ロスカット あの日の涙 虹となる

コンピューターが支配する世界

将棋の三浦弘行九段が対局中に将棋ソフトを使用した疑惑が浮上し、将棋界が前代未聞の混乱状態に陥っている。

現時点では真相は闇の中だが、今回の件により明らかに将棋ソフトの方が棋界の“トップ10”であるA級プロ棋士よりも強いという現実が改めて判明してしまった。

将棋のような人間同士の勝負において棋士がコンピューターの力に頼るのはご法度だが、マーケットの世界ではもはやコンピューターによるプログラム売買があたりまえのように席巻している。

正しいことをしても負け、適当なことをしても勝つことがあるのがトレードであり、負けたトレードが間違いで、勝ったトレードが必ずしも正解とは限らない。

自分が考えたルール、ある規律に従って取引したのにも関わらず、ただ損失が出たからといって精神的にブレてはいてはマーケットで生きながらえることはできない。

1回の取引に一喜一憂せず、損益をトータルで考えることが重要になる。

裁量トレードでは負けが続いたときの副産物として、自信の喪失が避けられない。

これによって、多くの情報を理解したり、分析したりする能力が著しく影響を受ける。

人間が損失により感情が乱れるのに対し、コンピューターによるプログラム売買は圧倒的な優位性を持つ。

現在のコンピューター将棋に素人が戦ってもほぼ勝つことが不可能であるように、経験の不足しているトレーダーが相場で負けてしまうのはある意味必然なのだ。

すべての市場参加者は、この世界で長期に渡って利益を獲得しているのは、将棋界における羽生善治棋士のような怪物的な才能を持つごく少数の人間であることを認識しておくべきかもしれない。
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[ 2016/10/26 11:58 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

プロダクトローンチ商法

お金儲けのノウハウを売るビジネスのひとつに『プロダクトローンチ』と呼ばれる商法がある。

プロダクトは「商品」、ローンチには「立ち上げる、打ち上げる」という意味だ。

プロダクトローンチ商法は、アメリカの大学生だったジェフ・ウォーカーが学費を稼ぐために有料メルマガを始めたことが最初といわれる。

当初は19人のメルマガ読者だったのだが、またたくまに300人にまで読者が増えていき、予想以上の成果報酬額を手にすることになった。

ジェフ・ウォーカーはその経験をもとに「7日で6桁ドル)の収入を得る方法」というタイトルの教材を発売し、これも大ヒットを記録した。

これをきっかけにして、ネットを利用したプロダクトローンチ商法はマーケティング業界に新風を巻き起こしていった。

日本でプロダクトローンチ商法を活用して成功した人物の筆頭格はなんといっても与沢翼氏だろう。

しかし、彼のビジネスが破綻したことで、今やこのやり方はダーディーなイメージが定着してしまった。

FXや株などの投資系の商材も、プロダクトローンチ商法と相性がいい。

多くの人が、お金が欲しいんだけどリスクは取りたくないと思っている。

ちょっと考えれば「甘い話は世の中にはない」とわかっているのに、欲に目が眩み、どこかに楽に稼げるおいしい話があるんじゃないかと幻想を抱く。

その結果、分別あるいい大人が簡単に投資詐欺にひっかかってしまう。

まったく役に立たないバカ高い商材を購入してしまうのだ。

こうしたビジネスは人々の欲が消えない限り、これからも繰り返されるのだろう。

巷に氾濫しているプロダクトローンチ商法を利用した投資商材はほぼ100%といっていいほど詐欺なので、ひっかからないようにしたい。
[ 2016/10/06 13:59 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

見切り千両

今をさかのぼること436年前の天正8年に、大阪・土佐堀川のほとりに初めて「淀屋米市」という米の取引市場が生まれた。

当時、各地の大名たちは商業の中心地だった大阪に蔵屋敷を設け、米などを運び込み、これを商人に売って、藩の運営資金に充てていた。

その米相場で活躍したのが、猛虎軒である。

彼は相場の心得を「八木虎の巻」と「八木豹の巻」にまとめた。

その中で猛虎軒は「上手く損をすること」の大切さをこう記している。


「見切るべき商いを見切らず、損得を運に任せてかえって後悔す。仕掛けが間違った米にて損を惜しみ、理由をつけて辛抱するほど大損なり。毎度あることなり」


決断が遅れ、含み損をズルズルと引きずってしまって、泥沼にはまってしまうことは決して珍しいことではない。

そうならないように、見切りが必要な時は一日でも早く手を打ち、ポジションを解消することが大切だと説いているのだ。

江戸時代においても、現代でも、マーケットの要諦はまったく変わらない。

今の時代に猛虎軒が生きていたとしても、きっと優れたデイトレーダーになっていたことだろう。
[ 2016/09/18 03:10 ] 教訓 | TB(0) | CM(1)

想定外を想定しておく

将棋の羽生善治棋士によると、プロ同士の対局では数手先を読むのも困難になるという。

単純に可能性のある手をあげるなら、50手先でも、100手先でも読むことはできる。

ただし、相手もプロなので、実際の対局ではお互いに読んだ通りの展開になることはまずない。

より多くの手数を読めたほうが有利になるとは限らないのだ。

手数を多く読むことだけなら、コンピュ-タ-将棋の能力のほうがはるかに優れている。

将棋の達人同士の戦いでは相手の先の手を読むことよりも、自分の予想しなかった想定外の展開になったときの適切な対応力が鍵になる。

不利な展開になっても慌てず騒がず、冷静に次の最善手を考えられるかどうかが勝敗の行方を左右する。

トレードでも自分の予想したシナリオ通りの展開にならないことが多い。

もしシナリオに狂いが生じたら、躊躇わずに次のやるべき行動をとらなければならないし、その際のしっかりとしたルールを決めておかなくていけない。

予想が外れるのは当たり前のことで、外れることを前提にして次のプランを考えておく。

システムトレードの先駆者として知られるアメリカのトレーダー、エド・スィコータは「どうすれば、あなたのように成功できますか?」という質問にこう答えている。


「自分の見込みがハズれた時には直ちにポジションを切る。これだけで成功者になれる」


想定外の出来事が連続して起こるのは、将棋やトレ-ディングだけでなく人生も同じだ。

予想がハズれたときや判断が間違っていたときに、ミスを謙虚に認め、いかに正しく振る舞えるかでその人の評価が決まるし、運命までもが変わってくる。
[ 2016/09/15 15:37 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

KISSの法則

アメリカにはKISSの法則 "KISS principle" と呼ばれる略語がある

"Keep it simple, stupid" もしくは、"Keep it short and simple" の頭文字からとったもので、「シンプルに考えろ」という意味だ。

もともとは、ロッキード社の航空機設計者であるケリー・ジョンソンによって考え出された造語であり、飛行機の図面はできるだけわかりやすく複雑にしてはならないという意味で使っていたようだ。

FXでも、「知識」が増えるにしたがって、頭の中が混乱し、迷路の中に迷い込んでしまうようなところがある。

複雑なインジゲーターを使ったり、ナンピンや両建てといった策を講じてみたりするが、思ったように成果があがらない。

結局、為替レートはか下がるか上がるしかなく、自分の予想が間違っていたら損切りし、思惑通りだったら利益を伸ばすというシンプルなやり方が一番儲かる。

ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析といったものに必要以上に囚われてしまうと、その分、迷いが生じ、決断が遅れてしまう。

期待値がプラスになる手法を構築し、それに従って機械のように取引をする。

マ-ケットで勝つ方法はシンプルであり、複雑にする必要はない。

それをあ-でもないこ-でもないと小賢しくひねったりして、場中に余計なことをしてしまうから負けてしまうのだ。
[ 2016/09/09 01:07 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

半ジキリ結構

博打で生計を立てているギャンブラー、いわゆるプロの賭博師であるが、彼らの世界で昔から使われている言葉に「半ジキリ結構」というのがある。

半ジキリ結構とは、元金が半分に減ったら、あっさりと引き揚げるということを意味する。

意地になったら、もうあとがない。

元本を失えば、生計を立てていけない。

ツキがなかったらその日は潔く諦める。

今回は目が出なくても次回勝てばよく、トータルでプラスになればいいという発想である。

プロの賭博師は、もう勝ち目がないと思ったときに損失を最小限にして撤退する術を心得ている。

その点、素人の博打は負けが込んでくるとさらに入れ込んで、引くに引けない勝負になり、大敗して終わってしまう。

リスクを恐れずに勝負を仕掛けるよりも、潔く撤退するほうが勇気がいる。

相場の世界でも「見切り千両」という言葉があるように、キャリアの長いトレーダーほど損切りが絶妙に上手い。

トレードが下手な人というのは、引き際を見切れずに、自ら墓穴を掘ってしまう。

含み損をほったらかしにするというのは、勝負を途中で投げていることでもある。

損失が膨らむばかりなのに、あきらめるわけにはいかないと踏ん張り続ける。

最終的に証拠金が足りなくなり退場するというケースは、初心者トレーダーの典型的な負けパターンになっている。

相場で利益を得るということは、結局のところ、要所、要所で生じる迷いを、いかに素早く見切っていくという技術に集約されるのだと思う。

負け方が上手ければ、勝ち残れるのだ。
[ 2016/09/05 05:07 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

為替レートは過去ではなく「今」を見る

「ギャンブラーの誤謬」と呼ばれる言葉がある。

コイン投げで表、表、表と連続して表が出ると、もうそろそろ裏が出そうな気がするという心理を指す。

実際は何回表が連続して出ようとも、次に表が出る確率は1/2であることには変わりがない。

なぜなら、コイン投げは毎回独立した事象であり、前回の結果が次のコイン投げに影響を及ぼすわけではないからだ。

FXのトレードでも、同じような心理的バイアスがかかる。

今からちょうど1年前の9月2日はまだ1ドル=120円台だった。

その為替レートから比較すると、現在の1ドル=103円台はとても安く感じる。

「これだけ下落したのだから、もうそろそろ騰がるだろう」

「このあたりで大きな反発があるんじゃないか」

この心理もまた典型的な「ギャンブラーの誤謬」だろう。

トレーダーはいとも簡単に過去の数字に囚われ、主観的な思考に陥ってしまうのだ。

未来の為替レートを予測するうえにおいて「過去の為替レートがどうだったか」は関係がない。

「ギャンブラーの誤謬」は正しい裁量トレードをするうえにおいて最もやっかいな罠かもしれない。
[ 2016/09/02 05:51 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

最初の損は最良の損

どのギャンブルでも全くの初心者がいきなり大金を稼いだりすることがある。

いわゆる「ビギナーズラック」とよばれるものだ。

「ビギナーズラック」は為替マーケットでも、頻繁に起こりうる。

統計学で説明のつかない、極端な運の偏りはトレードにつきものだ。

突然連戦連勝といった幸運が何の前触れもなく訪れることは決してレアケースではない。

何も知らない初心者がそんな奇跡的な大勝ちをしてしまうと、「なんだ、FXって簡単じゃん!」と勘違いしてしまう。

その後、ビギナーズラックで得た金額を大きく上回るドローダウンを経験し、ようやく現実の厳しさを思い知らされることになる。

そこで、「やっぱりFXって向いてないわ」と諦めるか、それとも「よーし、しっかり勉強して失った金を取り返す!」とリベンジの炎を燃やすか。

そこが大きな分岐点になる。

最初に負けた金額はいわば「授業料」のようなものだ。

成功しているほとんどの人が、FXを始めたばかりの頃に死にたくなるような大損を経験している。

心が折れるほどの手痛い負け方をしなければ、人は真剣に学ぼうとしない。

最初は誰もが試される。

相場の神様からの薫陶を受けるには、ちょっとした意地悪なテストがあるのだ。
[ 2016/09/02 04:49 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

人的資本と金融資産

人の持つ資産は人的資本と金融資産がある。

一般的には、年齢が高くなるにつれて人的資本は小さくなっていくと考えられる。

若い人は人的資産が大きいので、金融資産の大半をリスク資産に割り振ったとしても、相対的にリスクが相殺される。

もちろん、人的資産は厳密に測ることはできない。

知性や身体能力といった個人差があるが、生涯年収が2億円程度のサラリーマンで、健康な若者であれば、少なく見積もっても1億円以上の人的資産を持っていると考えられる。

結局、何がいいたいのかというと、FXや株などのハイリスクな金融商品は若いうちにチャレンジしておいたほうがいいということ。

失敗して資産がゼロになったとしても、人的資産でその後の人生を凌げる。

歳をとってからFXに手を出すのは禁物だ。

それまでに稼いだ金融資産をすべて失って、路頭に迷うことになりかねない。

それまで投資経験のない年配の人に「FXは儲かりますよ」と奨めるのは、「オレオレ詐欺」にも等しい犯罪行為だと思っている。
[ 2016/09/01 02:27 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

FXはギャンブルとして楽しむくらいがちょうどよい

金融の世界では「高いリターンを望むなら、それに応じた高いリスクを負わなければならない」というのが常識になっている。

例外はない。

巷で蔓延っている「低リスクで高リターンな金融商品」は、ほとんどが詐欺と思って間違いない。

儲けようと思ったら、それだけお金を失う可能性があるということを覚悟しなくちゃいけない。

「ハイリスク、ハイリターン」な金融商品といわれるFXだが、高いリスクをとれば高いリターンが得られると思ったら大間違いだ。

高いリスクをとっても、それがリターンとして還元されないまま、大きな損失に繋がるケースもある。

現在、国内のFX口座はおよそ600万といわれている。

1年ごとに区切って、そのあいだに一度でも売買したことがあるという実働比率は、ここ数年で15%から20%程度だという。

従って600万人の2割弱、およそ100万人が実際に取引していると考えられる。

市場参加者の9割は負けているそうなので、10万人がかろうじて儲かっている計算になる。

その中で、月次ベースで1年間勝ち続けている人は、本人がとてつもない努力をしているか、あるいは生まれながらの天才かのどちらかだろう。

そもそもFXは、株のような経済的な生産活動に資本を提供する行為ではない。

未来の為替レートが上がるか下がるかに賭けるゼロサム・ゲームであり、賭けに勝った人が、負けた人からお金を奪う仕組みだ。

一部の人が何億と儲けているのは事実だが、競馬の万馬券と同じで、少数派の勝ち組トレーダーが存在していることは確率的に起こりうることで、大多数の人は、そんな幸運にありつけないばかりか、損をする人の方が圧倒的に多い。

為替のマ-ケットは、プロのディーラーでも、1年や2年では使い物になるレベルには届かず、5年くらいかかって、ようやく「なんとなく全体像が見えてくる」という世界だといわれる。

シロートが安易に手を出してすぐに稼げるようになるという金融商品ではない。

競馬やパチンコで真剣に生活費を稼ごうと思う人が少ないように、FXは「世界最大のカジノ」だと理解し、投機だと割り切って、娯楽のひとつとして参加するというのが正しい接し方かもしれない。

自分の給料の何倍も稼ごうと欲張っても、それだけの技術が備わっていなければ、ほとんどの場合は返り討ちに合う。

トレードで安定して稼ぐということは、すなわち自分の生涯の一部を相場に捧げるということだ。

それは、世界の投資家相手に真っ向から戦いを挑むことでもある。

普通の人は、そこまで真剣に対峙する必要はないだろう。

日々平穏に生きようと思ったなら、マーケットとある程度距離を保った方がいいのだ。
[ 2016/08/31 05:12 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)
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