ロスカット あの日の涙 虹となる

無敵のノイズ・トレーダー

少し前の2ちゃんねるの市況2の豪ドルスレに「神」と呼ばれるトレーダーが登場した。

一晩で35万円を4000万円にした取引履歴を公開し、一躍有名になったのでご存知の方も多いだろう。

具体的な手法は不明だが、レバレッジ400倍で、ワンショットが300万通貨単位で取引していた模様。

ざっくりいって、35万の400倍、1億4000万円分のポジを持ったら、1円動ごくと100万以上の利益になる。

それを複利で数回繰り返し取引すれば一日で4000万円稼ぐことは十分可能だ(レバ規制の入った現在では難しいが)。

もちろん反対方向に大きく動いたら35万円の証拠金はあっというまにロスカットされるのだが。

このような大胆極まりないやり方を駆使するギャンブルトレーダーのことを、ファイナンス理論ではノイズ・トレーダーというらしい。

一般的に慎重なトレーダーの稼ぎの期待値はリスクを縮小させるためにより小さくなる一方で、ノイズ・トレーダーは大きなリスクを平気で取ってくるので、場合によってはプロの為替ディーラーの稼ぎの期待損益を大きく上回る。

非合理的な投資家は長期的には敗北を喫し、最終的には市場で淘汰されるという例のミルトン・フリードマンの学説だが、短期売買では必ずしもノイズ・トレーダーがマーケットで淘汰されるとは限らない。

これを学術的に証明したのが元ハーバード大学学長であり、現オバマ政権の経済政策の重鎮の一人であるローレンス・サマーズ、その人だ。

相対的に正しい情報と判断力を持ったトレーダーが、マーケットにおいて必ずしも勝者ではなく、むしろ少数派である経験の浅いノイズ・トレーダーが大きな利益を得ることがありうることを考察した論文は有名だ。

なるほど、だからこそ15年間無敗のチーフディーラーであるマット今井氏の生涯資産を、たった1ヶ月で凌駕するズブのシロートトレーダーが現れても全然おかしくないわけだ。

FXで大きく稼ぐにはここぞというときにセオリーを無視して大きく金額を張る度胸がなくてはいけない。

あのGFF氏ももちろん典型的なノイズ・トレーダーだろう。

ローレンス・サマーズ、あなたは正しかった。
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[ 2010/08/15 05:26 ] 雑惑 | TB(0) | CM(0)

暴かれたカリスマトレーダーの素顔!?

ニコニコ動画でGFF氏のトレードを拝見した。

引退したという噂もあったが、とりあえず1億円はFX口座から出金したようで、トレーダーとして生き残っていることが確認できてホッとした。

しかし、手法そのものはあいかわらずのオトコ辛抱トレードであったw

取引通貨はポン円。

正午過ぎ、マイナス150万まで耐え、ロスカットギリギリのところでトレンドが反転するところは、やはり豪運の持ち主としかいいようがない。

驚いたのは100万円の含み益がマイ転してもたいして動揺せず、ポジをほったらかしにしてカレーを食っていたことww

一旦ポジったらある程度利益がでるまで放置というのがGFF式のようだ。

とにかく、今までのFXの勝者のセオリーからかけ離れたトレードをして、しかもしっかりと利益をたたき出しているのがスゴい。

独特のイントネーションで喋るそのトレード実況は摩訶不思議な魅力があるのだ。

今回はFXとは関係のない身の上話とか聞けて興味深かった。

トヨタやホンダといった工場でずっと期間工をやっていたらしく、趣味は競馬。

ギャンブル全般が好きなようで、その延長線上としてFXの世界に足を踏み入れたという。

その他にも、消費者金融で金を借りたり、ブラックリストにも載り裁判まで争ったとか、波乱万丈な自分の過去を赤裸々に語るのであった。

典型的なブルカラー出身(失礼!)のGFF氏だが、FXで大金を得た今でも質素な生活を送っているようである。

決して贅沢をしないというところも勝ち組トレーダーに共通している。

飾らない性格で人当たりもよさそうだし、一度ご本人に直接お会いしてみたいと思った。

私は過去の日記でGFF氏をドシロートトレーダーとしてさんざんディスっているような書き方をしているが、それはとんでもない誤解であることをここで念を押しておきたい。

彼がFX兄貴のような営利目的の業者ではなく、本当に勝っていることは間違いないことで、資産倍増比率でいうなら、FXだけでなく株を含めたすべてのトレーダーのヒエラルキーの頂点に君臨している人物なんだよね。
[ 2010/08/14 04:31 ] 雑惑 | TB(0) | CM(0)

バブルトレーダーの末路

ラスベガスやマカオのカジノでは、年に数回、何千人、何万人にひとり、一夜にして元本の何百倍もの大金を手にするギャンブラーが現れる。

日本人で有名なのはカシワギ氏だろう。

彼は1990年の1月、ダイヤモンドビーチ・カジノで29億円の勝利を手にした。

マキシマム・ペット(カジノで一手に張ることが許された上限の金額)で17連勝したという。

この快挙は当時の日本の新聞でも報道されたらしい。

カジノでは、何をやっても負けることがない、いわゆる一種の憑依現象ってやつが起こりうる。

このような言い方は本人に失礼かもしれないが、FXの世界ではGFF氏がまさにそうではなかったかと思っている。

その彼がいま引退の危機に晒されているという噂がある。

ピーク時には6億あったのが、たった1ヶ月で1千万まで減ったという風説も飛び交っている。

彼はレバ規制の直前に現れた最後のバブルトレーダーだったのか。

株の世界でも為替の世界でも、非合理な投資家は長期的には敗北を喫し、その資産運用を縮小させ、最終的には市場で淘汰されると考えられている。

有名なマクロ経済学の権威であるミルトン・フリードマンの学説だ。

市場で一時的に大金を得ても、長期的にはゼロサム・ゲームとなる理屈である。

件の日本人ギャンブラー、カシワギ氏の末路は悲惨だ。

大勝して以来負け続けたが、懲りずに借金を重ねて世界中のカジノに通い続けた。

そして、29億勝ったちょうど2年後の1992年2月、富士山麓にある自宅で全身数箇所を刺された惨殺体となって発見されたのである。

もし僕がGFF氏の親しい友人だったら、こうアドバイスするだろう。

「お前、もうやめとけよ。10万を1千万にしただけでもよかったと思わなきゃ」

しかし、もし彼が自分が勝ち始めた5月17日にFXにおける“聖杯”を手にしたと信じていたなら、資金が尽きるまで為替をやり続けるかもしれない。

勝てば幸運、負ければ実力。

あのBNF氏の口癖に、「株で勝てたのは僕は運がよかっただけです」というのがあるが、あれは決して謙遜しているのでなはく、本心だと思う。

小手川君は相場の恐ろしさを熟知していて、だからこそ今でも株の神様からの寵愛を受け続けている。

一年後、GFF氏ははたして為替相場で生き残っているだろうか。
[ 2010/08/09 22:01 ] 雑惑 | TB(0) | CM(0)

ロッククライミングに学ぶリスク回避トレード

ロッククライミング初心者が最初に覚える岩登り用語が「三点確保」だという。

岩を登る時に手足4本のうち1本だけを移動させ、万が一ホールドが崩れたときでも身体を支えられる。

そうやってベテランのクライマーは少しづつだが堅実に頂上を目指す。

せっかちな初心者は少し慣れてくると基本を忘れ、驚くほど早いペースで登っていくという。

FXで大きくリスクをとって資産を増やす人もそのタイプだろう。

場合によっては岩を踏み外して大怪我するケースも少なくない。

逆に「三点確保」よりも、もっと安全な「四点確保」という方法がある。

両手両足で四点を確保し、岩山にへばりつくのだが、これではいつまで経っても上にはいけない。

そのうち疲れ果ていずれ落下する。

臆病じゃないと生き残れない。

しかし、同時にリスクも冒さないと飢え死にしてしまう。

相場もロッククライミングも似ているところがある。

どちらも危険であるがゆえに、それにみあうだけの期待値、あるいは達成感があるということ。

そして、リスクを冒さないのは最大のリスクだということ。

この二律背反的ともいえる矛盾のなかで、トレーダーは戦っている。

日本有数のプロクライマーである平山ユージは、クライミングの際に常に最悪の事態を想定して、慎重すぎるほど入念にシュミレーションをして臨むという。

僕の目指しているトレードスタイルもそれに近い。

資産を短期間で倍増させるのではなく、地味だけどDDを決して食らわない安定して稼げるディーリング。

それが理想だ。
[ 2010/08/08 12:30 ] 雑惑 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

賢者のつぶやき