ロスカット あの日の涙 虹となる

名古屋投資オフ会“Kabu Berry”

今回は関西きっての著名トレーダー、むらやん氏のセミナーということもあり、200人超という過去最高人数を記録したようだ。

嬉しいサプライズもあった。

なんと、かの有名な売り魔王さんも来ていたことだ。

4年前に新宿の飲み会であって以来であり、彼はわざわざこのイベントの為に北海道から飛行機で駆け付けたとのこと。

しかも、明日のお昼に飛行機で帰るという。

宴は深夜まで及び、最後の居酒屋ではむらやんさんがすべての会計を支払ってくれた。

本来なら、むしろ我々の方がご馳走しなければならない立場なのだが、まったくもって恐縮するしかない。

絡んでいただいた方、ありがとうございました。

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[ 2014/09/30 04:39 ] 株オフ会 | TB(0) | CM(0)

通貨間の力関係を把握する

通貨ペアはお互いの通貨の力関係でレートが決まるが、他の通貨の力関係からも影響を受ける。

よって、ひとつの通貨ペアだけでなく、複数の通貨ペアのチャートを同時に注視し、今はどの通貨が強くどの通貨が弱いのか、為替相場全体を俯瞰して見る必要がある。

例えば、ドル円が上昇しているとき、ユーロドル、ポンドドルといったドルストレートとユーロ円、ポンド円という他のクロス円の値動きを比較することによって、その要因がドル高によるものなのか、円安によるものなのか、通貨のパワーバランスを見極めておきたい。

もしドル円が売られている要因がドル高だった場合、他のクロス円通貨、ポンド円やユーロ円はドル円の値動きとは連動しない。

逆にドル円のチャートと同じようにポンド円やユーロ円も上昇していたら、ドル円上昇の背景は円安である可能性が高い。

通貨ペアの関連性を見るうえでまず知っておかなければならないのは、クロス円の為替レートの出し方だ。

ユーロ円、豪ドル円、ポンド円といったクロス円の通貨は、円と直接ではなく、ドルを介して取引される。

掛け算通貨と呼ばれる豪ドル円は、豪ドル米ドルとドル円を掛けて、また割り算通貨と呼ばれるスイス円はドル円をスイス円で割ってレートが決まる。

例えば豪ドル円が下落している場合、ドル円の影響なのか、豪ドル米ドルの影響なのか、クロス円とドルストレートの実勢レートを見て、どちらの通貨がより強い影響を及ぼしているか見極めることが重要だ。

為替市場はそれぞれの通貨ペアが勝手に動いているようで、各通貨が互いに影響しあい、その時々に対する市場参加者のコンセンサスが如実に反映される。

世界的に株価が上昇するような局面では、円とドルが売られ、金利の高いオセアニア通貨が買われる傾向がある。

一方で、金融危機など世界的にリスク回避の動きが強まるときは、クロス円が円高方向に進みやすい。

複数の通貨ぺアのなかでどの通貨が主役を演じているかを見つけることで、トレーディングの優位性は格段に高まる。
[ 2014/09/26 23:53 ] ストラテジー | TB(0) | CM(0)

他人を儲けさせたい人はいない

昔から金融業界には情報リテラシーの低い人々、いわゆる情報弱者をターゲットにお金を搾取する人々が存在している。

無知をいいことに手数料のバカ高い投資信託を買わされ、大損したというハナシは枚挙に暇がない。

FX業界も例外ではない。

「この手法はほぼ90%の確率で勝てます」

などという類の胡散臭い商材がネットには氾濫している。

これは少し考えればおかしいことがわかる。

それほど儲かるのであれば、なぜあえて公開するのだろう。

もし本当に高い確率で儲けられるロジックであれば、誰にも公開せず自分だけで独占するはずだ。

為替相場は基本的にゼロサムゲームであり、他人の損失が自分の利益になる。

もし安定して儲けられるロジックをマーケット参加者全員が使ったらどうなるか。

あたりまえだが全員が儲かることはありえない。

ある投資家の鉄板である手法が他の多くの投資家に知れ渡ったとき、そのロジックの優位性はマーケットで機能しなくなる可能性が高いのだ。

実際にそのような例が珍しくない。

以前、某億トレーダーが自身のトレーディングを録画したDVDを販売したことがあったが、多くのトレーダーが彼と同じような手法を真似した結果、相場の地合いが変化してしまい、それまで安定して利益をだし続けていたスキャルピングが機能しなくなってしまった。

もっと大きなスケールだと、かなり過去に遡るがLTCMのケースがある。

1994年に設立されたLTCMは、ノーベル経済学賞を受けた経済学者を擁する世界有数のヘッジファンドだった。

市場で適正な価格で取引されていない割高な債券を売り割安な債券を買うのがLTCMの基本戦略であった。

設立された当初はずば抜けて高いパフォーマンスを維持していたが、やがてその運用のシステムが徐々に他のファンドに知れ渡るようになると、とたんに雲行きが怪しくなる。

1997年に発生したアジア通貨危機をきっかけに、それまで機能していたストラテジーが綻びはじめ、最終的に5000億円という巨額の負債を抱えて破綻した。

ボスであるジョン・メリウェザーは、破綻した一因としてLTCMのノウハウが市場に流出してしまったせいであるとしている。

相場において儲かるのは常に少数派であり、そのからくりを知っているトレーダーは利益の源泉である手法を他人に知られるのを恐れる。

当然、自分で苦労して編み出した手法を決して世間に公開したりしない筈だ。

「このロジックを使えば必ず儲かります」

そのような惹句で商材を販売する業者は、実際にはトレードしていないか、FXのトレーディングだけで利益を得ることを諦めてしまった人達だろう。

彼らの狙っているのは投資家の種銭であって、あなたが成功するようにと願っているわけではない。

はっきりと認識しておかなければいけないのは、他人を儲けさせたい人はいないということ。

僕の個人的な体験からすると、自分自身で痛い思いをして学習したものでないと相場の手法は身につかないと思う。

どんな商売、勉強、スポーツでもそうだと思うが、誰かに頼ろうといった他力本願な姿勢では絶対に勝てない。

頼るれるものは自分だけなのである。

投資家を「ネギを背負ったいいカモ」としてしか見ていない狡猾な商材屋に騙されてはいけない。
[ 2014/09/25 23:00 ] ストラテジー | TB(0) | CM(0)

辣腕トレーダーのモチベーションが必ずしも金銭的報酬にあるわけではないこと

いうまでもなくトレーディングの目的はお金を稼ぐことだ。

しかし、矛盾しているようだが、トレーディングのモチベーションを持続させたいのなら、お金より大切なものを見つける必要がある。

心理学者のエドワード・デシが興味深い実験をしている。

被験者を二つのグループにわけ、全員にパズルを解いてもらう。

一方のグループにはパズルを解いたら、1ドルを渡す。

もう一方のグループの被験者にはパズルが解けても何も渡さない。

こうして8分間の休憩をはさんで、4回パズルを解いてもらう。

被験者には、休憩中は何をやってもよいと伝えてある。

エドワード・デシは被験者に対して、「パズルを解いているときの表情を観察します」と伝えてあったが、実際に観察したのはパズルを解き終えた後の休憩時間だった。

お金を与えられないグループは、休憩中も時間を惜しんでパズルを解くのを楽しんでいたのに比べて、お金が与えられたグループは休憩時間中はパズルから離れてリラックスしていたのである。

この実験結果から何がわかるのかというと、わずか1ドルの報酬が時間を惜しんでも解きたいパズルを、金銭的報酬をもらえるための“仕事”にしてしまったということだ。

エドワード・デシの実験は、金銭的報酬が逆に好奇心や興味、関心の妨げになるということ証明したといえよう。

人間の内発的な動機付けに大きな影響を及ぼすのは脳内神経伝達物質だといわれている。

ワクワクドキドキという感情が起きる場合、脳内のA10神経系からアドレナリンやドーパミンが放射されている。

お金を稼ぎたいからという金銭的報酬が目的でトレードするのではなく、トレードそのものに快楽を見いだすこと。

トレーディング自体が楽しくなれば、脳内のドーパミンが大量に放出されて、さらにトレードが上達するという好循環のスパイラルに入る。

辣腕トレーダーの多くは、お金を稼ぎたいという金銭的な動機付けだけではなく、トレードという行為そのものを愛している、つまり内発的な動機付けによって成功しているといえそうだ。
[ 2014/09/24 01:02 ] 雑惑 | TB(0) | CM(0)

こんな本は買ってはいけない

書店の投資本のコーナーはじつに玉石混交である。

ウォーレン・バフェットの伝記やクルーグマンの経済専門書の横に、「爆騰銘柄で儲ける!」といった投機本が並んでいる。

FXや株に関しては毎月のように膨大な量の書籍が出版されているが、自分がこれまで読んできた経験則の中で、じっさいのトレードではほぼ役に立たない類のモノとそうでないモノが判別できるようになった。

まず、「普通の主婦や学生でもできる」、「毎月100万儲かる」、「カンタン」、「必勝法」、このような単語が入ったタイトルの、いわゆる楽をして儲かる系の本。

あるいは、「10万から2億円稼いだ」、「7万から始めて5千万儲けた」、などという投資家の射幸心を煽るようななコピーが踊っている本。

はっきりいって、これらの本はわざわざ手元においておく必要のない本である。

立ち読みで十分だし、買ったとしても2度と読み返さない可能性が高い。

この手の本の著者は、お金を儲けたいという投資家の心理をうまく利用して、逆に投資の知識のない人からお金を巻き上げようとしているといっても過言ではない。

実際のハナシ、そんなに簡単に大金が稼げるような手法がたった1500円程度で書店に並んでいるはずもなく、もし本当に必勝法であったなら本人が誰にも話さず大金持ちになっているはずだ。

なかには、証券会社に口座を開かせたり、高額なセミナーや情報商材の販売に誘導するだけの内容の本も少なくない。

今回はそんな“買ってはいけないFXの投資本”を辛口モードで取り上げてみたい。



FXで月100万円儲ける私の方法【決定版】FXで月100万円儲ける私の方法【決定版】
(2010/10/29)
鳥居 万友美

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月100万ガンガン稼げるとあるが、そのベタなタイトルを見ただけで、典型的なダメ本だとわかる。本書を読んでも具体的な再現法は書かれていない。最後のほうのページには運気を呼ぶ方法も書かれていて、女性らしくスピリチャル系に走っている。イラストも多く、主婦には受けそうである。


FX-Jinの人生大逆転 あなたにもできるFX成功術FX-Jinの人生大逆転 あなたにもできるFX成功術
(2012/03/03)
FX-Jin

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商材を売るんならもっと真剣にFXを勉強したほうがいいとアドバイスしたくなるような拙劣な出来。もはや犯罪レベルである。読者をバカにした内容だが、それでも買ってしまう人がいるのだろう。情報弱者を相手にした商売はへたにFXをやるより確実に儲かるんだろうなぁと思わせるに十分な本である。


【新版】 FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?【新版】 FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?
(2010/06/19)
松田 哲

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現役ディーラー時代、まったく勝てなかったことがチャーリー中山氏に暴露されてしまった過去がある。たしかにFXは勝率ではない。だが、1勝9敗ではトータルで勝つのは難しいだろう。


人気ブロガーとめちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った  FX戦略的ナンピン投資法人気ブロガーとめちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った  FX戦略的ナンピン投資法
(2012/04/13)
だいぱぱ

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レンジ相場だと通用するが、長期のトレンド相場では必ず負ける手法が書いてある。この人はトレーダーではなくアフリエイターだと思う。


損切りしない!テクニカル分析を使わない! オキテ破りのFX投資で月50万円稼ぐ!損切りしない!テクニカル分析を使わない! オキテ破りのFX投資で月50万円稼ぐ!
(2011/08/05)
午堂登紀雄

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これでよく出版ができたというくらいでたらめなことが書いてあるが、本人にその自覚はないだろう。要は本なんて売れればなんでもいいと思っていそうだ。今のところ、内容の酷さではトップクラス。


為替鬼のFX スキャルピング入門―7万5000円から始めて5000万円儲けた!為替鬼のFX スキャルピング入門―7万5000円から始めて5000万円儲けた!
(2009/07/17)
津田 英明

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バーチャルトレーダーとして有名になった人。ある時期2チャンネルで徹底的に叩かれたが、今もしぶとく生き残っているのがスゴい。トレーダーとしての実力は未知数だが、商材屋としての才能はありそうだ。


世の中は『80対20の法則』で動いているとするパレードの法則というものがある。

「2割の優秀な社員の売上げが全売上げの8割を占める」、あるいは、「全所得の8割は人口の2割の富裕層が持つ」、などの例があげられる。

その法則に強引に当てはめるならば、「2割の優秀なトレーダーが市場の8割の利益をかっさらっていく」といえるのかもしれない。

投資本にしても、あまり役にたたない内容のモノが80%をしめていて、本当にくりかえし読むに値する内容のモノは全体の20%ぐらいだろう。

それでも、本を読んで得られる知識はバカにできない。

射幸心を煽るようなタイトルに騙されないようしっかりとした良書を選びたい。
[ 2014/09/23 06:37 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

トレードが劇的に上手くなるメンターの存在

FXが上達する手っ取り早い方法がある。

それは自分より上手い人を見つけることだ。

トレーディングの奥義は、ネットでいくら検索しても、投資本を読んでも、容易には見つからない。

高いレベルにおいての使い物になるスキルは、世にでまわっていないものがほとんどだ。

辣腕トレーダーは例外なく独自の思考、オリジナルのスタイルを持っている。

もし、あなたがFXで本当に成功したいのなら、自分と同じ目標を達成した人を見つけ、その人と同じことをすればいい。

そうすれば、あなたもその目標を達成できる可能性が高くなる。

それがFXで成功する一番の近道かもしれない。

身近にFXで成功した人がいるといないとでは、本人のやる気に大きく影響してくる。

かって大前研一氏は、「人間が変わる方法は3つしかない。ひとつ目は時間配分を変えること。ふたつ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること」と言った。

人間は環境に左右される生き物である。

周りの環境を変えていくことで、自らのモチベーションを高められる。

手本になる人の存在は、あなたに希望と勇気をもたらしてくれる。

達人は常人が不可能と思っていることが可能であることを自ら証明し、あなたにもそれができることを教えてくれる。

個人投資家の多くは、当時の自分がそうだったように、周囲にFXをやっている人がおらず、誰にでも相談できずにFXに取り組んでいるのではないだろうか。

最近では、オフ会やセミナーも盛んに行われているし、そうしたコミュニティに気軽に参加できる環境が整っている。

そうした場所では、人見知りせずに積極的に話しかけてみよう。

SNSやツイッターなどのツールを利用して、自分から情報を発信してみるのもいいだろう。

思いがけず身近なところにメンターとなるべき人物がいるはずである。
[ 2014/09/21 05:54 ] 雑惑 | TB(0) | CM(0)

利大損小トレードの実践

イスラエルの心理学者、ダニエル・カーネマンとエモイス・トヴァスキーによって提唱された“プロスペクト理論” というものがある。

この理論は多くの投資本で取り上げられており、マーケットで投資家が勝てない理由のひとつとされている。

次の質問は「プロスペクト理論」を説明するのによく使われる。


問一
1 確実に100万円を貰える。
2 85%の確率で200万円貰えるが、15%の確率で何も得られない。

問二
3 確実に100万円損する。
4 85%の確率で200万円損するが、15%の確率で何も損しない。


期待値で計算すれば、2と3を選ぶのが正解なのだが、殆どの人が1と4を選択する結果になるという。

つまり人間は本能として数学的な合理性に基づいて行動できないのであり、トレードでもこの傾向が当てはまる。

含み益をかかえているときは、さらに利益を伸ばせる可能性があっても、わずかな利益を確実に得たいと思ってしまう。

含み損をかかえているときは、確実に損をするより、わずかな可能性であっても損失を回避するほうを選んでしまう。

損失を確定させたくない心理、せっかくの利益を溶かしてしまう恐怖、それらが正確な投資判断の邪魔をする。

トレードの成否は勝率ではなく、利益の大きさで決まる。

したがって、一番難しいのは、チャンスに躊躇なく引き金を引くことでもなく、損切りを抵抗なく遂行することでもなく、利食いを遅らせることだといわれる。

ウォール街では“TOPSCOLA ”という言葉がある。

“Take Our Profits Slowly, Cut Off Losses At Once” という相場格言の頭文字を並べたもので、日本語に訳せば“利食いはゆっくり、損切りは早く”を意味する。

“利食いはゆっくり、損切りは早く”と口で言うのは簡単だが、実際の相場では利食いをゆっくりしすぎると逆行してしまい、損切りが早すぎると損切り貧乏になってしまいかねない。

利食いを遅らせることでせっかくの含み益を溶かしてしまうケースも多く、そのリスクを考えると一刻も早く利益を確定してしまいたいという衝動に駆られがちになる。

マーケットで勝つには「利大損小」を意識しなければいけないとわかっていながらも、どうしても「利小損大」に偏る取引になってしまうのだ。

利を伸ばすのは、精神的な苦痛を伴う。

しかし、この恐怖を克服しなければ大きく資産を築き上げることはできない。

自分はこの問題を克服するのにOCO注文を活用している。

OCO注文は“One side done then Cancel the Other order”の略で、2つのオーダーを同時に出し、どちらか一方が約定したならば、残りの一つは自動的に取り消しになるという注文方法だ。

たとえば、1ドル=101円でロングポジションをもっていて、もう少し円安になりそうな雰囲気だが、もし逆に動くようなら決済したいとしよう。

その場合、103円までいったならば利益確定をし(指値注文)、逆に100円になったならば損切りをする(ストップ注文・逆指値注文)、という2つの注文が、OCO注文を使うことによって可能になる。

値動きが上下どちらに振れても、OCO注文で利食いと損切りの比率をあらかじめ「利大損小」に設定しておけば、「プロスペクト理論」の罠から逃れることができる。

利大損小のトレードを、損切りの幅と利食いの幅のバランスの比率、リスクリワードレシオを例にあげて考えてみる。

リスクリワードレシオは、平均獲得÷平均損失で算出される。

利食いを10pips、損切を10pipsの均等にした場合、リスクリワードレシオは「1」となる。

これを利食いを10pips、損切を20pipsの1対2にしてみると、勝率があがるがトータルの損益はマイナスに転じる可能性が高い。

裁量によるトレードではこのような利小損大の比率になりがちだ。

これとは逆に利食いを20pips、損切を10pipsの2対1にしてみると、利幅が損幅より広い利大損小トレードとなる。

この比率でランダムにエントリーすれば、統計上の勝率は33.3%となり、スプレッドとスリッページを考慮しなければ理論上の損失はゼロになる。

たとえエントリーポイントがいい加減だったとしても、利食いと損切りのルールをしっかりと決めておけば、想定以上に勝つこともないが、大きく負けることもない。

より精度を高めたければ、トレードする時間帯や時間軸、選択する通貨ペアによってリスクリワードレシオの値をカスタマイズする必要がある。

たとえば、ドルユーロの1時間足のチャートを見ながら取引する場合、ニューヨーク時間などのトレンドが発生しやすい時間帯であったなら、利食いを50pips、損切を20pips と利食いの比率を少し多くしてみる。

状況に応じてさまざまな数値を試しながら、手法をブラッシュアップしていく。

普段行っている1分足のデイトレードの手法では、通貨ペアのリスクリワードレシオを以下のように設定している。


ドル円 利食いを10pips、損切を5pips

ポンド円 利食いを30pips、損切を15pips

ユーロ円 利食いを16pips、損切を8pips

ユーロドル 利食いを14pips、損切を7pips


ポンド円の場合はボラティリティが大きく、他の通貨と比較してスプレッド幅もあるので、リスクリワードレシオの数値に余裕を持たせている。

逆指値の値があまりに狭いとちょっとした変動ですぐにロスカットされてしまうからだ。

逆にドル円の場合はスプレッドが狭いので損切り幅をかなりタイトに設定している。

リスクリワードレシオを重視したストラテジーでは、たとえ負けトレードの確率が高くても、トータルの収益ではプラスになる可能性が高い。

エントリーのタイミングをうまくつかみさえすれば、統計上の確率を上回るパフォーマンスを達成できるだろう。
[ 2014/09/20 00:54 ] ストラテジー | TB(0) | CM(0)

FXでは複利効果を期待してはいけない

アルベルト・アインシュタインは『数学における最も偉大な発見は複利である』と言ったとされるが、複利の力を示す印象的な寓話がある。

むかし、豊臣秀吉の御伽衆に、曾呂利新左衛門(そろりしんざえもん)というとても頭がキレる人物がいた。

ある日、秀吉と将棋をして見事に勝利をおさめた。

「何でも褒美をやろう、何がよいか」と言われ、新左衛門はこう答えたそうだ。

「それでは、将棋盤のマス目に米を一粒。次のマス目に二粒。次のマス目に四粒。これをマス目が一杯になるまでください」

秀吉は新左衛門の欲の無いことに感心して、いったんは承諾した。

しかし、家来に計算させたところとんでもない量になることが分かり、あわてて取り消したという。

もし将棋盤のすべてのマス目を埋めることになると、どのような結果になるか。

なんと、「2,417,851,639,229,260,000,000,000粒」という莫大な数字になる。

ちなみに、これが複利ではなく単利の場合だと、当然のことながら将棋盤のマス目と同じ「81粒」となる。

FXのデイトレードでも複利運用は絶大な効果を発揮する。

仮に投入資金10万円で、1日の利益率を3%とし、1ヶ月を20営業日とし運用した場合、およそ18万近くになる。

これが一日の利益率10%だと約67万円、20%だと約380万円。

さらにFXの複利運用を続けたとする。

20営業日計算で6ヶ月後にはどれだけ増えているのであろうか。

もし一日20%の利益率を毎日半年間キープできたとしたら、 なんと10万円が300兆円に膨れ上がる。

日利3%を半年間キープできたら10万円は350万円弱に、日利7%だと3億4千万弱にもなる。

このような複利効果を目にするとまたたくまに億トレーダーなれると夢を見がちになってしまうが、実際にトレードしていく過程で、上記のような右肩上がりのカーブを描きながら資産が増えることはまずありえない。

常に一定の収益が得られ、それを元本に加算したときのみ、複利運用効果が得られるが、毎回コンスタントに勝つことは不可能に近い。

またFX業者によって1回あたりの発注量が制限されることも考慮しないといけない。

通常100万通貨から500万通貨単位を上限にしている業者が多く、発注量が多くなるにつれ、スプレッドが通常の値よりひろがったり、約定がハジかれるなどの不具合が発生する可能性が出てくる。

とくにスキャルピングのような数PIPS狙いのトレードでは、通貨の単位が大きくなるにつれて、本来の期待値の高い取引が維持できなくなる。

一万通貨と100万通貨を取引するのでは、同じ手法を使っていても、スリッページがスベッたりと物理的なハンディが増えることもあり、損切りや利確の判断に迷いが生じてくる。

金額が増えるにつれて、精神的なストレスも増大し、パフォーマンスにも確実に影響してくるのである。

複利効果によって短期間で資金を増やしたトレーダーは少なくないが、同じような早いスピードで破産の道を辿っていったトレーダーが存在することも忘れてはいけない。

利益のすべてを複利運用に回さず、一定の金額になったら小出しにして、別口座などの安全地帯に移しておくことをおすすめしたい。

稼いだ金額の一部を口座から出金してリスクフリーにしながら、残りを再投資して複利効果のメリットを享受する、そうすることでロット数を増やしたときのプレッシャーも軽減できる。

別口座でリカバーできる資金をプールしておくのは、マーケットで退場しないための精神的なヘッジになる。

取らぬ狸の皮算用という諺があるが、複利効果を期待して日々トレードしていると、当初の計画どうりに資産がふえないばかりか、ときおり想定外の思わぬドローダウンを食らうことになる。

FXはそれほど甘くはない。

複利で運用するのは資金が少ない時期だけにとどめておき、長期的にはリスク軽減の為に単利で運用しておきたい。
[ 2014/09/16 02:15 ] ストラテジー | TB(0) | CM(0)

メンタルの鍛え方

優れたピッチャーの定義はなんだろう。

160キロの剛速球を投げることができるピッチャーか、あるいは奪三振率の高いピッチャーか。

最近ではセイバーメトリクスというデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価を決めるやり方があるが、一流ピッチャーになる人は例外なくメンタルが強いといわれる。

かって野村監督は優れたピッチャーは修正力のあるピッチャーといったが、ピンチにおいても動じない冷静さが勝負の分かれ目になる。

会心のピッチングをしても、味方のエラーや打線の援護がなく、勝ち星のつかない日もあるだろう。

たった一球の失投がホームランになってしまうこともある。

メンタルの弱いピッチャーはそこで心が折れて、続投できる精神状態ではなくなる。

いくら失点しても、次の打席でなんの気持ちのブレもなく同じフォームで戦い続けること。

ベテランのピッチャーになるほど、目先の勝ち星や三振の数にこだわらなくなる。

キャリアのあるトレーダーが直近の勝ち負けに一喜一憂しないのと同じだ。

優れたピッチャーとは、打者を打ち取るだけでなく、たとえ調子が悪くても悪いなりに試合を作れる技術とメンタルを兼ね備えているといえる。

たとえば一日かけてドミノを並べる。

それを自分の不注意から体に触れ、いきなりすべて崩してしまう。

それまでの努力が水の泡とかし、やるせない徒労感に襲われる。

不測の事態を平然と受け入れ、また最初からドミノを並べ直す。

その根気こそが、継続的に相場から利益を得る一番必要な要素かもしれない。

FXでは不可抗力とでもいうべきリスクがつきものだ。

ちょっとした油断が、酷い心理的ダメージをともなう損失に繋がることも珍しくない。

マーケットに予期せぬ急変動が起き、逆指値を入れておいても値が飛び、想定外の損失を被る事故が起こりうる。

証券会社に問い合せても、のらりくらりとかわされるだけで、失った利益が戻ってくるわけでもない。

そこでキレそうになる気持ちをいったんリセットし、次のチャンスを伺い1回1回の勝負を真剣に丁寧にトレードができること。

自分が最悪のケースに対応できるのだということを知っていると知らないとでは、相場に挑む際の心理的なアドバンテージが大きく異なる。

終始、順風満帆なトレーディングなどありえない。

収支は安定せず、自信が揺れながらも拙いトレードを繰り返し、なんとかプラ転で終われてホッとする。

日々それの繰り返しである。

相場で長く生き延びるためのひとつの見極めは、大きなドローダウンを食らったとき、どのような対応ができたかということが基準となる。

結果的に損をしたが、次に同じような局面がきたときにどう対処するか。

負け方を学ぶことが経験則として生きてくる。

修羅場を経験した回数が多いほど、実践的な技術が身につき、心にも余裕が生まれてくる。

痛い思いをしないとメンタルは鍛えられないのだ。
[ 2014/09/12 17:09 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

ポジション分布の確認

為替市場の需給バランスを俯瞰する指標として、通貨ペアのポジション分布が知られている。

ポジション分布では、トレーダーが保有しているポジションが一目でわかる。

ドルのロングポジションとショートポジションと比較して、ロングポジションの割合が多く、ドルの価格が上昇していたら、そろそろ反転して下落する可能性があることを示唆している。

現在の買い手は将来の売り手となる、つまり、積み重なったロングポジションはいずれ売られるという理屈である。

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気を付けなければならないのは、個人投資家が主な顧客である取り引き業者内のデータはあまりアテにならないことだ。

世界中の市場参加者の需給バランスは、アメリカのシカゴマーカンタイル取引所に上場されている通貨先物取引のポジションで見てみるといいだろう。

毎週火曜日の取引終了後の建て玉枚数を当該週の金曜日に公開するので、若干の情報の遅れを考慮する必要がある。

また大口のヘッジファンドなどは手口が公開されることを避けるため、通貨先物を利用しないといわれており、必ずしもすべての投機筋の動向が反映されるとは限らない。


短期のデイトレードではそれほど頻繁に見る指標ではないが、「相場の雰囲気が変わってきたかな」と感じたら、参考程度にチェックしてみたい。
[ 2014/09/11 02:11 ] ストラテジー | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

賢者のつぶやき