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ロスカット あの日の涙 虹となる

コネクティング・ドッツ

過去のつらい体験が、その後に思わぬところで役に立ってきたということはよくある。

そのときどきは偶然による選択であっても、後で考えるとあたかも必然であったかのように、過去の出来事と未来の出来事がつながっていることは珍しくない。

そういった意味では、人生に無駄な経験は何一つないといっていいかもしれない。

かってスティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の2005年の卒業式のスピーチで語ったように、出来事のつながりや意味を後になってから理解する、まさしく「コネクティング・ドッツ (点と点が結ばれる)という体験を、自分自身何度もしている。

以下、ジョブスのスピーチから抜粋。


You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards.

将来を見据えて、点(出来事)と点(出来事)を結びつけることはできません。後で振り返って見たときにしか、点と点を結びつけることはできないのです。

So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

だから、あなた方は、とにかく点と点が将来、結びつくことを信じなくてはなりません。

Because the believing the dots will connect down the road, it gives you confidence to follow your heart.

なぜなら、点と点が将来結びつき、道を切り開くと信じることは、自分の心に従う自信をあなたにもたらすから。

Even it leads you off the well-worn path. And that will make all the difference.

たとえそのせいで、あなたが多くの人が通る道から外れるとしても、それこそが大きな違いをもたらすのです。


トルコリラのドローダウンで手痛い洗礼を受けた投資家は多いと思うが、今回のつらい経験が、将来役立つときが必ずくる。

もしFXを諦めたとしても、必要以上に悲観的になることはまったくない。

大きく負けた後は、しばらく相場から距離をおきたくなるだろう。

だが、この失敗を失敗のままで終わらせるのは惜しい。

10年前、リーマンショックでクロス円のロングポジションを強制ロスカットされ、虎の子の資金をすべて飛ばしたときは、目の前がまっしろになった。

が、あの体験があるからこそ、今、こうしてマーケットでかろうじて食べていけている。

高くついた勉強代だが、勝つために必要なプロセスだったとポジティブに考えれば、立ち直るのも早くなる。

2度と同じあやまちを繰り返さないと自らに誓い、必ず成功してやるという野心を持って再チャレンジしてほしい。
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[ 2018/08/13 18:39 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

スワップ金利目的の新興国通貨のリスク

8月10日深夜、「エルドアン大統領がドルやユーロを売ってリラを買うように国民に呼びかけた」というニュースが伝わり、東京時間に最安値を更新したばかりのトルコリラがさらに売られ、ついに対円で116円台に突入した。

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トルコリラ円10分足チャート

昨日から昨夜までのトルコリラ円の下落率は−20%強。

たとえば、ドル円と比較した場合、1ドル=111円として22円以上動いたことになるので、わずか一日で90円近くまで下落したようなものだ。

ブレグジット国民投票時のポンド円の下落率が−16%だったので、どれほど強烈な暴落だったのかががわかる。

ここ最近のくりっく365の出来高を見てみると、トルコリラ円の取引がドル円を大きく凌いでいる。

トルコリラのロングポジションを保有している人が予想以上に多いことに驚いた。

このような仮想通貨並みの変動率が生じる通貨で、スワップ金利目的でロングホールドするという考えは無謀としかいいようがない。

多くの個人投資家が今回の大暴落で損失を被り、強制ロスカット、あるいは莫大な含み損に耐えているだろうことは容易に想像できる。

今年のレバレッジ規制検討会で、ある有識者が以下のような意見を述べた。

「短期の価格変動に賭けるスキャルピングは投機。一方、低レバレッジ・長期で途上国通貨のスワップポイントを受け取る投資は意義がある」

彼には、ぜひ今回のトルコリラの暴落についての御意見を伺いたいものだ。

ここまで下げたのだから、そろそろ買うには良いタイミングだと考えている人もいる一方で、まだまだ下落しそうだから売りを仕掛けるタイミングを狙っている人も少なからずいそうだ。

この局面で怖いのは、リバウンド狙いで参戦し、想定外に大きな利益を獲得してしまうことかもしれない。

いつかもっと大きな暴落に遭遇した時に今回と同じような戦略で逆張りし、それまで稼いだ利益を根こそぎ持っていかれてしまう可能性があるからだ。
[ 2018/08/11 13:27 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

プロと素人の違い

料理におけるプロと素人の違いは、安定した旨さをキープできるかどうかだろう。

プロのシェフは、一度厨房に立てば、いかに体調が悪かろうが、一度に大量のオーダーが来ようが、コンスタントに同じ味を出す必要がある。

美味しいレストランにはリピーターと呼ばれるお客が必ずいて、お店の経営も安定している。

素人でもプロ顔負けの料理を作る人はいるだろうが、時間の制限やコストの制約もなく、プロほどの安定感は求められない。

FXや株、あるいは仮想通貨でも、ベテランの専業トレーダーを凌駕する収益をたたき出す人がいる。

しかし、その爆発力を何年にもわたってキープできる人はほとんど存在せず、それまで稼いだ貯金を食いつぶし、消えていくパターンが少なくない。

本当に上手いトレーダーは、外部環境がいくら変わっても、コンスタントに安定した利益を上げられる。

プロのシェフが料理への尽きぬ愛があるように、勝ち続けているトレーダーは少なからず相場への偏愛がある。

利益という戦利品に集中しすぎると、必要なプロセスを省略して、結果だけを求めるようになる。

その行きつく先は、収支が安定せず、往々にして自らの退場を早めてしまうのだ。

利益に執着せず、ゲームそのものを死ぬ寸前まで飽きずにやり続ける自信がある奴が最終的に生き残る。

トレードのプロと素人の違いは、どれだけ儲けたのではなく、どれだけ長期間生き延びているかが判断の基準になる。
[ 2018/07/28 16:29 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

長いトンネルの終わり

トレーディングでも他の競技と同様に基礎固めが重要だ。

その分野で常識とされるセオリーやストラテジーを検証し、すべてを疑ってみてみる必要がある。

だが、その作業はすぐには儲けに繋がらないだけに、非常に地味で退屈な作業であることは否めない。

しかも、その期間は個人差はあれど本人が想像している以上に長い。

トレーディングの基礎的な筋肉を身につけるには半年以上かかるのはザラだし、その期間は収入がゼロの日々が続く。

自分のような不器用な人はもっとかかるだろう。

長いトンネルに入ったような基礎固めの日々を過ごし、いよいよそのトンネルに出口はないのではないかというところまで精神的に追いつめられる。

しかし、この段階を超えなければ、専業トレーダーとしての道は閉ざされる。

長いトンネルという停滞期を通過せずに成功したトレーダーは、自分の知る限りただの一人もいない。

正直、メンタル的にはかなりキツいが、この収入が安定しない基礎固めの期間は、将来において安定した成績を残すためには大切なプレセスであることはいうまでもない。

トンネルの終わりは突然やってくる。

トンネルを抜ける瞬間が来るのは、直前になるまでわからない。

遠くのほうにかすかに明かりが見えて、だんだん大きくなるというものではなく、急にふわっと視界が開けるようなものでもない。

気が付いたら、トンネルの外の景色を見ていたという感覚だ。

何も見えない真っ暗な闇の中で試行錯誤していたという経験は、決して無駄にはならない。

そこまでには、随分と時間がかかるが、たどり着けたなら、過去の様々な経験が有機的にがっちりと自分の脳内で繋がるような感覚に陥る。

そして、疑問だったことや、不可思議に思えたことすべてに、答えが導けるようになる。

そこに到達したときの気持ちというのは、達成感よりもただただ、安堵しかない。
[ 2018/07/16 17:52 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

ハウスマネー効果

ハウスマネー効果というのがある。

これは、幸運によって得たお金は、努力して得たお金よりも荒っぽい使い方をするという効果で、よく挙げられる例としては、カジノなどのギャンブルで儲けたお金をまたすぐにカジノですってしまうようなケ-スだ。

「ハウス」はカジノの意味で、ハウスマネー効果の名前はこの言葉に由来している。

たとえば、宝くじが当たったり、忘れていたへそくりが出て来たりしたときに、ついつい財布のひもを緩めて散財してしまうのも、ハウスマネー効果のひとつだろう。

本来、お金に色はついていない。

地道に仕事をして稼いだ一千万円も、ギャンブルで稼いだ一千万円も、土地を売って得た一千万円も、同じ一千万円でその価値に差はないはずだ。

しかし、何らかの幸運によってもたらされたお金、いわゆるあぶく銭については、「トントンになるまでは失ってもいい」と安易に考えてしまう傾向が人間にはある。

トレードでも、予想外の値動きで思いもよらなかった利益を手にすることがある。

そんなとき、ついつい気が大きくなって細かい損益などどうでもいいとばかりに雑なトレードをしてしまう。

そういったトレードを繰り返していると、せっかく大きく稼いだのに気が付いたらすべて溶かしていたといったことになりかねない。

ボク自身、そうやって何度も痛い目を見ている。

儲かっているからといって調子に乗ったり、普段しないような無茶なトレ-ドをしたりすると、マーケットはすぐに牙をむいてくる。

「勝って兜の緒を締めよ」ではないが、利益が出ている局面でこそ慎重にトレードしなければと心掛けている。
[ 2018/06/15 12:59 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

他人からの悪意にどう対処するか

誰もが手軽に情報を発信できる時代になった。

ツイッター、フェイスブック、インスタグラムとSNSは日々進化している。

しかし、それにともなってトラブルが増えているのも事実だ。

昔はそこそこ名の知れた敏腕トレーダーのブログがたくさんあった。

それが、2013年頃からどんどん減っていった。

理由は、儲かっているトレーダーに対して、嫉妬から来る罵倒や誹謗中傷が多くなったからだ。

せっかく成功している人がその秘訣を惜しみなく書いてくれているのに、なにかとケチをつけたがる人がいて、誰もブログを更新しなくなってしまった。

どんなにメンタルの強い人でも、ネットの書き込みでダメージを受けることがある。

ネガティブな意見に対して、心の中で「そうだな」と思い当たるフシが少しでもあると、「あっ、いわれてしまった」と傷ついてしまうのである。

実際にネットで自分に対して他人からの「悪意」の標的にされ、罵詈雑言を浴びせられると少なからずショックを受ける。

心理的な免疫ができていないうえに、そこに書かれていることがありもしない捏造されたハナシだとすると、いいようのない怒りがこみあげてきたりするものだ。

だが、そこで動揺したりするのは相手の思うツボだ。

ネットで悪口を書き込んでいる連中は、日々のストレス発散のために趣味感覚で他人を中傷しているにすぎない。

台所にいるゴキブリみたいなものでその存在をいちいち気にしてもしょうがない。

なかには、わざわざ悪口をいうだけのためにアカウントをいくつもつくり、毎日のように罵詈雑言を浴びせ続ける暇な人もいる。

はっきりいって精神的に病んでいる可哀そうな人達なのだが、そこでついつい相手にして反論したりすると、そのことがネット上で話題になり、炎上騒ぎになったりする。

こういったやっかいな人達に対する対策は簡単だ。

悪意のあるリプライはすべてスルーして、それでも付きまとうのならブロックすればいいだけのことだ。

不快な気分になったとしても、黙殺するか、忘れるかして、気持ちをスパッと切り替える。

この「はじく力」や「忘れる力」は、SNS全盛時代において必須のスキルだと思う。
[ 2018/06/14 19:00 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

幸せになるお金の使い方

プチ億万長者が増えているらしい。

純資産が1億円以上の富裕層は国内に120万世帯以上と、アベノミクス前の2011年に比べて5割も増えた。

株や仮想通貨の上昇でリッチになった人達は、従来の成金型の富裕層と消費スタイルも違うようだ。

服装や時計にお金をかけず、コスパ重視で、エンゲル係数も一般人と変わらない。

この傾向は日本だけでなく、海外でも顕著で、ファンドの経営者やIT企業のオーナーは莫大な資産を保有しながらも、私生活は驚くほど慎ましい。

その時代ごとに「何が粋か」という価値観は違ってくる。

今の時代は「モノ」を買うよりも、「時間」や「体験」そのものにお金を使う方向へシフトしてきているように感じる。

パティック・フィリップなどの高級ブランドの時計をして、ベンツなどの高級外車に乗る、なんていうスタイルはもう流行らなくなった。

安ければ安いほどいいというわけではないが、以前と比べて高価なものには縛られなくなってきている。

一昔前は服装で金持ちかどうかが一瞬で判断できた。

トップス10万、アウター12万、ボトムス8万、靴に20万、そんなふうにブランドで着飾るのがステータスだと信じている人が大勢いた。

ところが今や、億トレーダーでもフツーにユニクロを着ている。

お金の使い方で、その人の価値観や考え方が浮き彫りになる。

物欲をいくら満たしても、幸福な気持ちが持続することがないことが最新の行動経済学の研究でわかってきている。

「幸せをお金で買う五つの授業」の著者で、ブリティッシュコロンビア大学の心理学教授であるエリザベス・ダン教授は、経験のもたらす恩恵は、形あるものがもたらす恩恵よりも幸福度が高いという。

たとえば、ブランド物の財布や高級腕時計を手に入れたとしても、そうした満足感は時間の経過とともに減少する傾向があり、旅行などの体験をお金で買った場合は、時間とともに満足感が増幅していく傾向にあるという。

エリザベス・ダン教授によると、払ったお金に対して最大の喜びが得られるのは、以下の4つに当てはまるという。


・社会的なつながりが生まれる体験

・過去をふりかえったときに思い出になりそうな体験

・自らが望む自分の理想像に結び付く体験

・めったにないチャンスを与えてくれる経験。



何事も体験に勝るものはない。

専業個人投資家の最大のメリットは、自分でコントロールできる自由な時間が増えることだ。

いつでも好きな時に海外へ行けたり、人に会いに行けたりするのは大きなアドバンテージだろう。

いくら物質的な豊かさを追い求めても、その豊かさを手にいれるために自由な時間を犠牲にしているとしたら、本末転倒だ。

忙しく生きることは人を幸福にしない。

わずかな時間でも、他人のために時間を費やすと、人は自分の人生に多くの時間があると感じ、心に余裕が生まれるという。

自己の損失を顧みずに他者の利益を図るような行動をとることが、人の脳により多くの多幸感をもたらす。

人がより幸せを感じるにはその幸せを共有する他者の存在が不可欠であり、だからこそ友人や家族という存在が重要になってくる。

他人がお金が必要だなと思ったときに、いつでも融資できたり、社会的な活動に寄付することは、ある意味とても贅沢なことであり、賢いお金の使い方だ。

たとえば、世界一の投資家として知られるウォ-レン・ヴァフェットは、ケチであることを美徳としているようなところがあるが、自分の死後は慈善事業に資産の90%を寄付することを明言している。

成功している投資家に倹約家が多いのではなく、倹約家でお金の使い方を知っている人が投資家として成功するのだと思う。
[ 2018/06/11 17:22 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

福澤桃介生誕150年記念展

岐阜県博物館で開催されている「福澤桃介生誕150年記念展」にいってきた。

今回の展示品はおよそ100点。

稀代の相場師と謳われた福沢桃介の人生が少しだけ垣間見えた。

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今から150年前、日本が近代国家に生まれ変わろうとする1868年に岩崎桃介は武蔵国(埼玉県)に生まれる。

福澤諭吉に才を見込まれ、養子に迎えられた桃介は直ちにアメリカへ留学し、帰国後、結核で療養中に株式投資を始める。

当時、桃介には3000円の貯金があり、その中から1000円を軍資金として株式投資にあてた。

自身が後に語るところによれば、自分の生活費が尽きてしまうのが心配であった上に、日々退屈であったので、病床でも何かできることはないかと考えて株式投資を思い立ったという。

1年ほど経って仲買に命じて買い玉をすべて清算してみると、約10万円の利益が手元に残った。

これは現在のお金の価値に換算すると10億円相当にも及ぶ。

当時は日清戦争が終戦を迎える頃で、初心者でも買えば必ず利益があがる時期であった。

1年間で10万円を稼いだということで勢いづいた桃介は、その後も株式投資を続けたが、1896年の春より相場は下落に転ずる。

秋にはほぼすべての株が暴落してしまい先の利益の半分を失った.。

当時、桃介を凌ぐ稼ぎを得ていた同世代の相場師、島徳蔵、鈴木久五郎は、このときの暴落で全財産を失ってしまう。

ちなみに、この下げ相場で売り方の先頭に立ったのは野村證券の創業者である野村徳七で、このとき築いた資産がのちの野村財閥の基礎となる。

株式相場に見切りを付けた桃介は、その後次々に電力会社や重化学工業を立ち上げ、経営の鬼才と謳われた。

中でも、急流木曽川を舞台に日本初のダム建設に成功したことが日本の工業水準を一気に欧米並みに押し上げたといわれる。

株式投資で財を築いた桃介だが、それだけで終わらず私財を投げ打って日本の近代化に情熱を注いだところが、今日の評価に繋がっている。

もし福沢桃介が最後まで相場を続けていたら、島徳蔵や鈴木久五郎のように破産していたかもしれない。

今回学んだ教訓があるとしたら、投資である程度の財産を築いても、最後に勝ち逃げするまでは本当の勝利ではないということと、人はお金を稼ぐだけでは幸せになれないということだ。
[ 2018/06/10 17:14 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

マドル・スルー

トレ-ドと運は切っても切り離せない関係にある。

困難な問題に直面したとき、「勝者のように果敢かつ断固とした態度」で臨むか、「おずおずと不安げな態度」で臨むかで、人生は大成功にも大失敗にも終わる。

自分は運がいいと信じていればそうなるし、運が悪いと思ったら運が逃げてしまう。

失敗や過酷な運命を嘆いていると、本当につきがなくなっていくものだ。

「挫折を経験したことのがない者は、何も新しいことに挑戦したことがないことだ」とアルベルト・アインシュタインは言ったが、自分の限界を超えるような難しい課題に挑戦しているときは、必ずと言っていいほど大きな壁にぶち当たる。

物事がうまくいかないときや、自信を失いかけた時こそ、「勝者の姿勢」を貫かなくてはいけない。

アメリカ西海岸のシリコンバレーの起業家のあいだでよく使われる言葉のひとつに、マドル・スルー(muddle through)という言葉がある。

ベンチャー起業家が、資金繰りに困ったり、倒産の危機に立たされたりしたときに、困難を乗り越えるプロセスのことを、マドル・スルーという言葉で表現する。

ブレークスルー(break through)の反対語ともいえる言葉で、文字通り、「泥をかき分けて進む」という意味だ。

ブレークスルーとは、決められた目標に向かって突き進み、正しい方向に正しく努力した結果、目的を達成することだが、マドルスルーとは、泥の中に放り込まれ、視界がまったく塞がれた手探り状態で出口を探し求め進んで行くということ。

トレーディングの現場でもマドル・スルーのような局面は頻繁に起こりうる。

しかし、泥の中を試行錯誤しながらもがいていく先に、現状を打ち破る打開策がかすかに見えてくる。

自分の居心地のいいコンフォートゾーンの中にいると、長期的には少ない取り分で生涯が終わってしまう。

攻める姿勢を忘れたら、マ-ケットの世界に居場所はない。

リスクを取らずに成功する方法など、この世に存在しない。

怖いのは、行動を開始する瞬間だけだ。

行動のさなかでは、恐怖は消える。

そして、最後まで諦めずに「勝者の姿勢」を貫いた者だけに、運命の女神が微笑む。

もちろん彼女はきまぐれだから、常にリスクを取る人の味方をするとは限らない。

勝ったと思った瞬間から、奈落の底につきおとされることは珍しくない。

結局のところ、トレ-ディングという作業に明確な答えはなく、この修羅の道を選択したからには、泥の中をもがき苦しみながら進んでいくしかないということだろう。
[ 2018/06/06 10:17 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)

専業トレーダーとして成功する人

仕事はお金を稼ぐ手段であって、稼いだお金を使って余暇に仕事で溜まったストレスを発散する人は少なくない。

だが、そのような仕事の向き合い方では、大きな成功はおぼつかない。

仕事がお金を稼ぐための手段だけではなく、仕事をすることそのものが目的で、その結果として、金銭的報酬を受け取る。

それが理想的なお金の稼ぎ方であり、そうした働き方をしていれば、いくら長時間労働したところで過労死に至ることは避けられる。

多くの成功者に共通しているのは、仕事に喜びややり甲斐を感じていて、お金は二の次と考えているということだ。

それはトレーダーという仕事でも例外ではない。

投資家である以上、より多くのお金を稼ぐことが目的であるのは当然だが、利益の追求だけではこの仕事は長く続けれらない。

楽しく仕事をした副産物としてお金を得るのではなく、お金を得ること自体が目的になると、感情の安定性が損なわれやすい。

金銭的な結果を重視すると、投資判断に余計なバイアスがかかり、損切りなどの作業に支障がでる。

矛盾しているようだが、トレーダーとして成功する為には、金銭的な執着心を捨て去るべきなのである。

たとえば、専業トレーダーとして独立することに対して、社会から孤立するリスクや、社会的ステイタスや信用が得られないといったことに不安を覚える人がいる。

だが、世間の評価や社会的地位を気にするような人は、そもそも専業トレーダーを目指すべきではないのだ。

将来的な不安を覚えるのは、自分のトレーダーとしての実力に自信がないだけのハナシであり、悩むほどの問題ではない。

次世代に残せるほどの桁外れの富を手にするという固い決意と、実現可能なヴィジョン、知性を持ち合わせていれば、そのような心理的な壁は乗り越えられる。

自分が幸せだと感じる仕事をとことん追求し、その道を究めれば、結果的に世間から高く評価され、富と名声は後からついてくる。

仕事に対して矜持を持てなかったり、プライドを保てない場合は、たとえ金銭的に恵まれていてもその職業が向いてないことであり、転職を検討したほうがいい。

大切なのは、好きな仕事を見つけることであって、自分にふさわしい仕事を手に入れたなら、自然とお金が入ってくる。

一日中トレーディングをしていても苦痛ではなく、この仕事が天職であると感じているのであれば、すでに専業トレーダーとして将来の成功が約束されたようなものだろう。

他人に強制されたものではなく、自分で選択した仕事に全力でチャレンジすれば、その先にきっと、「なりたい自分」との出会いが待っている。
[ 2018/06/04 21:48 ] 教訓 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

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