=110円で10,000ドルのポジションを持ったとしよう。

ポジションの円貨額は1,100,000円となり、これを証拠金額100万円で割ると、1.10という数字が出てくるが、これが実質レバレッジとなる。

基本的には実質レバレッジはFX業者のレバレッジ設定には関係なく、含み損が証拠金に対して何パーセントの比率で強制決済になるのか、というところで初めてFX業者のレバレッジ設定が影響してくる。

FX会社が提示する最大レバレッジの違いとは、資金効率の違いに過ぎない。

先の例で、1ドル=100円の時、レバレッジ200倍のFX会社と25倍のFX会社で1万通貨あたり必要とされる証拠金を比較してみよう。

最大レバレッジ25倍の業者で1万通貨を取引するために必要とされる証拠金は40,000円となる。

同様に最大レバレッジ200倍の業者で1万通貨を取引するために必要とされる証拠金は5,000円になる。

つまりレバレッジが大きいほど、拘束される証拠金が少なくなり、資金効率が上がるのである。

証拠金が1万円しかなくても、業者レバレッジが200倍の FX会社なら最大2万通貨分の取引が可能となる。(実際には業者ごと証拠金維持率が設定されているので、2万通貨そのまま取引できるわけではない)

対して25倍のFX会社では取引を諦めざるを得ない。

一般的にレバレッジが大きければリスクが高いとされているが、その根拠となる理由は、証拠金が少なくすむのをいいことに口座にあるお金を限度額まで目いっぱい使ってしまうことを前提にしているからにすぎない。

強制決済されてしまうレベルまで含み損を持ち続けた場合、ハイレバレッジの取引をすることで口座の資金を根こそぎもっていかれる危険性がある。

証拠金維持率に対するロットの枚数を常に頭に入れておき、損切りをしっかりできるトレーダーでればハイレバレッジのリスクは十分コントロールできる。

例えるならば、ハイレバレッジで運用することはエンジン出力の大きいスポーツカーに乗っているようなものだ。

若葉マークの初心者がいきなり200キロオーバーで走れば当然事故を起こす確率が高い。

やみくもにレバレッジをあげるのではなく、公道を走るようなときは実質レバレッジを低くしておく。

ここぞというというチャンスの時に限りハイレバレッジを効かせれば、爆発的な加速力で資金が増えていく。

ルールを守って安全運転を心がけていれば、ポルシェであろうがフェラーリであろうが大事故を起こすことはない。

FXの最大の魅力はハイレバレッジによる資金効率の高さであり、リスク管理をしっかり掌握していればハイレバレッジでの運用は大きなメリットになりうるのである。

自動車はスピードがでるから怖いというのではれば車に乗らなければいいわけだし、レバレッジを利かせられる投資が危険であるというのならそもそもFXという金融商品に手をだすべきではない。

どのような投資でもそうだが取るべきリスクの大きさは適切なのか、具体的な数値を求めて把握しておけばとりかえしのつかない損失をさけることができるのだ。
[ 2014/11/16 23:20 ] ストラテジー | TB(0) | CM(0)

オプションバリアを意識する

オプションとは金融デリバティブの一種で、将来ある価格で外貨を売買する権利を取引するものだ。

簡単にいえば外国為替の先物であり、個人投資家が運用する金額とは比較にならない天文学的な金額が取引されている。

昨今ではこのオプション取引が為替レートの形成に大きな影響を及ぼすことを覚えておきたい。

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例えば、ドル円のオプション取引で「110円をつけた瞬間に取引は解消される」という特殊な条件が付いていたとする。

110円を突破すると損失を被ってしまう機関投資家や投機筋が、それを阻止するために巨額の売り注文を110円の手前に入れるのである。

その売り注文を置くポイントで生じる壁のことをオプションバリアーと言う。

買いポジションを持っている強気派が110円突破を目指すのであれば、このオプションバリアーに投じられている資金を上回る買い注文が必要ということになる。

FXのニュースヘッドラインなどを見ていると、「オプションバリアの攻防」という言葉を頻繁に目にするが、これは強気派と弱気派のせめぎあいでもあるのだ。

オプションバリアーの攻防が長く続いた場合、レンジ相場になりやすい。

このような値動きを逆張りトレードで回転させれば、絶好の収益機会となるだろう。

ただし、バリアを突破したときは値動きが加速する点を留意しておきたい。

強気派が勝つことによって、弱気派の損切りを誘発し、思いがけないほどの高値更新になるケースがある。

投資銀行の為替ディーラーなどと違って専門的な金融知識を持たない個人投資家がオプション取引を行うのは敷居が高い。

しかし、どこにどういうオプションがあるかという情報を把握することによって、戦略が立てやすくなる。

GI24などの金融情報サービスでは、インターバンク市場における大口の機関投資家のオーダー注文の情報を流しているので積極的に活用したい。
[ 2014/11/15 23:53 ] ストラテジー | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

賢者のつぶやき