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ロスカット あの日の涙 虹となる

誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性

英エコノミスト紙2017年ベストブックオブザイヤーに輝いた世界的ベストセラー。

日本のアマゾンの書評でも高評価を得ている。

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著者はグーグルのデータサイエンティストや大学の客員講師などを勤めてきた人物。

最近注目されているビックデータを活用した調査から、過去に当たり前とおもわれていた「常識」や「俗説」がまったく根拠のないものだった例を紹介している。

これはトレ-ディングにおけるテクニカル分析にも当てはまりそうだ。

機能していると思っていたテクニカル分析をエクセルなどで検証してみると、単なる本人の錯覚にすぎなかったというケ-スはよくある。

著者は読者の興味をひきつけるために面白いエピソードをいくつも取り上げているが、基本的なスタンスとしては、データ分析によって世界はより良くなると楽観的に考えているようだ。
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[ 2019/05/31 15:33 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

最強のFX 15分足デイトレード

億り人トレーダーのぶせなさんの新書。

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ぶせなさんと言えば、1分足チャートの逆張りトレードで利益を得ていたと記憶しているが、本書は正統派の順張りトレードを推奨している。

FXでも株でも逆張りトレーダーは長生きできないと言われる。

年齢を重ね、資金が大きくなるにつれて、スキャからスイングトレードに変化していくのはよくあるパターンだが、最近のぶせなさんもご多分に漏れずスタイルを変化させてきているようだ。

具体的な手法は、3本の移動平均線を使用したブレイクアウト狙いの順張りで、トレードの王道というべきものだ。

最初の本で紹介していた1分足の逆張りトレードは、いささかマニアックで職人的なスキルが求められる手法だった。

トレード初心者の人にとってはこちらの本の方が数段わかりやすく、利益を出しやすいかもしれない。
[ 2019/05/24 06:22 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

将棋の子

将棋の本を多く手がけている大崎善生氏の奨励会を題材としたノンフィクション作品。

奨励会に入ったが四段まで進めなかった人々、つまりプロ棋士になれなかった青年達のその後の人生を描いている。

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どの競技でも、その分野における知識や技術が人並み以上に卓越していれば、ある程度はその道のプロとして食べていくことができる。

だが、プロの将棋棋士になるためのハードルはとてつもなく高い。

必ず奨励会に入会し、26歳まで四段にまで上がらなければ退会しなければならないという厳しい年齢制限がある。

小学生で神童と呼ばれ、周りの大人にチヤホヤされた天才少年も、奨励会に入ればただの人になる。

自分より年下の子供に手もなく捻られ、そこで初めて自分が天才でもなんでもなく将棋棋士を目指すごく普通の人間だと悟る。

プロ棋士になることを疑わず青春時代のすべてを将棋に注いできた人間にとって、夢を諦めることの辛さや挫折感は体験した本人にしかわからないだろう。

奨励会では誰もが1日平均10時間ぐらい将棋の盤と向き合っているという。

その厳しさはFXや株などの投資の世界とは比較にならない。

たいした才能がなくても専業トレーダーとして飯を食っていけるのだから。

もっと精進しなければと痛感させられる。
[ 2019/05/21 10:44 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

オ-ル・イン

かって神童と呼ばれた将棋棋士、天野貴元の自伝。

16歳で三段に昇格し、奨励会で19期戦ったが昇格は叶わず、2012年3月に年齢制限で退会。

その後はアマチュアとして将棋の普及に尽力する道を選ぶも、癌に侵され、30歳という若さで亡くなった。

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プロ将棋棋士の数はだいたい170人から160人ぐらいとされる。

プロ育成機関として知られる奨励会は、いわば全国から天才少年達が集まる異能集団であり、そこで生き残る厳しさは相場で食べていくのとは比較にならない。

タイトルである「オール・イン」とは、カジノ用語で全財産の全てを賭けて勝負すること。

著者は自分の人生の全てを将棋に賭けたからこそ、このタイトルをつけたのだろう。

よくある投資必勝法の本なんか読むよりも、100倍ぐらいタメになる。
[ 2019/05/16 21:58 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

脳を鍛えるには運動しかない!

今から10年前にハーバード大学の教授が書いたベストセラー本。

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いわゆる閃きやアイディアは、机に向かって熟考しているときではなく、散歩したり、運動しているときに浮かぶということは誰にでも経験があるだろう。

適度な運動によって脳の血流が改善され、脳内が活性化することは以前から知られているが、筆者が説明する運動が脳に有益な具体的な理由はこうだ。

脳内には神経伝達物質の他に「因子」というタンパク質がある。

そして、この因子は有酸素運動によって増える。

ニューロンにこの因子をふりかけると、ニューロンは新しい枝を伸ばすことがわかった。

ニューロンは木に似ていて、枝の先にはシプナスがついている。

新しい枝が生まれるとシプナスも増え、結合はさらに強固になる。

筆者は、「因子」を脳にとっての肥料のようなものだと例えている。

本書では他にも、たとえば、集中力は脳のどの部位と関係しているのか、集中力を高める具体的な運動方法とはどんなものか、などをわかりやすく解説している。

人間の脳は、これまで考えられていたようにただ少しずつ細胞が死滅していくだけの消耗品ではなく、筋肉と同じように鍛えたり増やしたりできるものだそうだ。

学力、ストレス、不安、うつ、注意欠陥、依存症、加齢による認知機能の衰えなどといった脳が関係する問題は、すべて運動することで改善できるという。

普段から運動不足で家に引きこもりがちな専業トレーダー諸氏に一読をお勧めしたい。
[ 2019/05/12 15:30 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

規律とトレーダー

「ゾーン」の執筆で有名なマイケル・ダグラスの初期の本。

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為替相場で6割程度、7割勝てるならかなり優秀なトレーダーだろう。

問題は負けトレードの処理の仕方で、それを適切にこなさないと9勝1敗でも、トータルの損失でマイナスになってしまうこともある。

逆に4勝6敗でも、リスクリワード比が良ければ利益を残せる。

9割以上の勝率を求めて、ナンピンをしたり損切りを先延ばしにするのは最終的にトレーダーの寿命を縮める。

FXを始めたばかりの頃は、損切りについてどうしても抵抗がある。

だが、そのバイアスや恐怖を取り除かないとトレーディングでは勝てない。

まず、1つの買いに対して必ず2つの売り水準(利食い、損切り)を設定する。

勝ち負けは完全無視してもいいから、とにかく自分の設定したルールにしたがってトレードするといった検証期間を設ける。

そして、それを徹底的に遵守する。

1か月間ぐらい継続すれば、メンタルも鍛えられ、それにともなっておのずと結果もついてくるだろう。

この経験がトレードで食っていける大きな自信になる。

トレーダーにとってメンタルが大切だとよくいわれる。

最初の頃は、メンタルの重要性についてどうもピンとこなかった。

本書は、なぜメンタルが大切なのか、そもそもメンタルとは何なのかということから、優位性のあるトレードについて、その手がかりともいうべきヒントを与えてくれる。


「トレードでの勝敗の80%は心のあり方によって決まり、トレードの手法や戦略の貢献度はわずか20%にすぎない」


この言葉を心の底から理解するまで、10年の月日が必要だった。
[ 2019/04/25 18:05 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

ヘッジファンド 投資家たちの野望と興亡

アメリカの気鋭のジャーナリストが書いたヘッジファンド界の内幕をまとめた書物。

本書は2011年に、金融・経済の分野で優れたジャーナリズム活動に対して送られるジェラルド・ローブ賞を受賞している。


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日本人投資家にもおなじみのジャージ・ソロスやジュリアン・ロバートソン、マイケル・スタインハルトのビッグスリーは言うに及ばず、世界一稼いでいると噂されるルネッサンステクノロジーのジェームズ・シモンズまで、海の向こうの超大物投資家の名前がズラリと網羅され、その細やかな取材力に驚かされる。

有名なソロスとドラッケンミラーの確執、リーマンショックやアジア通貨危機で彼らがどのようなポジションをとっていたのかなど、その舞台裏の物語が赤裸々に明かされる。

新鮮だったのは、彼らのような天才と呼ばれるトレ-ダ-でさえ、大きなポジションを保有しているときは、我々個人投資家と同じように凄まじいプレッシャ-に晒されているんだということ。

その事実を知って、ちょっと安心した。

もうひとつの発見は、あのアマゾンの創業者であるジェフ・ベゾスがデビット・ショー率いるクオンツ系のヘッジファンドで働いていたこと。

彼は優秀なトレーダーだったらしく、会社のオフィスで寝袋を広げて寝泊まりしていたという。

当時からワ-カホリックだったのだ。

他にも興味深いトピックスが満載で、欧米の金融業界にとりたて関心がないトレーダーでも面白く読めると思う。

不思議なのは、なぜ日本にはマスコミに登場するようなメジャ-なヘッジファンドやアイコンとなるようなトレ-ダ-が存在しないのかということ。

もしウォ-レンン・ヴァフェットのような桁違いのお金を稼ぐ個人投資家が現れたら、日本人の投資リテラシ-も変わると思うのだが。

胡散臭い詐欺師ばかりが横行し、投資は危ないというネガティブなイメ-ジが先行しているのは寂しい限りだ。
[ 2019/01/13 19:36 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

エド・ミラーのポーカースクール

著者はマサチューセッツ工科大学卒で、マイクロソフトに務めていた超エリート。

アメリカでは日本と違ってプロのポーカープレーヤーはMLBやNBAと同じく知的アスリートとして尊敬の対象になっている。

彼はその中でもスタープレーヤーの一人。


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ポーカーゲームに精通していない自分は、残念ながら理解できない箇所が多く、本書の魅力を十分に伝えることはできない。

しかし、日本のポーカープロのあいだではとても評価が高く、内容を理解できたらポーカーと相場との共通点をいくつか見つけ出せるのではないかと思う。

もし日本でカジノが解禁されたら、本書はベストセラーになるのではないか。
[ 2019/01/12 17:59 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

棋士とAI

AIに詳しいトップ囲碁棋士が書いたAI論。

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囲碁でコンピューターが勝つのは、10年以上先のことだというのが囲碁界の主な認識だった。

チェスが10の120乗、将棋が10の220乗に対し、囲碁は10の360乗。将棋より140コも多くゼロがつく桁数も変化がある。

そんな背景があり、チェスや将棋のトッププロがコンピュータ-に負けても、囲碁はまだまだと思われていた。

ところが2016年3月、世界チャンピオンを何度も獲得した韓国の棋士・李世ドルと、米グーグルグループ・ディープマインド社製アルファ碁の五番勝負が行われ、なんとアルファ碁が4勝1敗で勝ち越してしまった。

本書ではプロの囲碁棋士ならではの視点で、アルファ碁の着手の決定方法、人間の思考法との類似点などに鋭く言及している。

とくに李世ドル九段とアルファ碁の戦いは、AIの知識の豊富な著者にしか解説できない内容になっている。

アルファ碁と人間の違いは、人間が目の前の局面の攻防だけに集中するのに対し、アルファ碁は常に全体を見ながら過去の棋譜や自己対戦から一番勝率が高いと思われる場所に打っているのだという。

アルファ碁は、人間のイメージするような戦略、戦術は持ち合わせていない。

最大の違いはやはり軽率なミスをしないことで、人間の最強棋士がどれだけ頑張っても、最終的には真綿で首を締めるよう感じで圧倒する。

著者は、それまでの囲碁の世界は「勝ち」をひたすら追い求めるものだったが、AIという絶対に勝てない相手が出てきたことによって、逆に新たな地平が開かれ、更なるステ-ジに進んでいると述べる。

相場の世界でも人工知能によるAI化が進められている。

ゴ-ルドマンサックスなどの欧米のヘッジファンドは、すでに人間の裁量トレ-ダ-はほぼ皆無らしい。

人間が感情を完璧にコントロールするのは困難で、それだけ個人投資家はハンディがあるわけだが、それでも勝つしかない。
[ 2019/01/09 21:50 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

ザ・タートル 投資家たちの士官学校

伝説のトレーダー養成機関タートルの内幕を描いたノンフィクション。

タートルがどんな経緯で誕生し、どのような手法でトレーディングが行われ、タートルで学んだトレーダーがその後どうなったかが詳細に記述されている。


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タートルを率いたリチャード・デニスはどのような手法で成功したのか。

そのストラテジーは、本書の第5章でかなり具体的に説明されている。

簡単に言うと、ブレイクアウトを狙ったトレンドフォローで、ルールそのものは決して複雑ではなかった。

野球に例えると、三振を恐れず積極的にホームランを狙っていくスタイルである。

タートルでは、なによりも規律に重点が置かれていた。

個々の取引が成功しようが失敗しようが関係ない。

チャンスが来たら、ただ粛々と取引をこなしていく。

そこで大きな成功を収められるのは、忠実にルールに従い、決して逸脱しないトレーダーだった。

トレーダーは育成できるかという当初の実験は成功したかのように見えた。

ところが、タートルの生徒達は徐々に不満を訴えるようになる。

タートルの実験が始まったとき、全員が同額の運用資金を手にしていたが、それが1年半だか2年経つうちに一部のタートルだけが億万長者の仲間入りをしていた。

リチャード・デニスは成績のいい生徒にはより多額の資金を配分した。

そこで、コミュニティの雰囲気が険悪になってしまったのである。

とはいえ、それが原因でタートルが解散することはなかった。

生徒達は平均して順調に稼いでおり、タートルでの待遇が不満で途中でリタイアする生徒もいなかった。

タートルの終焉は予期せぬかたちで唐突にやってきた。

1986年に始まった壮大な実験は1988年に打ち切られる。

原因はリチャード・デニス自らが犯した派手なドローダウンにあると言われている。

なんと、彼は1988年の4月に資金の55%を失うという失態をしでかしてしまう。

タートルで教えられていたトレーディング戦略と師匠の戦略は同一ではなかった。

トレンドフォローの戦略に従ってトレーディングを行なわず、生徒達とは逆のポジション、つまり逆張りをしていた。

規律が大切と生徒に口酸っぱく説いていたリチャードだったが、皮肉にも自らがその規律を破ってしまったことで招いた結果だった。

タートルを解散し、リチャード・デニスは引退宣言をする。

が、数年後に見事なカムバックを果たす。

ウォール街史上でも稀な大暴落が起こった1998年8月、彼はショートポジションを大量に保有して大儲けをする。

前回のような失敗はせず、教え子達に伝えたのと同じトレンドフォローの原則に従ってトレードしたのが功を奏した。

後日、リチャード・デニスは語っている。


ほとんどのトレーダーが信じるほど、トレーディング戦略を人に知られると上手くいかなくなると思わない。していることが正しければ、一般的なことが知られても上手くいく。いつもいうことだが、新聞に自分がこれまでやってきたトレーディングルールを公表しても誰も従わないだろう。成功のカギは規律と一貫性にあるんだ。


重要なのは、トレーディングの手法ではなく、それを忠実に実行できる能力だということ。

どれだけ優秀なシステムでも、それを遵守できなかったら意味はない。

天才と称されたリチャード・デニスでも、自らの課したル-ルを破るという初歩的なミスを犯して負けてしまうことがある。

本書を読んだらすぐに勝てるようになるというわけではないが、トレーディングにおける基本的な姿勢を学ぶ上で、示唆に富むエピソードが散りばめられて勉強になる。
[ 2019/01/06 16:45 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

賢者のつぶやき