ロスカット あの日の涙 虹となる

絶対的な自信を持つまで大きな金額でトレードしない

「マーケットの魔術師」シリーズの著者であるジャック・シュワッガーは、「自分の成功に絶対的な自信を持たないトレーダーは、トレードを始めるのに慎重になるべきだ」と述べている。

ある程度キャリアのあるトレーダーは、予測不可能なできことに対しても柔軟な対応ができるという自信を持っている。

たとえ損を出す可能性があったとしても、致命的な損失は絶対に出さないように資金管理を徹底させている。

“自信”は、意識的に獲得したり、身につけるものではない。

何かを成し遂げることによって、自然と手に入れる心理作用だ。

何かの経験を積んだり、実績を残すことによって、人は自信をつける。

トレーダーの自信は、過去に大きなドローダウンを食らい、そこから回復し、困難を克服することによって身につく。

心理学者のバン・K・ターブ博士は、優秀なトレーダーの最も本質的な資質は「始める前からゲームの勝利を確信している」ということだという。

数百人のFXトレーダーにアンケートを送ったところ、トレーダーの成功には「取り組んでいる姿勢」が重要な要素だということを発見した。

また別のアンケートでは、トレード以外においても、さまざまなストレスに直面した場合、断固たる決意を持つことが欠かせない、と報告されている。

強い自信、取り組むときの姿勢、断固たる決意というこれらの資質は、すべて経験によって養われる。

どれだけ莫大な資産を持つトレーダーでも、最初から自信に満ち溢れていたわけではない。

自信をつけるまえに、誰もが通過すべきステップがある。

それは、自分の実力を客観的かつ冷静に測ることだ。

健全な自信を持つトレーダーは、謙虚で現実的に考える。

自信を考えるうえで面白いエピソードがある。

イチロー選手がメジャーリーグへ行くとき、「向こうで通用しない」と散々アメリカと日本のマスコミに叩かれた。

彼は、周囲の予想に反して、誰もが納得する結果を出した。

その後、デビュー時に批判されたことを回想して、こう答えている。


「いや、通用するとかそんなレベルで考えてはいなかった。通用するなんてあたりまえ。首位打者を取るのもあたりまえ。メジャーリーグの歴代記録を塗り替える確信を持ってアメリカへ渡った」


イチロー選手は日本野球時代に、すでにメジャーで活躍できるように万全の準備をしていたのだ。

そして、絶対に成功できると確信できたときに、最高のタイミングで渡米した。

自分の実力を客観的に正しく自己評価できる能力は、株や為替のトレードで成功するうえにおいて最も大きな要因のひとつかもしれない。

もし、自分のトレードスキルに少しでも自信がなかったり、絶対的な勝利を確信できない段階で、相場で大きな資金を晒すのは自殺行為だ。

未来において成功している自分のビジョンが鮮明に描けるようになるまで、少額ロットでトレードすべきだろう。

もしタイムマシンがあるとしたら、10年前の自分に対してそうアドバイスしたい。
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[ 2018/06/21 19:44 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

大負けする人、しない人

トレードで大負けするパターンのひとつに、負けた金額をその日のうちに取り戻そうとするのがある。

その場合、少々荒っぽい強引なトレードになるケースが多い。

場を見て状況判断をしているわけでもなく、やみくもにレバレッジをかけたり、ナンピンを仕掛けたりするのは、マーケットからの退場を早める結果になる。

トレードの上手い人は、無理に失地を挽回しようとしない。

負けトレードが連続で続いた場合でも、決して焦らない。

冷静に状況判断をし、ここでエントリーしても期待値にそぐわないと判断したならば、じっくりと次のエントリーチャンスを待つことができる。

この「待つ」ことができる人は、トレーダーとして成功する可能性が高い。

逆に成功できないトレーダーは、小さな負けに拘る。

負けトレードが2、3回続いただけで、すぐに機嫌が悪くなり、ストレスを蓄積させる。

そして、無理筋なギャンブルトレードに走るのである。

負け始めると「失った金額を取り戻そう」とする気持ちはわからないではない。

というか、自分もいまだにブチ切れて、本来なら絶対に入らないところでエントリーしてしまうことがある。

しかし、それこそが、最も大きく負けやすい心理的な罠といえる。

トレーディングにおいて、「負けを取り戻そう」という考え方はご法度なのだ。

狡猾なトレーダーは、たとえ想定外の事態が起き、口座の金額が大きく目減りしたときでも、冷静さを失わない。

そして、いったん相場から距離を置き、負けた理由を考える。

それが期待値の高いと思われるトレードの可能性に賭けた結果ならば、潔く負けを受け入れる。

どうしても納得のいかないものならば、どこが悪かったのか分析し、そして必要ならそれまでの手法を修正しようとする。

つまるところ過去は、未来の材料でしかない。

負けトレードが連続して続いたりするのは、確率の揺らぎでしかなく、長く相場を張っていれば必然的に起こる。

そこで「こんなはずはない」と右往左往し、感情的になった時点で負けなのだ。
[ 2018/06/08 17:23 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

感情を制御できる人が勝つ

長期にわたって安定した成績をあげているトレーダーの多くに共通する特徴をひとつ挙げるのであれば、人一倍の成果思考でもなく、闘争心でもなく、柔軟性があるという一点に尽きる。

具体的な人物を挙げるならば、将棋の羽生棋士のようなタイプで、人格的に柔和な印象を受ける人が圧倒的に多い。

モチベーションが低いわけではないが、肩の力が抜けている。

いわゆるガツガツとしていない。

やる気を前面に出していないので、一見やる気があるかどうかもわからない。

だが、とてつもなく実力があるのだ。

勝っているトレーダーは、自分なりの勝ちパターンがある。

それらが自らの中に仕組み化されているといってもいい。

経験上、利益を出すためには何をすればいいのか明確にわかっているので、やるべきことを粛々と実行していく。

多少、想定外のことが起こってもあたふたしない。

想定外の状況もたいていは経験済みなので、こういうときはこうすればいいというような対処法を知っている。

損切りが連続して続いたとしても、いちいちその都度思い悩んだりしない。

むしろ、そのうまくいかない状況を楽しむ余裕すらある。

楽に流しているときもあれば、ここぞという局面では抜群の集中力を発揮する。

まるでプロ野球のベテランピッチャーのように力の入れどころも緩急自在だ。

こうした対応力は、やる気やモチベーションといった類のもので培われているわけではない気がする。

誤解を恐れずにいえば、過度なモチベ-ションはかえってトレ-ドの妨げになる。

絶対に負けられないと気負いすぎると、冷静さを欠き、結果的に負けやすくなるのだ。

多くの辣腕トレーダーにトレードに対する考えを訊くと、だいたい以下のような意見を述べる。

「トレードは辛くて当たり前」、「トレードは修業の場」などである。

割り切った、醒めた考え方といえばそれまでだが、いずれもトレードに必要以上の期待を抱いていないという点で共通している。

達成感を得たいとか、個人的な欲求を満たす方向性ではないのだ。

たとえば、損切りという行為一つにしても、トレードに不可欠な行為として日常的に粛々と行っている。

自分の思惑と値動きが反対の方向へ進んでも、その時々で右往左往することが極めて少ない。

過去に幾多の困難な状況に直面してきているので、心理的な葛藤も迷いもなく損切りを施行できる。

エントリーに関しても、やる気のあるなし関係なしに、チャンスとあらば即座に体が反応する。

トレードを始めたばかりの頃は、勝ちに固執するあまり、どうしても損切りが遅れたり、あるいはできなかったりという不合理な行動に走りやすい。

またそのプロセスにおいても、ストレスが貯まりがちになる。

そうならないよう、トレーディングの「ルーティン化」を図り、できるだけ感情を排除して、期待値の高いストラテジーを着実に実行してば、徐々にパフォーマンスが向上していくだろう。

極端に負けず嫌いの人と、感情的に落ち着いている人がいたとして、どちらが退場する確率が高いかといえば間違いなく前者だと思う。
[ 2018/05/23 21:09 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

トレードの悪習を断ち切る方法

「悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術」や「トレーダーの精神分析」の著者でもあるブレット・スティーンバーガー氏は、トレードで成功するためには、トレーダーが身につけてしまった悪い習慣を修正することの重要性を説いている。

たとえば、トレードするポジションサイズについて。

トレードを始めたばかりの頃は、まだ自信がないので、たとえエントリーのサインが出ていたとしても、多くのポジションを持つのは抵抗がある。

この臆病さは決して悪いことではない。

なぜなら、最初から大きな金額で勝負しないので失敗しても損失を低くおさえられ、退場しないですむからだ。


「小さくトレードしなさい。なぜならはじめのうちはそれ以上悪くなるのはあり得ないほど出来が悪いからだ」


かってタートルズを率いたリチャード・デニスの言葉である。

問題なのは、少なめのポジションサイズでトレードすることが習慣になってしまい、それ以上のポジションサイズでのトレードができなくなってしまうことだ。

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石橋を叩いて渡ることに慣れてしまうと、いつまでたっても目的地に辿りつかない。

経験を重ね、トレードで良い成績を上げることが出来るようになったら、ポジションサイズもそれに応じて増やす必要がある。

では、どうしたら好ましくない習慣を破ることができるのか?

どのように自分の性格を変えたらポジションサイズを増やせるのか?

スティーンバーガー氏は、アルコール依存症を例にして、以下のように説明している。

アルコールに依存している人は、「アルコール飲料は良いリラックス方法だ」、「アルコールは社交を円滑にする」などという理由をあげて飲むことを正当化する。

アルコール飲料を断つためには、アルコールは体に悪いことを認め、アルコールを飲み続けている自分に怒り、嫌悪感を感じる必要がある。

いつまでも少ないポジションサイズでしか勝負できないトレーダーは、少ないポジションサイズでトレードしている自分に怒りや嫌悪を感じていないのだ。

スティーンバーガー氏は、打開策としてこんなことを勧めてる。

良い条件が揃っているのに、十分なポジションサイズで入れない、大きな利益を逃している自分の姿を頭に思い浮かべてほしい。

身につけてしまった悪い習慣のために、自分がいかに多額な利益を逃しているかを鮮明に頭の中に描いてほしい。

罪悪感、嫌悪感、そして自分に対する怒りを感じることができる筈だと。

言うまでもなく、自分に対して大きな怒りを感じることができれば、二度と少ないポジションサイズでトレードしようとは思わなくなる。

この方法は、感情的なトレードをしてしまう、他人の意見に頼ったトレードをしてしまう、といった悪いクセを直すことにも応用できるという。

ちなみに自分はあるレベル以上の大きなポジションサイズでトレードしようとすると、損切りが早くなりがちで利が伸ばせなくなる傾向になる。

つまり、成績が極端に悪くなるのだ。

安定した成績をコンスタントにたたき出せるようになるまで、なるべく小さなポジションサイズでトレードする必要性を感じている。
[ 2018/02/21 07:01 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

恐怖と向き合うということ

相場を畏怖することはトレーダーにとって一概にネガティブな感情だといえない。

むしろ恐怖を感じるからこそ、慎重にトレードできるメリットがあるともいえる。

だが、恐怖に負けて絶好のタイミングにもかかわらずエントリーできないとなると問題は深刻だ。

スポーツでいうイップスの状態だ。

かっての自分がそうだった。

損失をおそれるあまり、思い切ったトレードができないという悩みをかかえていた。

そんなときは心理的なプレッシャーがかからない程度に枚数を減らし、勝ち目のあるトレードを繰り返すことで自信をつけていくしかない。

逆説的だが、トレードをするたびに必ず損をすると覚悟することで、損失に対する恐怖を軽減させるという手もある。

自分に不利な想定外の展開をあえて想定していくことで、気持ちに余裕が生まれ、どんな局面になったとしても冷静に対応できるようになる。

最悪、ロスカットすればよいだけではないかとひらきなおれるようになるのだ。

極端なハナシ、致命的なドローダウンを食らっても、死ぬことはないのだ。

トレーディングはリスクをとってナンボの世界。

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という諺があるが、あとはなるようになれという決断力も場合によっては必要なときもある。

常に安全策を取っていたら、いつまでたっても稼げない。

とくに相場に恐怖を感じる局面であればこそ、その収益は大きいものになるケースが多い。

自信をつける唯一の方法はリスクを引き受け勝負することを続けるしかない。

結果が悪かろうと良かろうと経験則としてそこから何かを学ぶことができる。

どんなトレードをすればうまくいき、なにをすればうまくいかないのか。

損切りになってしまったトレードでさえ、いやむしろ損切りするという行為そのものが、明日のトレードにおいて自信を築き、未来のリスクを引き受けやすくする。

どれだけの損失を許容するのかというロスカットポイントをあらかじめ決めておけば、トレードの失敗がそれほど恐怖をともなうものではないと感覚的に理解できるようになる。

トレードで大きな利益を得ることが、つねに最良の経験になることは限らない。

間違ったトレーディングで利益を得るよりも、正しい負け方を学ぶほうがより重要だ。

恐怖と真正面から向き合い、そこから逃げない姿勢が大切だと思う。

トレーディングとはその避けられないリスクに敬意を払うことで上達していくのだ。


失敗することを恐れるよりも、 真剣でないことを恐れたい。 ー松下幸之助ー


いつもこの言葉を胸に刻んでいる。
[ 2018/02/09 23:59 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

レジリエンス

リスクマネージメントや損切りの重要性について書かれた書物はたくさんあるが、結局のところトレーダーとして成功を極めるために重要なのは「メンタル」だとよくいわれる。

しかし、具体的にメンタルをどのように鍛えるのか。

あまりに抽象的な問いかけだ。

つまるところ、地道に勝ちを重ねて自信をつけていく以外に方法がないのではないか。

僕が最近意識しているのは、欧米の投資本に頻繁に出てくる「レジリエンス」という言葉だ。

もともと心理学用語で、「困難な状況にもかかわらず、うまく適応出来る力」を意味する。

今日ブッこいても翌日にはトレードを再開できる回復力。

熱くなって冷静さを失いそのまま負けトレードを続けることではなく、あくまでも戦略的に取引を続けられる精神力。

挫折や失望に直面しても、その負のエネルギーをポジティブなパワーに置き換えられる能力。

僕のまわりの勝っているトレーダーは、例外なく「レジリエンス」の優れた人たちが多いことに気がつく。

「レジリエンス」を習得可能なものにするには、まず「自分の人生は変えることができる」と強く念ずる必要があると、ペンシルベニア大学のK・ライビッチとA・シャテーの両博士は指摘する。

実際のところ、心の問題から派生するネガティブな姿勢がトレーダーの成長を阻んでいるケースは多い。

トレーディングは多くの夢をかなえさせてくれるビジネスであるが、優秀なトレーダーになるために必要な努力を怠るものにとっては、生き地獄でしかない。

規律を持ち、自分の心に潜む悪魔を克服したい。

肯定的な思考なくして相場で勝つことはできない。

トレーダーとしてまだ未熟でのびしろがあるという深い確信をいだいているならば、最終的には自分の持っている最大の能力を引き出せるはずだ。

エッジを探す旅は続く。
[ 2018/01/27 02:25 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

ミストレードの対応

トレードで安定して利益を出していく過程で気をつけなければならないのは、ミストレードの対応だ。

エントリーした直後、相場が逆方向へ動き、想定外の大きな損失が出た場合どうするか。

トレーダーにとってはその器量を試される瞬間でもある。

たった一つのミスでもほっておけば、たちまちのうちに連鎖的なミスにつながるといったケースが多いことは、相場を張っているものなら誰しもが経験しているはずだ。

あたりまえのことだが、ミスが発生したら、素直にそれを認め、素早くロスカットしなければならない。

失った利益を次のトレードでどうしても取り戻したいと考えてしまいがちだが、そうした行動はかえって傷を深めてしまう可能性が高い。

それまで順調にトレードしてきた“流れ”が断ち切られ、気持ちの面で動揺してしまって、冷静に相場を俯瞰できなくなり、結果、衝動的にギャンブルにも似た荒いトレードになってしまったりする。

一度にすべてを取り返そうとすると、最初の損失よりもさらに大きい損失を招きかねない。

ホームランを狙わず、シングルヒットを重ねていくように、少しずつ取り戻していくのが得策だ。

「なぜ、ここでエントリーしてしまったのか?」

ミスをしたときに、その内容を検証することは大切だが、そこで悔やんでもしかたがない。

反省はしても、後悔はしない。

よく訊く格言だが、気持ち的にミスをいつまでもひきずらないようにしたい。


「野球の90%はメンタル、残りの半分がフィジカル」

“Baseball is 90 % mental, the other half is physical.”


かの有名なヨギ・べラの台詞だが、一流と呼ばれる勝負師は例外なくメンタルの重要性を認識している。

このゲームを途中で諦めずに続けたいと思うのなら、ミスを犯しても折れない心と負けている時にこそ少しずつ得点を重ねられる持久力を身につけなければならない。
[ 2018/01/25 01:16 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

前に打った手の顔を立てる

プロの囲碁棋士の世界では「前に打った手の顔を立てる」という言葉がある。

大きなミスをしたと思っても、一度石を打ってしまった以上、帳消しにしてやり直しはできない。

そこで妙なプライドに拘り、どんな結果になろうとも最初のプランに従ってゲームを進めることが、「前に打った手の顔を立てる」ということらしい。

だが、このやり方というのは、ほとんどの場合傷口をさらに広げる結果になるそうだ。

ミスといっても一局を左右するほどの大きなミスではなかったのに、そのわずかなミスを黙殺してしまったがために相手に痛いとこをつかれ負けてしまう。

このパターンはトレードでもよくありがちで、自分自身何度も苦い経験をしている。

トレードは囲碁や将棋と違って何度でもやり直しがきくというメリットがある。

つまり、含み損が発生したら、傷が浅い段階で損切りできる。

早い段階でミスを認めてしまうことは、ある意味「機会損失」を減らし、再び来るであろうチャンスを逃さないことにも繋がる。

損切りを施行せずにそのまま放置する、つまり最善の打開策を放棄することで、より多くの損失が発生するリスクが増し、結果的に利益を得る機会も減ってしまう。

損切りしなくてもどこかの地点で逆行し、やがて含み損に変わるのではないかというのは、本人の勝手な希望的観測にすぎない。

気がつけばとりかえしのつかない含み損をかかえることになってしまっているというのが、よくある典型的な負けパターンだ。

囲碁や将棋は大きなミスをしたら、そのミスを挽回するのは容易ではなく、すぐに投了したくなってしまう。

トレーディングは必ずしも「前に打った手の顔を立てる」必要がない。

ミスをやらかしても大きな傷になるまえに回避できる「損切り」という技を駆使できる。

そこが囲碁や将棋のようなボードゲームと異なる最大のアドバンテージであり、そのテクニックが上手いトレーダーが市場で生き残っていくのだと思う。
[ 2018/01/11 03:29 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

損する覚悟がなければ儲けられない

新選組といえば、幕末の京都において活動し、旧幕府軍の一員として戊辰戦争を戦った武闘派組織である。

京都の治安維持にあたっていたとはいえ、ほとんどはヤクザ者の集団だった。

沖田総司はともかく、天然理心流の使い手である隊長の近藤勇の剣術の腕はそれほど達者ではなかったいわれている。

ただし、命知らずで人を殺めるのに躊躇しなかったことで恐れられた。

人を殺めることは、自分が殺されるというリスクがともなう。

だが、その覚悟なくして剣客にはなれない。

新選組には年齢や身分による制限はなく誰でも入れたが、入隊後一定期間は「仮同志」というお試し期間制度があったという。

刺客を装った先輩隊士が夜に押し込むなどして度胸が試され、この時に臆病なふるまいをした者は追放された。

新選組は脱退したものを粛清したことで知られている。

山南敬助は脱走の罪で沖田総司に介錯され切腹している。

生活の中で“死”が身近なものとして存在し、いつ殺されるかもしれないという覚悟ができていたからこそ彼らは強かったのだ。

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命の危険がないにせよ、マーケットもまたお金を奪い合う戦場であることには変わりがない。

欲しいものを手に入れるにはそれに見合ったリスクを受け入れなければいけない。

1万円を稼ぐつもりなら、1万円を失う覚悟が必要だ。

1億円を稼ぐつもりなら、1億円に見合うリスクをマーケットに晒す度胸がなければ、それだけの大金を手に入れることはできない。

それは株でもFXでも同じことだ。

「苦汁を舐める覚悟がなければ勝負をするべきではない」といったのはジョージ・ソロスだが、相場を張るということはお金を失うというプレッシャーとの戦いでもある。

ビットコインで一攫千金を夢見る新規参入層はその覚悟ができていない人が多い気がする。
[ 2018/01/10 15:44 ] メンタル | TB(0) | CM(0)

勝つためには勝ちたいという気持ちから離れる

トレードで利益を出すためのポイントをおおまかにまとめると、以下の3つになる。


・運用するストラテジーにプラスの期待値が内包されていること。

・感情を排除し、一貫したストラテジーを堅持できること。

・破産リスクを回避し、適切なポジションサイズでトレードすること。



ただし、いくら収益性の高いストラテジーを構築できたとしても、その売買シグナルに従って継続的にトレードすることができなければ、「絵にかいた餅」になってしまう。

どんな優れたストラテジーでも勝率は60%から40%前後に収束する。

勝っては負け、負けては勝ちを繰り返すなかで、当然連続して負ける局面でもでてくる。

5連敗、6連敗と負けが続くと、本当に「このストラテジーで大丈夫だろうか?」という不安が強くなる。

そこで絶対にやってはいけないは、最初の売買ルールとはまったく違う裁量トレードをしてしまうことだ。

忍耐力がなかったり、優柔不断だったりすると、合理的な判断ができなくなり、いつまでたっても信頼できるストラテジーを構築できない。

ひとつの勝てる手法を編み出すには、いかなる状況になろうとも、ある一定の期間はストラテジーの売買ルールに従って淡々とトレードする意志の強さが求められる。

運用するストラテジーの勝率、ドローダウンの大きさや負けトレードの頻度をあらかじめ把握しておくことで、損失をだしたときのストレスを緩和することができる。

裁量トレードで勝つためのコツは、「勝ちたい気持ち」、あるいは「絶対に負けられない」といった感情をセーブし、無の状態で臨むことだ。

もちろん勝利を渇望する気持ちが悪いわけではない。

ただそれが強すぎると、損切りをするときに大きな勇気と決断力が要求され、強いストレスになる。

場合によっては、その感情に足を引っ張られ、あらかじめ設定してあるロスカットポイントに到達しても、損切りを施行できなくなるという愚行を犯しかねない。

まず損切りがストレスになるという理由は、お金を失うという金銭的な勝敗という価値観「だけ」で勝負に挑んでいるからだ。

そうではなく、まずいったん勝敗は脇においておいて、あらかじめ決めたルールに従ってストイックに売買していくということを重要視する。

目先の損得だけに固執してしまうと損切りという行為が不可欠なトレーディングという作業はとても辛く感じるようになってしまう。

「勝つためには勝ちたいという気持ちから離れる」というと、まるで矛盾しているかのようだが、結局のところ目の前の我欲から離れることが大切だということ。

最初は、勝ちたい、損をしたくないという気持ちは誰にでもある。

しかし、その思考から一度脱却しなければ、マーケットでコンスタントに利益を得るという本当の意味での勝利を手繰り寄せられないような気がしている。
[ 2018/01/07 19:49 ] メンタル | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ジョンメリ

Author:ジョンメリ
こんにちわ。ジョンメリと申します。HNはLTCMのジョン・メリウェザーから頂戴しました。トレーダー歴約8年。2006年までは南ア通貨をスワップ金利目的で高レバレッジで運用。しばらく右肩上がりの相場が続き、わが世の春を謳歌していました。が、2007年8月17日にサブプライムローンに端を発する大暴落に遭遇。2008年はベアー・スターンズショックの下落で多大な損失を被り、マーケットから退場せざるを得ませんでした。精神的なダメージから一時は真剣に引退も考えましたが、ここにきてようやく傷も癒えました。現在はデイトレに手法を変え、再び外国為替取引に挑戦しています。

賢者のつぶやき