ロスカット あの日の涙 虹となる
月別アーカイブ  [ 2014年04月 ] 

究極のトレーダー

ゴルフや野球、サッカーなど、ほとんどの競技ではプロとアマチュアとのあいだには高い壁がある。

プロは競技を行うことで収入を得ているだけでなく、素人がほんの少し努力しただけでは到達できない技術を持っている。

例えば将棋であれば、どんなに指南書を熟読したところで初心者が有段者に勝つことはほぼ不可能であるといっていい。

ところがトレードとなると、ビギナーズラックによってプロの成績を上回ることが高確率でおこりうる。

トレーディングという不確実性の高いゲームにおいては、短期的には運に左右される要素が強いのである。

しかし、長期的には実力が反映され、確かなスキルのないものは例外なく淘汰されていく。

初心者は思いがけず簡単にお金が手に入ったことで舞い上がりやすいが、それがまぐれであったのかどうか十分に検討する必要がある。

相場で勝つということは、すなわち勝ち続けることであり、プロであれば退場は許されない。

個人投資家でBNFというハンドルネームを持つ人物をご存じだろうか。

かってマスコミに“ジェイコム男”と呼ばれ、テレビのドキュメンタリー番組にも取り上げられたことがあるので覚えている人も多いかもしれない。

“ジェイコム男”という名の由来は、ジェイコム株大量誤発注事件において、彼が巨額の利益を得たことからきている。

2005年12月、新規上場したジェイコムの株式を61万円で1株売却しようとした証券会社が、間違って1円で61万株の売り注文を出してしまった。

この誤発注による異変にいち早く気付いた彼は、抜群の機転によって、およそ20億円もの利益を僅かな時間で手にしたのである。

彼は毎日昼飯時にはカップラーメンしか食べないことで知られている。

その理由は、満腹になると集中力が途切れ、トレーディングに支障をきたすからであるという。

また200億円以上の資産を持ちながらも一度も海外旅行に行ったことがないという。

長期で日本を離れるのは、大きな機会損失と考えるからである。

一般の人であれば、もう十分お金を稼いだのだから引退してもよさそうと思うかもしれないが、彼は決して株取引をやめることはないだろう。

誤解している人も多いと思うが、彼はお金を稼ぐという目的でトレードしているのではない。

苦しいことも辛いことも含めて、トレーディングという行為そのものが目的となっているのだ。

生活のすべてをトレーディングに捧げているといってもいい。

寝食を忘れ、一日中ゲームに打ち込む人々を「ネトゲ廃人」と呼ぶが、彼は株取引というゲームに夢中になっているのであって、そのスキルを極めた結果、莫大なお金が手に入ったにすぎない。

自分のやるべき仕事に対して、どれだけ心血を注ぎこんでいるかによってプロフェッショナルとしての価値が決定するのであれば、BNF氏は間違いなく真のプロフェッショナルであるといえる。

プロフェッショナルのなかでも一流と呼ばれるレベルに到達している人は、一日24時間、一年365日、どこにいても何をしていてもその競技、自分のやるべき仕事のことを考えている。

おそらく氏は、コーヒーを飲んでリラックスしているときも、週末TVを見ているときも、つねに脳裡の片隅で相場のことを考えているであろうことは容易に想像できる。

プロのスポーツ選手、たとえばサッカー選手はサッカーをすることで生活資金を得て、自分や家族を養っている。

しかし、そのモチベーションの根底にあるのはお金を稼ぐことではなく、「サッカーが好きだ」「もっと上手くなりたい」という純粋な気持ちがあるはずだ。

FXで成功するかどうかの鍵も、結局のところ、トレーディングというゲームにいかに夢中になれるか否かにかかっているといえるだろう。

この世界ではBNF氏のようなモンスタートレーダーが存在し、我々と同じ土俵で戦っていることを忘れてならない。
スポンサーサイト
[ 2014/04/04 02:14 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

デイトレードのすすめ

現在、投資の世界で最も成功している人物はアメリカ人の投資家ウォーレン・バフェットであることに異論を唱える人はいないだろう。

バフェットの投資哲学は一貫している。

“投資家自身がその事業の何たるかを理解していると信じ、かつその経営陣を完全に信頼することのできる企業にまとまった額の投資をすること”である。

彼はマーケットで割安に放置されている優良企業を長期保有する、いわゆる徹底したバイ・アンド・ボールドによって巨万の富を築いてきた。

2007年にはビルゲイツを抜き世界一の富豪となったが、その圧倒的なパフォーマンスは1900年代を通して上昇し続けてきたアメリカ株に投資していたからこそ達成できたといえる。

gc.gif

↑のチャートは直近20年のNYダウ平均のチャートであるが、途中2008年のリーマンショックで大幅に下落しているものの、その後は順調に右肩上がりで上昇を続けており、2013年の12月末には1万6576ドルの過去最高値を付けている。

gc (1)

↑のチャートは同じく直近20年の日経平均株価である。

1989年末に、史上最高値38,957円44銭を付けたのをピークに、米国株と連動するレンジ相場を形成しながら緩やかに下降している。

バフェットは90年代以降もダウ平均とリンクするように爆発的に資産を増やしてきたが、もし日本企業の株に投資していたらどうなっていたであろうか。

あるいは、もしヴァフェットが日本に生まれていたならと想像してみる。

少なくとも現在を上回る資産を築けたかどうか疑わしいと思わざるを得ない。

バフェットはその存在自体が神話であり、生きた伝説であり、まさにアメリカンドリームを体現したような投資家であると思う。

1929年の世界恐慌の翌年に生まれ、その後は半世紀にわたって大きな株価暴落に遭遇することなく順風満帆な投資家人生を過ごしたのも強運に恵まれていたとしかいいようがない。

今の時代にバフェットと同じように長期的な視点で価値のある企業に投資して多大な利益を出すことはほぼ奇跡に近い。

近い将来、バフェットを超える資産を持つ投資家は現れるかもしれないが、それは彼のような長期のポジションを持つ投資スタイルではないだろう。

現在の株式市場は、投資銀行やヘッジファンドなどの機関投資家同士の戦場と化しており、個人投資家がバリュー投資を軸とした戦略で参戦できる場所ではなくなくってきている。

近年になって主流になりつつあるのが高速コンピューターを駆使したアルゴリズム取引だ。

高度なプログラムを組んだコンピューターシステムが株価や出来高などに応じて、自動的に売買注文のタイミングや数量を決めて1000分の1秒単位でトレーディングを繰り返す取引をしているのである。

いかに高速に取引するかがパフォーマンスに影響してくるため、プロムラムを走らせるサーバーをわざわざ証券取引所のデータセンターの近くにおくほどの熾烈な戦いの場になっている。

いまや東証や米国株式市場の約7割がアルゴリズム取引だというデータもあるが、このような状況下では個人投資家が極めて不利であることは自明であろう。

株式市場に限らず、現在のマーケットでは短期売買が主流になっている。

為替市場も例外ではなく、インターバンクのボードディーラーをはじめプロの機関投資家は一部の例外を除いて一日のうちにポジションを閉じるデイトレードで参入しているケースが多い。

一般的にデイトレードのような短期トレードは、ギャンブル性が高く、長期トレードよりも難しいというイメージがあるが、実際はリスクを管理しやすく、取引する回数が多いため経験を積みやすいなどのメリットは多い。

むしろ、相場の先行きを正確に見通して、一回の取引で大きな利幅を獲得することのほうが困難なのだ。

将来を予測するというリスクを避け、できるだけ損が少ないようにして、小幅の利益を細かく獲得していくのがデイトレードのスタイルである。

取引するタイムスパンが短ければ短いほど、ファンダメンタルズで判断する要素は減り、直近の値動き重視のトレーディングになる。

少額でも資金を効率的に回転させ、トレードスキルを磨きさえすれば、爆発的に資産を増やすことも不可能ではないのだ。

FXで成功している個人投資家のほとんどがこのスタイルで取引しているといっても過言ではない。

デメリットはエントリーする回数が多い分、それだけ取引コストが多くかかることと、リアルタイムで相場状況を見ていなければならないことだろう。

デイトレードで気を付けなければならないのは、一度決めた時間軸を途中で変更しないことだ。

5分足チャートでポジションを取ったのなら、5分足チャートで完結させなくてはいけない。

含み損が発生したからといって、短期の時間軸から1時間足チャートのような長期の時間軸に変更するようなことはあってはならない。

このようなトレードを行うと損失の傷口を広げるばかりか、最悪のケースとしては退場につながる致命傷を負いかねないので注意しなければならない。
[ 2014/04/02 03:42 ] 投資 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

賢者のつぶやき