ロスカット あの日の涙 虹となる

トレードの悪習を断ち切る方法

「悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術」や「トレーダーの精神分析」の著者でもあるブレット・スティーンバーガー氏は、トレードで成功するためには、トレーダーが身につけてしまった悪い習慣を修正することの重要性を説いている。

たとえば、トレードするポジションサイズについて。

トレードを始めたばかりの頃は、まだ自信がないので、たとえエントリーのサインが出ていたとしても、多くのポジションを持つのは抵抗がある。

この臆病さは決して悪いことではない。

なぜなら、最初から大きな金額で勝負しないので失敗しても損失を低くおさえられ、退場しないですむからだ。


「小さくトレードしなさい。なぜならはじめのうちはそれ以上悪くなるのはあり得ないほど出来が悪いからだ」


かってタートルズを率いたリチャード・デニスの言葉である。

問題なのは、少なめのポジションサイズでトレードすることが習慣になってしまい、それ以上のポジションサイズでのトレードができなくなってしまうことだ。

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石橋を叩いて渡ることに慣れてしまうと、いつまでたっても目的地に辿りつかない。

経験を重ね、トレードで良い成績を上げることが出来るようになったら、ポジションサイズもそれに応じて増やす必要がある。

では、どうしたら好ましくない習慣を破ることができるのか?

どのように自分の性格を変えたらポジションサイズを増やせるのか?

スティーンバーガー氏は、アルコール依存症を例にして、以下のように説明している。

アルコールに依存している人は、「アルコール飲料は良いリラックス方法だ」、「アルコールは社交を円滑にする」などという理由をあげて飲むことを正当化する。

アルコール飲料を断つためには、アルコールは体に悪いことを認め、アルコールを飲み続けている自分に怒り、嫌悪感を感じる必要がある。

いつまでも少ないポジションサイズでしか勝負できないトレーダーは、少ないポジションサイズでトレードしている自分に怒りや嫌悪を感じていないのだ。

スティーンバーガー氏は、打開策としてこんなことを勧めてる。

良い条件が揃っているのに、十分なポジションサイズで入れない、大きな利益を逃している自分の姿を頭に思い浮かべてほしい。

身につけてしまった悪い習慣のために、自分がいかに多額な利益を逃しているかを鮮明に頭の中に描いてほしい。

罪悪感、嫌悪感、そして自分に対する怒りを感じることができる筈だと。

言うまでもなく、自分に対して大きな怒りを感じることができれば、二度と少ないポジションサイズでトレードしようとは思わなくなる。

この方法は、感情的なトレードをしてしまう、他人の意見に頼ったトレードをしてしまう、といった悪いクセを直すことにも応用できるという。

ちなみに自分はあるレベル以上の大きなポジションサイズでトレードしようとすると、損切りが早くなりがちで利が伸ばせなくなる傾向になる。

つまり、成績が極端に悪くなるのだ。

安定した成績をコンスタントにたたき出せるようになるまで、なるべく小さなポジションサイズでトレードする必要性を感じている。
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[ 2018/02/21 07:01 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

恐怖と向き合うということ

相場を畏怖することはトレーダーにとって一概にネガティブな感情だといえない。

むしろ恐怖を感じるからこそ、慎重にトレードできるメリットがあるともいえる。

だが、恐怖に負けて絶好のタイミングにもかかわらずエントリーできないとなると問題は深刻だ。

スポーツでいうイップスの状態だ。

かっての自分がそうだった。

損失をおそれるあまり、思い切ったトレードができないという悩みをかかえていた。

そんなときは心理的なプレッシャーがかからない程度に枚数を減らし、勝ち目のあるトレードを繰り返すことで自信をつけていくしかない。

逆説的だが、トレードをするたびに必ず損をすると覚悟することで、損失に対する恐怖を軽減させるという手もある。

自分に不利な想定外の展開をあえて想定していくことで、気持ちに余裕が生まれ、どんな局面になったとしても冷静に対応できるようになる。

最悪、ロスカットすればよいだけではないかとひらきなおれるようになるのだ。

極端なハナシ、致命的なドローダウンを食らっても、死ぬことはないのだ。

トレーディングはリスクをとってナンボの世界。

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という諺があるが、あとはなるようになれという決断力も場合によっては必要なときもある。

常に安全策を取っていたら、いつまでたっても稼げない。

とくに相場に恐怖を感じる局面であればこそ、その収益は大きいものになるケースが多い。

自信をつける唯一の方法はリスクを引き受け勝負することを続けるしかない。

結果が悪かろうと良かろうと経験則としてそこから何かを学ぶことができる。

どんなトレードをすればうまくいき、なにをすればうまくいかないのか。

損切りになってしまったトレードでさえ、いやむしろ損切りするという行為そのものが、明日のトレードにおいて自信を築き、未来のリスクを引き受けやすくする。

どれだけの損失を許容するのかというロスカットポイントをあらかじめ決めておけば、トレードの失敗がそれほど恐怖をともなうものではないと感覚的に理解できるようになる。

トレードで大きな利益を得ることが、つねに最良の経験になることは限らない。

間違ったトレーディングで利益を得るよりも、正しい負け方を学ぶほうがより重要だ。

恐怖と真正面から向き合い、そこから逃げない姿勢が大切だと思う。

トレーディングとはその避けられないリスクに敬意を払うことで上達していくのだ。


失敗することを恐れるよりも、 真剣でないことを恐れたい。 ー松下幸之助ー


いつもこの言葉を胸に刻んでいる。
[ 2018/02/09 23:59 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

レジリエンス

リスクマネージメントや損切りの重要性について書かれた書物はたくさんあるが、結局のところトレーダーとして成功を極めるために重要なのは「メンタル」だとよくいわれる。

しかし、具体的にメンタルをどのように鍛えるのか。

あまりに抽象的な問いかけだ。

つまるところ、地道に勝ちを重ねて自信をつけていく以外に方法がないのではないか。

僕が最近意識しているのは、欧米の投資本に頻繁に出てくる「レジリエンス」という言葉だ。

もともと心理学用語で、「困難な状況にもかかわらず、うまく適応出来る力」を意味する。

今日ブッこいても翌日にはトレードを再開できる回復力。

熱くなって冷静さを失いそのまま負けトレードを続けることではなく、あくまでも戦略的に取引を続けられる精神力。

挫折や失望に直面しても、その負のエネルギーをポジティブなパワーに置き換えられる能力。

僕のまわりの勝っているトレーダーは、例外なく「レジリエンス」の優れた人たちが多いことに気がつく。

「レジリエンス」を習得可能なものにするには、まず「自分の人生は変えることができる」と強く念ずる必要があると、ペンシルベニア大学のK・ライビッチとA・シャテーの両博士は指摘する。

実際のところ、心の問題から派生するネガティブな姿勢がトレーダーの成長を阻んでいるケースは多い。

トレーディングは多くの夢をかなえさせてくれるビジネスであるが、優秀なトレーダーになるために必要な努力を怠るものにとっては、生き地獄でしかない。

規律を持ち、自分の心に潜む悪魔を克服したい。

肯定的な思考なくして相場で勝つことはできない。

トレーダーとしてまだ未熟でのびしろがあるという深い確信をいだいているならば、最終的には自分の持っている最大の能力を引き出せるはずだ。

エッジを探す旅は続く。
[ 2018/01/27 02:25 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

ミストレードの対応

トレードで安定して利益を出していく過程で気をつけなければならないのは、ミストレードの対応だ。

エントリーした直後、相場が逆方向へ動き、想定外の大きな損失が出た場合どうするか。

トレーダーにとってはその器量を試される瞬間でもある。

たった一つのミスでもほっておけば、たちまちのうちに連鎖的なミスにつながるといったケースが多いことは、相場を張っているものなら誰しもが経験しているはずだ。

あたりまえのことだが、ミスが発生したら、素直にそれを認め、素早くロスカットしなければならない。

失った利益を次のトレードでどうしても取り戻したいと考えてしまいがちだが、そうした行動はかえって傷を深めてしまう可能性が高い。

それまで順調にトレードしてきた“流れ”が断ち切られ、気持ちの面で動揺してしまって、冷静に相場を俯瞰できなくなり、結果、衝動的にギャンブルにも似た荒いトレードになってしまったりする。

一度にすべてを取り返そうとすると、最初の損失よりもさらに大きい損失を招きかねない。

ホームランを狙わず、シングルヒットを重ねていくように、少しずつ取り戻していくのが得策だ。

「なぜ、ここでエントリーしてしまったのか?」

ミスをしたときに、その内容を検証することは大切だが、そこで悔やんでもしかたがない。

反省はしても、後悔はしない。

よく訊く格言だが、気持ち的にミスをいつまでもひきずらないようにしたい。


「野球の90%はメンタル、残りの半分がフィジカル」

“Baseball is 90 % mental, the other half is physical.”


かの有名なヨギ・べラの台詞だが、一流と呼ばれる勝負師は例外なくメンタルの重要性を認識している。

このゲームを途中で諦めずに続けたいと思うのなら、ミスを犯しても折れない心と負けている時にこそ少しずつ得点を重ねられる持久力を身につけなければならない。
[ 2018/01/25 01:16 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

前に打った手の顔を立てる

プロの囲碁棋士の世界では「前に打った手の顔を立てる」という言葉がある。

大きなミスをしたと思っても、一度石を打ってしまった以上、帳消しにしてやり直しはできない。

そこで妙なプライドに拘り、どんな結果になろうとも最初のプランに従ってゲームを進めることが、「前に打った手の顔を立てる」ということらしい。

だが、このやり方というのは、ほとんどの場合傷口をさらに広げる結果になるそうだ。

ミスといっても一局を左右するほどの大きなミスではなかったのに、そのわずかなミスを黙殺してしまったがために相手に痛いとこをつかれ負けてしまう。

このパターンはトレードでもよくありがちで、自分自身何度も苦い経験をしている。

トレードは囲碁や将棋と違って何度でもやり直しがきくというメリットがある。

つまり、含み損が発生したら、傷が浅い段階で損切りできる。

早い段階でミスを認めてしまうことは、ある意味「機会損失」を減らし、再び来るであろうチャンスを逃さないことにも繋がる。

損切りを施行せずにそのまま放置する、つまり最善の打開策を放棄することで、より多くの損失が発生するリスクが増し、結果的に利益を得る機会も減ってしまう。

損切りしなくてもどこかの地点で逆行し、やがて含み損に変わるのではないかというのは、本人の勝手な希望的観測にすぎない。

気がつけばとりかえしのつかない含み損をかかえることになってしまっているというのが、よくある典型的な負けパターンだ。

囲碁や将棋は大きなミスをしたら、そのミスを挽回するのは容易ではなく、すぐに投了したくなってしまう。

トレーディングは必ずしも「前に打った手の顔を立てる」必要がない。

ミスをやらかしても大きな傷になるまえに回避できる「損切り」という技を駆使できる。

そこが囲碁や将棋のようなボードゲームと異なる最大のアドバンテージであり、そのテクニックが上手いトレーダーが市場で生き残っていくのだと思う。
[ 2018/01/11 03:29 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

損する覚悟がなければ儲けられない

新選組といえば、幕末の京都において活動し、旧幕府軍の一員として戊辰戦争を戦った武闘派組織である。

京都の治安維持にあたっていたとはいえ、ほとんどはヤクザ者の集団だった。

沖田総司はともかく、天然理心流の使い手である隊長の近藤勇の剣術の腕はそれほど達者ではなかったいわれている。

ただし、命知らずで人を殺めるのに躊躇しなかったことで恐れられた。

人を殺めることは、自分が殺されるというリスクがともなう。

だが、その覚悟なくして剣客にはなれない。

新選組には年齢や身分による制限はなく誰でも入れたが、入隊後一定期間は「仮同志」というお試し期間制度があったという。

刺客を装った先輩隊士が夜に押し込むなどして度胸が試され、この時に臆病なふるまいをした者は追放された。

新選組は脱退したものを粛清したことで知られている。

山南敬助は脱走の罪で沖田総司に介錯され切腹している。

生活の中で“死”が身近なものとして存在し、いつ殺されるかもしれないという覚悟ができていたからこそ彼らは強かったのだ。

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命の危険がないにせよ、マーケットもまたお金を奪い合う戦場であることには変わりがない。

欲しいものを手に入れるにはそれに見合ったリスクを受け入れなければいけない。

1万円を稼ぐつもりなら、1万円を失う覚悟が必要だ。

1億円を稼ぐつもりなら、1億円に見合うリスクをマーケットに晒す度胸がなければ、それだけの大金を手に入れることはできない。

それは株でもFXでも同じことだ。

「苦汁を舐める覚悟がなければ勝負をするべきではない」といったのはジョージ・ソロスだが、相場を張るということはお金を失うというプレッシャーとの戦いでもある。

ビットコインで一攫千金を夢見る新規参入層はその覚悟ができていない人が多い気がする。
[ 2018/01/10 15:44 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

勝つためには勝ちたいという気持ちから離れる

トレードで利益を出すためのポイントをおおまかにまとめると、以下の3つになる。


・運用するストラテジーにプラスの期待値が内包されていること。

・感情を排除し、一貫したストラテジーを堅持できること。

・破産リスクを回避し、適切なポジションサイズでトレードすること。



ただし、いくら収益性の高いストラテジーを構築できたとしても、その売買シグナルに従って継続的にトレードすることができなければ、「絵にかいた餅」になってしまう。

どんな優れたストラテジーでも勝率は60%から40%前後に収束する。

勝っては負け、負けては勝ちを繰り返すなかで、当然連続して負ける局面でもでてくる。

5連敗、6連敗と負けが続くと、本当に「このストラテジーで大丈夫だろうか?」という不安が強くなる。

そこで絶対にやってはいけないは、最初の売買ルールとはまったく違う裁量トレードをしてしまうことだ。

忍耐力がなかったり、優柔不断だったりすると、合理的な判断ができなくなり、いつまでたっても信頼できるストラテジーを構築できない。

ひとつの勝てる手法を編み出すには、いかなる状況になろうとも、ある一定の期間はストラテジーの売買ルールに従って淡々とトレードする意志の強さが求められる。

運用するストラテジーの勝率、ドローダウンの大きさや負けトレードの頻度をあらかじめ把握しておくことで、損失をだしたときのストレスを緩和することができる。

裁量トレードで勝つためのコツは、「勝ちたい気持ち」、あるいは「絶対に負けられない」といった感情をセーブし、無の状態で臨むことだ。

もちろん勝利を渇望する気持ちが悪いわけではない。

ただそれが強すぎると、損切りをするときに大きな勇気と決断力が要求され、強いストレスになる。

場合によっては、その感情に足を引っ張られ、あらかじめ設定してあるロスカットポイントに到達しても、損切りを施行できなくなるという愚行を犯しかねない。

まず損切りがストレスになるという理由は、お金を失うという金銭的な勝敗という価値観「だけ」で勝負に挑んでいるからだ。

そうではなく、まずいったん勝敗は脇においておいて、あらかじめ決めたルールに従ってストイックに売買していくということを重要視する。

目先の損得だけに固執してしまうと損切りという行為が不可欠なトレーディングという作業はとても辛く感じるようになってしまう。

「勝つためには勝ちたいという気持ちから離れる」というと、まるで矛盾しているかのようだが、結局のところ目の前の我欲から離れることが大切だということ。

最初は、勝ちたい、損をしたくないという気持ちは誰にでもある。

しかし、その思考から一度脱却しなければ、マーケットでコンスタントに利益を得るという本当の意味での勝利を手繰り寄せられないような気がしている。
[ 2018/01/07 19:49 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

メンタルをコントロールするものが勝負を制す

トレーディングは大きく感情が揺さぶられる作業でもある。

儲かれば嬉しいし、自分の予測したとおりに相場が動くのは気持ちがいい。

一方で損切りが続く展開のときは精神的に追い込まれるし、専業であればそのプレッシャーも尋常ではない。

口座の資金が減っていくのは真綿で首を絞められるような辛さがある。

トレードを仕事として考えた場合、1日のうちでこれほど喜怒哀楽の起伏が激しくなる職業も珍しいかもしれない。

もちろんどんな状況でも冷静にトレードできることが理想だが、人間なので少なからず感情が動いてしまうのはしかたがない。

しかし、感情が乱れたまま怒りにまかせてトレードしてもロクなことにならない。

自分の場合、大きく負けるときは必ずといっていいほどメンタルのコントロールができなかったときだ。

この欠点を克服しなければいつまでたっても口座の資金が増えていかないという危機感を覚え、以来いかにして心を平静に整えられるか試行錯誤してきた。

どんなにコツコツとスキャルピングで稼いでも、事前に練ってきたシナリオが当たっても、最後の凡ミスですべての利益が水泡に帰し、あげくのはてにマイテンするという体験はとてつもなくストレスが溜まる。

連敗が続くとさまざまな負の感情が湧き上がってくる。

この先、トレーダーとして生きていけるのか。

もうこの手法は賞味期限切れではないか。

あるいは、今まで勝ってきたのも運がよかっただけではないか。

なぜこんなミスをしたのかと切腹自殺したくなるほどの自己嫌悪におちいるときも珍しくない。

そして、この次から絶対に同じミスは犯さないと肝に命じる。

こうした昂ぶった気持ちになっているときに絶対にやってはいけないことがある。

それは怒りの感情にまかせて何の根拠もなく衝動的にトレードしてしまうことだ。

損失を取り戻そうと意地になって、本来入るべきではない甘いポイントでエントリーすると、さらに火に油を注ぐような悲惨な結末が待っている。

悔しい気持ちはトレードのモチベーションの源になりうるが、冷静さを欠いた状態で相場に対峙するのは二次的被害を招きやすい。

悪い例が資金管理を無視した逆指値を入れない逆張り無限ナンピンだろう。

これはもっとも破産確率が高くなる典型的なトレードで、運良く相場が反転して儲かったとしても、このやり方がクセになると遅かれ早かれ退場する運命が待っている。

自分の場合、大きな損失を出し、いささか冷静さを欠いていると自覚した時点で、潔く勝負を降りることにしている。

ポジションをすべて解消し、パソコンの電源を落とし、いったん相場から距離をおく。

今までの経験則から、熱くなった状態でトレードをしてもいいパフォーマンスは出せないと学んだからだ。

リベンジトレードはNGということ。

勝っても負けても今回はこれで一区切りとし、また次のトレードへ視点を向け、心をのギアを切り替える。

勝ちたいという気持ちが強ければ強いほど、成功へ向けた大きなエネルギーになる。

ただそれと同時に自分のトレードを客観的に振り返る視点を欠いたり、一貫性のない感情に任せたトレードを繰り返すと、身の破滅に繋がりかねない。

まぁメンタルコントロールの大切さはトレードに限らず、他のスポーツ競技でも仕事でも共通して言えることだと思うが。
[ 2018/01/03 14:35 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

痛い目にあってこそ、心に刻み込まれるマーケットへの畏怖

あたりまえだが、トレードには損をするリスクがある。

初心者のころは、そのリスクに対する認識が頭の中で「わかっているつもり」にすぎないことが多い。

ボク自身、FXを初めて1年ぐらいは証拠金の仕組みも理解せずに、口座の資金のすべてを使いきってトレードしていた。

喉元過ぎればなんとやらではないが、含み損を耐えるのが癖になり、ナンピンや入金投資法を繰り返した。

案の定、投資資金は枯渇し、嗚咽が出るほどの心理的苦痛を味わう羽目になった。

相場における本当の恐怖は、リーマンショックのようなセイリングクライマックスを体験してみないとわからない。

どんな経験豊富なトレーダーでも、損失をゼロにすることは不可能だし、判断ミスはつきものだ。

そのミスの原因をつきつめることで、ちょっとしたアイディアが閃いたり、成績が向上していくキッカケになることは珍しくない。

どこかのタイミングでトレーディングの取り組み方が劇的に変わって、突然儲かるようになることもある。

いずれにせよ、成功しているほとんどのトレーダーは過去の痛みを忘れないタイミングで新たな痛みを受け、なんらかのヒントを得ながら、少しずつ上達していくプロセスを歩んでいるのではないか。

裁量トレードに100%正しい判断はないし、損をしたから間違ったトレード、反対に儲かったからといってそれが正しいトレードであったかともいいきれない。

これはボクの拙い経験から得た教訓だが、トレードを学習していく過程において「破産しない程度に痛い目にあう」というのは一度は体験しておくべき試練であり、それを経てようやく一皮むけるのではないかと思うわけである。

大きく負けて退場しざるをえない屈辱を味わうことは、いわば一人前のトレーダーに成長するための通過儀礼かもしれない。

そのときの悔しさが復活するための原動力となる。

最初から上手いトレーダーは存在しない。

天才と呼ばれるトレーダーでも、過去になんらかの手痛い洗礼を食らっている。

肝心なところで教科書通りに動かないのが為替や株の値動きであり、想定外のドローダウンを食うことで、頭ではなく、体と心の奥底に痛みや恐怖が刻み込まれる。

要は、損切りの大切さや、資金管理の重要さをどのタイミングで気付くかどうかなのだ。

絶好調のときにかぎって往々にしてドローダウンを食らう。

天国の絶頂と奈落の底の絶望の両方を経験し、徐々に技術と心理面のコントロールを学んでいく。

かっては、臆病であることはトレーダーにとって致命的であるとネガティブに考えていたが、今は違う。

トレード稼業において臆病であることは、決して不適格な要素ではない。

より深く相場を知ろうすればするほどに、手痛いミスを重ねるごとに、否が応でも謙虚さを身につけていく。

そうなって、ようやく徹底的に資金管理を考慮した攻めのトレードが可能になる。
[ 2017/12/06 18:10 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

感情的な人はトレードを続けていくことができない

自分でクルマを所有していないので、他の人が運転する車に乗る機会が多い。

そんな時気になるのが、運転の仕方。

ハンドルの握り方、スピードの出し方、車線変更のタイミング、信号機の黄色になった時の反応、車を降りた時のドアの閉め方などなど、一挙手一投足あげるときりがないが、その一つ一つが人それぞれに違っていてとても面白い。

よく「ハンドルを握らせると、まるで別人格」なんてハナシもあるが、クルマの運転というのは露骨に人の性格が出る場合が多い。

トレードもその人の持つ本性というか、根っこの部分がでやすい。

周りの成功しているトレーダーは、ほぼ例外なく比較的穏やかな性格の人が多い。

それには、おそらく理由がある。

そうでないと、相場の世界で生き延びれないからだ。

感情をコントロールできる人じゃないと、不確定要素の多いマーケットでトレーディングという理性的な作業を長期間にわたって持続できない。

短期間で大金を稼いだ人も決して珍しくないが、その人たちがその後もコンスタントに稼ぎ続けているといえば、残念ながらそうではない。

それは“淘汰”といえるかもしれない。

トレーディングは繊細な職人芸みたいなもので、職人としてより秀でた技術を持つ人が生き残る。

ときには適さない人が「楽をして稼ぎたいから」という目的で参入してくるが、ほとんどの場合長続きしない。

宝くじに当たったように稼ぎまくる時期があっても、そのパフォーマンスが継続できず、途中で諦めてやめていってしまうケースが少なくない。

結局この業界でずっと食べてきている人っていうのは、トレーダーになるべくしてなったような探求心旺盛な職人的気質を持つ人達だ。

トレーダーに向いているとされる資質は単純に頭がいいというだけでなく、自分の思い通りに物事が進まなくてもキレることなく理知的に対応していく能力がある人だろう。

池上遼一氏とのタッグで知られる漫画原作者の小池一夫先生曰く、81年間生きてきて、最も魅力的な人たちだなあと思うのは、「感情が安定している人」、もしくは「感情を安定させようと努力している人」だという。

相場の神様も小池一夫先生と似た考えの持ち主であって、神様からの寵愛を受けるにはまず「感情が安定している」ことが必須条件であるように思われる。
[ 2017/07/27 10:12 ] メンタル | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

賢者のつぶやき